「直訳すると"絶滅してください!"(DALEK)」

今は殆どやらなくなってしまったけれど、かつて私はよく面白いのかどうか確かめもせず、レンタルビデオでB級SF映画を片っ端から借りまくっていた事があります。SFやファンタジーが好きだった私は、むさぼるようにそんな映画を求めていた訳です。SF好きな人間ってのは大概、小説なんかも読みたおす所なんでしょうけど、いかんせん私は読書が大の苦手で、ほとんど読むことがありませんでした。だからこそ、欲求のはけ口が映画の方にいったんでしょうけど。
さて、そうやって見まくっていた映画で当時よくあったのはエイリアンの地球侵略もの。こういう奴は傑作、駄作含めて色々ありましたが、その中で妙に印象に残る映画がありました。

「地球侵略戦争2150」。 60年代の古い映画です。しかも英国産。
地球は"DALEK"(ダーレク)という、鋼鉄の鎧をまとったエイリアンに侵略されていました。
タイムマシンを発明したドクターが未来に行き、このDALEKとの戦いに巻き込まれるという筋書きですが、このドクターと地球のレジスタンス達が手を組んで立ち向かうというSF映画です。
ダーレクは人間を捕虜として捕まえてはそれをサイボーグ化して手下とし、勢力を増大させていきます。 そして捕虜を使って何故か地下を掘らせ、何かの計画を遂行しようとしているダーレク達。一体何が目的なのか?
それは彼らの弱点にまつわる重大な秘密が隠されていたのです。 ドクター達はその計画を阻止しようと採掘現場に乗り込むのですが・・・

正直、映画としては平凡で、あまり見るところはありません。なにしろ古い映画ですからね。それに何より、肝心のエイリアンの造型が何とも珍妙でした。
コショウ瓶か湯沸かし器みたいな形、しかもまるでハリボテ。金属音の無感情な口調で「EX-TER-MI-NATE!(抹殺せよ)」というのが口癖の凶悪エイリアンなのにもかかわらず、その畏怖な所が表面から全く感じ取れないデザイン。
初見で私もさすがに「これはないなあ・・」と正直思ったものですが、何故か妙に惹かれるものがありました。良くわからないんですが、ほとんどロボットだというのにエイリアン種族だと言い張る辺りや、だからこそあまりにも人間離れしたデザインだという所が引っかかったのかもしれません。

どんなもんなのか知りたい方は、YouTubeでダイジェストにまとめた画像があるのでそちらを参照まで。ビデオクリップ風に作られていて、BGMは全く関係無いですけどね(笑)


まあ、見てのとおりのしょっぱい映画なわけですが、子供のための60年代のSF映画、という事をお断りしておかなければならないでしょう。英国では既にDVD化されていますが、当然日本ではまだですし、恐らく入って来ることはないと思います。ビデオ版は昔出回ったので、運がよければ入手出来るかもしれません。ヤフオクなどではたまに出品されるのをみかけます。4、5千円で売ってる場合もありますけど、所詮ビデオテープ、今となっては2千円以下が妥当な金額だと思います(笑)。

後になってから私は、このDALEKというのが英国で人気のあるキャラクターで、それが故にこの映画が作られた、という事実を知ります。しかし、それ以上の情報はほとんど日本に入ってこなかったため、私もそれ以上深く突っ込んで追いかけようとはしませんでした。

地球侵略戦争2150より。
地球を侵略したDALEK。
無感情に喋り、戦うことしか頭にない
凶悪エイリアン、と言われても・・(笑)
DALEKの上層幹部らと対峙するドクター。
通常DALEKは水色が基本ですが
指揮を取るのは決まって赤や黒と
いった配色がなされてました
逃げる捕虜を抹殺するDALEK。
腕から殺人光線を発射します。
しかし映画版では特撮が無理だったか
毒ガス噴射なんですけどね
©1965 AARU PRODUCTIONS LIMITED

さて、そして現在。英国で「ドクター・フー」というTVシリーズの新シリーズが放映され、それが多少遅れて日本にも入って来ました。「ドクター・フー」というのは英国のBBCで放映され人気のあったSFテレビシリーズです。60年代から放映されていて、何度もシリーズ化されて来た非常に長寿な番組です。
時空を自在に移動できるターディスという乗り物を駆使して、ありとあらゆる時代と場所を行き来する謎の男、通称"ドクター"。彼はタイムロードという種族のエイリアンで、宇宙の歴史の均衡を保つため、様々な問題を解決していくというスペースオペラ的な冒険活劇です。
実は、私がかつて見た地球侵略戦争2150という映画は、このドクター・フーの映画版であり、彼が侵略された時代の地球にやって来る所から物語が始まるのです。

あまりに長い長寿番組故、シリーズごとにドクター役の演者は全く異なりますが、タイムロードという種族は肉体を失っても新たに転生して生まれ変わる能力があり、それで容姿がコロコロ変わるという苦肉の策の設定を用意して、なんとかシリーズに一貫性を持たせています。初代ドクターは白髪の老人だったのですが、その後中年男性になったり、若い青年になったり、色んなタイプのドクターが登場してきました。映画版は60年代に作られたので、初期ドクターをイメージしてピーター・カッシングを起用、スターウォーズでモフ・ターキン総督役だったあの人です。
そして、映画に出てきた凶悪エイリアンことダーレクは、このシリーズでは有名な悪役であり、その後も何度もこのシリーズに顔を出している人気のあるキャラクターだった訳です。

で、2005年に放映された最新作となるこのシリーズを最近たまたま見たのですが、実に懐かしい対面を果たす事になります。 そう、あのポンコツハリボテの奇っ怪なエイリアン、ダーレクが再び登場。
やっぱりこのシリーズには欠かせないキャラクターという事で、今回も顔を出していました。しかも最新作のためにデザインが一新され、だいぶ印象が変わりました。例のコショウ瓶みたいなデザインはそのままに、現代的にアレンジされてだいぶ格好良くなった感じです。

久々に見る懐かしいキャラに私は思わず見を乗り出してしまいました。しかも、最新作では「宇宙史上最悪のエイリアン」という肩書きに負けず劣らずな凶悪な一面を見せ、ハリボテとはもう言わせないと言わんばかりに畏怖的な存在感を放っていました。
持ち前の凶暴性で次々と人を抹殺していくダーレク。彼らの使命は全宇宙の生物を征服・抹殺すること。ダーレク以外の生命体は一切認めないという恐ろしい種族です。何しろ憎しみと怒りの感情しか持たない生物なのですから、それはもう他者を滅ぼしたくてしょうがないに決まってます。
しかも最新作では全ての攻撃を跳ね返し、正確無比な攻撃で敵を圧倒、ほぼ無敵状態に。何しろたった一体でも武装した部隊を一掃してしまう攻撃力と耐久力。唯一目の部分に集中砲火を浴びせれば倒せるのですが、一体ずつ全ての攻撃を集中しなければならない訳で、数体だけならまだしも、もし集団で襲われたらひとたまりもありません。

05年版の新シリーズより。
基本色は水色から金色に。
全体的に格好良くなり、目も
神々しくブルーに発光
シリーズ後半に登場するDALEK4人衆。
やはり指揮する目上のDALEKは
黒色が基本に。
群れをなして進軍するDALEK軍。
スゴイ数です。こんなのが現れたら
目も当てられません
©BBC

気がつけば、すっかりこのシリーズとダーレクに熱中してしまっている始末。
特に最新作のドクター・フーは大変出来が良いシリーズだったらしく、昔からのコアなファンからも評価が高く、数々の賞を総なめしたらしいです。たしかに面白かったですからね。そうでなければNHKで放映されるような事もなかったでしょうし。
にしても、そこはやはり英国なのか、アメリカ産のTV番組ともまた違ったテイストがあります。シニカルなジョークがあったり、一応家族で見るSFアドベンチャー番組なはずなのに、毎回ゲストキャラの誰かが死んでしまうようなシビアさがあったり。
でもまあ、意外と子供のための番組って残酷だったりするんですよね。子供のころ見た戦隊モノの特撮シリーズで、悪の組織が研究所を襲って科学者達を無差別に殺していく場面とかがあって、それがショッキングで今でも鮮明に覚えています。そういう子供を恐がらせるようなシーンがないと、悪役の存在そのものの意味がなくなってしまう訳ですから、実は結構必要な事なのかもしれません。

さて、すっかりダーレクのファンになった私は、あれこれ調べ始め、グッズも幾つか買ってみたりしました。
DALEK(ダーレク)がこのシリーズに出たのは本当に初期の頃からで、元祖となる初代シリーズのだいぶ早い段階から登場しているようです。

ダーレクはスカロ惑星という星の住人、カレド族がその先祖に当ります。彼らはサール族との長年に渡る戦争によって汚染された大地の影響を受け、突然変異で異型の生物に成り果てていました。そこで彼らは鋼鉄の鎧をまとい、その中で生きる化け物になる道を選びます。それがダーレクでした。
つまりダーレクはロボットではなく、鋼鉄の皮を被ったエイリアンだったのです。
まだこの頃はダーレクの歴史についてはさほど深いところまでは考慮されていなかったらしく、彼らの誕生秘話については諸説ありました。しかし、その後70年代に放映されたシリーズで、カレド族のマッドサイエンティスト「ダヴロス」によって、異型生物に成り果てた同種族達を改造し出来上がったのがダーレクだという歴史が初めて明かされました。この筋書きはおおむね受け入れられたようで、最新作のシリーズでもこの歴史が言及されています。
ダーレク達は当初、創造主ダヴロスの忠実な配下でしかなかったのですが、自我を持った事で主人に逆らい勝手に増殖、以後、彼らは宇宙征服の道を進んでいくことになります。
ダーレクの内部がどうなっているのかは、それとない描写があるだけで今まで明確には見せていなかったのですが、新シリーズではそこが明確に描かれ、ほとんどイカの化け物のような軟体動物と化してしまったカレドが鋼鉄の中に入っていることが明かされます。
それはもはや乗員しているというより、動力部の一部として組み込まれているのに近い感覚でした。

TVシリーズ最初のエピソードの頃のダーレクは、宿敵サール族との戦いに執着しているエイリアンという印象でしたが、シリーズを重ねるごとに征服欲・破壊欲の部分が増大され、全宇宙の生物を敵と見なす極悪エイリアンにまで上りつめます。それは同時に彼らがキャラクターとして非常に人気が出てきた事の証しでもあります。

初期の頃のサール族との戦争のエピソードは、一度映画化されています。これがドクター・フーの映画版第一作目にあたり、当然ダーレク族も登場します。日本では「怪人ダレクの惑星」という放題が付けられましたが、結局未公開に終わっています。
映画版では、ドクターはタイムロード族という設定ではなく、あくまで人間の天才科学者という設定でした。タイムロードの設定が出て来るのはもっと後のシリーズになってからです。

この映画版でのダーレクは、まだ全宇宙を敵に回すような厄介な存在としては登場していません。あくまで好戦的でずる賢い悪役、という位置づけに留まっています。何故なら彼らは静電気を帯びたドームの中でしか生きられず、それをシャットダウンされただけであっという間に全滅してしまうような連中だったからです。

「怪人ダレクの惑星」より。
よく見ると目が白く光ってます
新シリーズのDALEKは
ここを忠実に再現したのかも?
捕虜にしたドクター達に対し
律義に食事を運んで来るDALEK。
カワイイ(笑)
この頃のDALEKは簡単に蓋が開きました。
中にはトカゲみたいなカレド族が。
新シリーズでは、こうも簡単には
開かないんですけどね
©1965 AARU PRODUCTIONS LIMITED


そして、続く第2段として公開されたのが、私もビデオで見たあの「地球侵略戦争2150」でした。この時のダーレクはドーム内に留まる事無く自由に動けるようになっており、ここぞとばかりに地球を侵略。ドクター達はレジスタンスと手を組んでダーレクの野望を打ち負かそうと立ち向かいます。

他惑星を侵略するまでになったダーレクですが、まだこの頃に至ってもなお、彼らに畏怖の念は感じられません。手榴弾の爆風ごときにはビクともしない固さなのにも関らず、坂道から転げ落とされたり、爆走するバンにぶつかっただけでぶっ壊れて炎上してしまうような柔さだったのですから。
とはいえ、当時の子供たちからしてみればダーレクはとても恐い存在だったらしく、ゴミ箱がダーレクの形に似ていた事から、子供が恐がって逃げ出してしまうなんていうエピソードもあるくらいでした。それだけ、英国の子供たちは熱心にこのシリーズを見ていたのでしょう。 我々日本人も、初代ゴジラを見てた子供たちが無茶苦茶恐がっていた訳ですからね。

さて、どうやらこの映画、失敗に終わってしまったようで、続編を作る予定もあったそうですが、結局その後作られていません。
しかしTVシリースは根強い人気があり、ダーレクも度々登場、ドクター達を苦しめる好敵手としてその存在感をアピールしていったようです。
ダーレクのデザインは70年代に一度多少のリニューアルが施されましたが、05年の最新作で再びデザインし直されるまで、一貫してほとんど変化はありませんでした。
現在では05年の最新作より前のダーレクについては、クラシック・ダーレクと呼んで識別されています。
なお、TV版のダーレクと映画版ダーレクのデザインには若干の違いがあるため、これも差別化されて呼ばれる事が多いようです。なお、最新作のリデザインされたダーレクは、TV版ダーレクよりも、映画版ダーレクの方をモチーフにした事が良く分かります。

最新作はドクター・フーの事を良く理解しているスタッフ達が作ったという事でしたから、映画版のデザインがモチーフになったという事は、ファンの間ではこのデザインの方が人気があったのでしょうか。実際、現在においてもなお、映画版のダーレクがおもちゃ化している現状を見るとあながち間違った推測でもなさそうです。 ま、素人目にはどこがどう違うのか全く区別がつかないくらい、細かい点の違いなんですけどね。

だいたい、なんでこの不可思議で突飛なデザインのモンスターが、長い間英国の子供たちの間で人気があるのか、遠い島国に住んでいる私にとっては、到底理解出来ない事ではあります。例えば友人・知人がダーレクを始めて見て言う感想は必ずといっていいほど決まってますから。「えー、何コレ?」
私の場合、すっかり慣れてしまったのか、それとも感覚が鈍化してしまったのか、意外とダーレクの容姿がカワイク思えてきました(笑)。まあ多分その辺が人気がある秘密にかかっているんだと思うのですけど、スッポンみたいな手がピョコっと出ている鉄のカタマリなんて、とにかく滑稽で、ちょっと見クマみたいにも見えるし(爆)。
それでいて「抹殺」とか「ドクター死ね」とか物騒な事しか言わないうえに無慈悲で超狂暴な性格。そのうえちょっとずる賢い。そんな見た目とのギャップもまた、このキャラクターの魅力となっているのかもしれません。

初期の頃のTV版DALEKは
足にあたる真下のフェンダー部分が薄く、
喋ると光る頭の角も丸くて
小さかったようです
70年〜80年代のDALEK。
やはり頭の角は小さくてクマの耳のよう。
しかし目には瞳孔マークが入りました。
これが今ではクラシック版と
言われています
05年の新シリーズでのDALEK。
黒のフェンダー部分は分厚くなり、
頭の角も鋭く尖がっています。
目の瞳孔もなくなりました。
みな映画版のDALEKと同じ特徴です
©BBC

古いTV版のドクター・フーを日本国内で見ることは殆ど不可能に近いですが、動画投稿サイト等に過去のシリーズがアップされたりする事があるので、それでだいたいの雰囲気はつかむ事が出来ます。で、まあこういっちゃ何なんですが、過去に作られていたTVシリーズは特撮技術、スケール感においてもとかくしょぼいですね(爆)。まあでも当時のTVシリーズのクオリティなんて、各国どこもこんな程度だったんじゃないんでしょうかね。技術が発達し、個人ベースで特撮加工が容易に出来てしまう現代においてようやくTVシリーズのクオリティも相当高くなりましたけど。

ところで、67年に放送されたシリーズにて(既にドクターは2代目Patrick Troughton)、ダーレクは一度内戦を引き起こしています。"The Evil of Daleks"のエピソードにて、ドクターが3体のダーレクに人間の要素の一部を移植するのですが、これによって移植されたダーレクがまるで人間の子供のような性格になってしまい、無邪気にドクターと遊んだり、歌を歌って合唱したりと自由奔放な行動を取るようになってしまいます。彼らは当然ノーマルなダーレク達と折り合いがつかず、結局内戦が勃発、ダーレク族は壊滅的な打撃を被ります。 とはいえその後もダーレクはこのシリーズでしつこく登場してくる事になるのですが、どうもこのエピソードは本当にダーレク族の終焉を描きたかったようです。
終焉の引き金が内部からもたらされたとは何とも皮肉な話ですが、ダーレクにはふさわしい終わり方なのかもしれません。
無邪気に遊ぶダーレク、一度見てみたい物ですねえ。 しかし、なんとあまりに古いエピソード故に現存するフィルムが残ってないそうで、二度と見ることが出来なくなってしまったらしいです。う〜ん残念。
現在はラジオ用に撮られたオーディオドラマ版が残っており、それでかろうじてエピソードの内容をうかがい知る事が出来るだけです。

The Evil of DALEKSより。
人を打ち負かすためにも、人間の要素を
抽出しようと企むDALEK。
しかしそれが結果的に不幸を招く事に。
新シリーズ"DALEK 孤独の魂"より。
映画版では毒ガス噴射でしたが、
CG加工が可能な今ではレーザー発射、
オマケに空まで飛ぶ!
同じく"DALEK 孤独の魂"より。
この話、英国でDALEKがいかに
愛されてるかよく分かるエピソードです。
DALEKの空しさが伝わる切ない物語。
©BBC

さて、色々入手したのでダーレク関連のオモチャを紹介しておきます。 当然、英国では人気のキャラであるため、昔からラジコン等のオモチャは作られてきました。しかし、これらのオモチャは全くといっていいほど日本には入ってきておらず、一部の輸入ホビー店がごく小数を入荷しているに過ぎません。しかも送料コストが高いため、どれも無駄に値段が上がってしまい、気軽に買えるような状況では無いわけです。今でこそネットショップやeBayがあるおかげでだいぶマシですが、やはり送料で値段が高くなってしまうのは変わりません。まあ輸入ショップで買うよりかは幾分マシではありますが。
私も手に入れたオモチャの殆どは英国のホビー専門店のオンラインショップからか、eBayを介して海外ショップや個人から買うかしています。まれにヤフオクにも出品されたりしますけど、大概値は高いです。
海外ショップから買うにしてもオモチャはかさばるモノが多いので、商品の値段+送料(4、5千円)くらいは覚悟しなければなりません。

さて、05年からの新シリーズに合わせて、オモチャは大量にリリースされました。ダーレク関連の物も少なくありません。特にラジコンやアクションフィギュアは結構出ました。フィギュアは5インチ(約12センチ)サイズが主流で、同じく5インチのミニラジコン版も出ています。
ラジコンは何故か12インチ(約30センチ)サイズのやや大きめの物が主流になっており、最近では18インチのビッグサイズ(約45センチ)の物も出まわりました。コイツは相当に贅沢なオモチャで、デカイ分だけデティールも細かく作られており、ラジコン機能だけでなく、音声認識による遠隔操作も出来るスグレモノです。センサー内臓なので部屋のパトロール、主人の後をついてくる等の芸当までこなせます。 ま、当然命令は英文なわけですけど・・・・。

05年版ダーレクのアクションフィギュア。
スカロの4人衆のセットです。
ちゃんとジェネシスアークまで同梱。
5インチのミニラジコン版。
2体セットで対戦ゲームが出来る仕様。
敵が前方に来た所でセンサー攻撃。
5回先に当てた方の勝ちです
左から5インチ、12インチ、18インチの
ラジコンDalek。 18インチ版は大きい分
もっとも出来の良いオモチャのひとつです。
その分値段も高かったですけどね・・・

クラシック版や映画版のダーレクも根強い人気があり、今でもショップで買うことが出来ます。もっとも、もはや現役では無いので絶版になりつつありますが、今ならまだeBay等で手軽に購入可能です。特にわずか2.5インチ(約6センチ)のミニミニ版ダーレクは、押すと喋る上にチョロQみたいに走向可能でオススメです。このシリーズには映画版もあって、これは4体セットでまとめて売られています。
クラシック版のダーレクには6インチのトーキングフィギュアが出まわっており、大きさも手頃でポージングも自由に効くので個人的に気に入っています。勿論セリフも喋り、頭の角もちゃんと光ります。ラジコンタイプのダーレクは首や目の部分が自動で動くようになっている仕様の物が殆どなので、首とかが自由に動かないデメリットがあったりするんですよね。

その首が自動で動くラジコンでは、映画版のダーレクを忠実に再現した、赤外線センサータイプのラジコンがあります。(厳密にはラジコンとは言わないですね) 非常に出来が良くて、あの映画版でのしょっぱいハリボテ感がキチンと出ています。
しかしハリボテ感を出すんだったらテキトーに作りゃいいんだから簡単なんじゃないのか、って思うかもしれませんが、さにあらず。公開当時の古いダーレクのオモチャを見ると、姿形が全然表現出来てなくて別物になってたりして、それこそ本当に「テキトーに再現した」というものだったので、こんな風に忠実なダーレクのおもちゃが出てきたのは本当に最近になってからの話みたいです。
まあ中国製の安物、という部分ではどうしようもなく、故障しやすい、初期不良多し、というリスクは覚悟せねばならない系の商品には違いありません。まあこれはダーレクに限った事じゃないですけどね、この問題。最近本当にMade in Japanのオモチャを見かけなくなったなあ・・。

勿論ラジコンやフィギュア以外にも時計やマグカップ、ゲーム、キーホルダー、Tシャツ等、様々なアイテムが出まわっています。 もっとも、基本的に子供たちのために作られているのでデザイン的に良くできた物は少ないんですが、新シリーズが好評なおかげで最近本当に様々な物が出てきているようです。まあ結局日本には一切入って来ないんですけどね。

マイクロトーキングダーレクのシリーズ。
2.5インチと小さいけど良く出来ています。
映画版は「地球侵略戦争2150」の方の
ダーレクのデザインを忠実に再現
映画「怪人ダレクの惑星」のDALEKを
忠実に再現した赤外線タイプのラジコン。
そっけないフォルムが逆に美しい。
壊れやすいので実は子供向きじゃない?
クラシック版のトーキングDALEK。
要するに喋るアクションフィギュア。
ラジコンでは無いけどサイスも手頃で
出来の良いオモチャ。

こういうオモチャを買うと、つい写真で寸劇とか作りたくなります。元が血も涙もない悪役という事でそのギャップが楽しくて仕方がない訳です。元々表情もへったくれもないキャラなのでその部分を想像で補うのが面白いんだと思います。別にそういう理由だからって訳でもないでしょうが、YouTubeなどを見ると、とにかくダーレク関連の画像の多さに驚きます。オモチャを使った人形劇や寸劇は勿論、パロディ、オマージュ画像に、実物大のダーレクを自作して子供相手に戯れたり、CGコラージュを駆使して60年代のラジオ版に画像を付ける試みがあったり。
日本ではウルトラマンや仮面ライダーを見て育った子供らがそれらを真似て特撮物を撮りだし、後にそういった作品を支えていった訳ですが、英国ではその対象がウルトラマンやゴジラでは無く、ただ単にダーレクやドクターだったりしただけの話、要は背景は違えど子供たちが熱中する物は万国共通一緒なんですね。


このサイトでは毎回マニアックな内容の物を紹介していますが、今回ばかりはメジャーな物を扱ったという認識でいます。あくまで国内ではどマイナーなだけで、他国では有名ですから。・・といっても、メジャーなのは英国だけなのかもしれませんけどね。
すでに新シリーズのドクターフーは新しいシーズンが作られたようですし、この出来次第でまたNHK放送もあり得るでしょう。そうなったら、またあのダーレクの活躍を見ることが出来るに違いありません。

マイクロダーレク達の胴上げ。
「そーれバンザーイ!!」
一体何ががあったんでしょう?
抹殺記録更新とか?(爆)
クラシックDalekが新型Dalekにツッコミ。
「んな事あるかい!!」ボグッ

スカロの4人衆が何やら密談。
「ヒソヒソ・・・」
「アレ、何楽しそうに話してんの?」
クラシックDalekがちょっと寂しそう。



では最後にYoutubeで見つけたDALEK関連の画像を紹介しましょう。
これ以外にも本当に大量にありますんで色々探して見てみてください。

     
何かのイベント会場に現れた実物大のDALEK。
とにかく喋りまくる、客に絡むで周りの人苦笑気味。
コミック系のイベントでしょうかね。
なんかナルトのコスプレした奴とかいるし(爆)

     
多分なにかのコメディ番組でのひとネタ。
DALEK一家みたいな事かな?
とにかくもう動きがいい加減で壊しまくり(笑)。
上に乗っかっているのは何?手ぬぐい?
"The Evil Of The Daleks"のラジオ版エピソードに
残っている画像や写真を使ってまとめた作品。
ストーリーのラスト部分のようです。
「DALEKSの最後だ・・」というのが感慨深い。