このルールは他者の協力などを経て和訳したルールですが、訳を間違えている可能性はあり得ます。その辺はなにとぞご了承下さい。
Das Sipel
Reinhold Wittig作
内容物(Abacus版)
ダイス 赤、黄、白各55個 ターコイズブルー1個
ベース板 1個
※Edition Perlhuhn版(Franckh-Kosmos版)は赤、黒、緑各90個、青10個、金1個となっています。
どちらのバージョンでも遊べますが、AsparagusのルールはAbacus版では拡張セットが別途必用です。(詳しくはAsparagusのルール項目参照)
Das Sipelのゲームルールは複数ありますが、その内の10つを紹介します。 (ルールVer.2.0)
Squeeze Play プレイヤー人数:3人
<目的>
手元にあるダイスをベース上に配置していき、誰よりも先に早く使い切る。
<準備>
各プレイヤーは使用するダイスの色を決め、それを全て手元に置きます。(55個)
<ゲームプレイ>
順番を決め、手番のプレーヤーはターコイズ色のサイコロをふります。
ゲームの最初の段階では、サイの目は4でなければなりません。そのため、4が出るまで手番を回し、出したプレイヤーが最初に場にダイスを出すことが出来ます。
最初のプレーヤーは、4つのダイスを図のように積み上げ、ベースの真ん中辺りに配置します。
以降、手番プレイヤーはふったサイコロの出目の数だけ場にダイスを置くことが出来ます。しかし置き方にはいくつか制約があります。
ダイスを置く場合、置こうとしているダイス同士が繋がっている必要があります。つまり面同士をくっつけて、ひとかたまりに置かなければなりません。
なお、繋げて置くダイスの出目数字はゲーム上一切関係ないので無視します。色だけ見てください。
上の左図では、4つの白ダイスが置かれましたが、うち一つが孤立して置かれています。これでは繋がっていないのでNGです。逆に右図では、5個の白ダイスが置かれましたが、この場合は1つに繋がっているため、孤立ダイスがないのでOKです。
また、これら場に出したダイスは、既に場に出ているダイスに対して、最低一カ所でもいいのでやはり繋がるようにして配置しなければなりません。これは自分と同色のダイスでなければならないため、以前自分が出したダイスに繋げていく形になります。一番最初のプレイでは同色がでていないので、色は無視してOKですが、やはり既に出ているダイス群に繋げるように置いてください。
もしどうしても置けない場合は、何も出来ずに手番を終了します。
サイコロを配置した際、自分のダイスが4つ以上直線に繋がった場合、ボーナスとしてさらにダイスを場に出すことが出来ます。
4列なら1個、5列なら2個、6列以上なら3個出すことが出来ます。
勿論このボーナスダイスも既に出ている同色ダイスに繋げるように配置します。2個以上のボーナスダイスの場合、やはり出すダイス同士を繋げる形で出さなければなりません。それが出来ない場合はボーナスダイスを追加する事は出来ません。
なお、ボーナスダイスを追加した事によって、また列が出来た場合についての記述は見当たりませんでしたので、さらにボーナスダイスを出せるのか無効なのかは各自決めて下さい。
ゲームが進行してくると、自分の色のダイスが他の色に埋まってほとんど隠れてしまう場合があります。このまま自分のダイスが、敵のダイスによって全て隠されてしまうと、これ以上ダイスを置くことが出来なくなり、ゲームから脱落します。
例えば下の図では白ダイスの置ける場所がかなり少なくなってきており、白はかなり危険な状態です。
<終了>
誰かが手元の55個のダイスを全て場に出せた時点で、そのプレイヤーの勝利となります。
Pack Rat プレーヤー人数: 3人
<目的>
サイコロの出目と同じダイスを素早く取り除き、最もダイスを獲得した者が勝つ。
<準備>
プレイヤー全員でダイスをベース盤に積み上げます。色やダイスの向きは気にしなくて良いので、無意識に積み上げて下さい。
ピラミッドが出来たら、一番上のダイス1個を取り除きます。これで準備が出来ました。
<ゲームプレイ>
順番を決め、手番のプレーヤーはターコイズ色のサイコロをふります。
出たサイコロの目の数と同じダイスを場から探して下さい。これは参加プレイヤーが同時に行います。
探す場所は、ピラミッドの3面のうち一面のみです。つまりプレイヤー3人で1面ずつを担当する事になります。 他の面側から見て取ることは出来ません。
なおダイスを取るにあたり、幾つか制約があります。
勿論ふったサイコロの出目と同じ数字のサイコロのみ取ることが出来ます。
ダイスを取る際は片手で取って下さい。
また、取れるダイスは上面にダイスが積まれていない、一番上のダイスに限られます。要するに、ダイスを取ったとき、他のダイスがずり落ちたり、位置がずれてしまうような位置にあるダイスは取ることは出来ません。取れる状態のダイスの事をフリーダイスと呼びます。
例えば、左図のようにゲームが始まった初回では、フリーダイスは一番上のダイス3個のみです。
しかしダイスを取った事によって、下のダイスがフリーダイス化する事になります。それが出目と同じだった場合は、続けて取る事が可能です。
ダイス取りは、手番プレイヤーがストップをかけるまで続ける事が出来ます。ストップをかけるタイミングは手番プレイヤーの自由ですので、素早く目的のダイスを取ってストップをかけ、相手に取らせる猶予を与えないようにする事も出来ます。
ストップがかかったら手番は終了し、次のプレイヤーに番が回ります。
<終了>
ストップがかかった時、直接ベース盤に付いているダイス(ピラミッドの一段目)のみになった時点でゲームは終了します。この時点で最もダイスを獲得したプレーヤーが勝利します。
Sums プレーヤー人数: 2〜6人
<目的>
ふったダイスの目と、ダイスの窪みの出目の合計が同数である箇所を逸早く見つけ出し、手持ちのダイスを一番早く無くした者が勝利。
<準備>
ベース板上に白のダイスを並べて埋めてください。埋めるのに45個のダイスが必用です。そして最初の手番プレーヤーに、白のダイス3個を渡します。
赤と黄色のダイスを使って合計60個のダイスを用意します。色は特に関係ないので、比率は気にしなくとも良いです。このダイスを均等にプレーヤー人数分に分配します。プレーヤーが5人ならば、1人あたりに配られるダイスは12個です。
※ベース板上に並べるダイスの色は、厳密には何色でも構いません。プレーヤーに配るダイスと色を区別できればどちらが何色でもOKです。
<ゲームプレイ>
手番プレーヤーは渡された3個のダイスを同時にふります。出た目をプレーヤー全員が確認します。
そして、プレーヤーの全員はベース板上に並んだダイスを見ます。ダイスが形造る窪みに着目してください。出た目と、窪みの3個のダイスの数字の合計が同じ場所を捜します。
合計値が一致しているならそれは該当するので、出目が2、3、4だからといってその組み合わせを捜さなければならない訳ではありません。
もし見つけたのなら”ストップ!”と宣言し、それを聞いた他のプレーヤーは捜すのを中断します。
合計値が宣言通り一致しているなら、宣言したプレーヤーは手持ちのダイスを一個、その窪みの上に置きます。どの出目を上にするのかは自由です。
もしどこにも一致する場所が無いと判断したなら「無い!」と宣言出来ます。この宣言通り、何処にも無いとプレーヤー全員が同意したのなら、宣言したプレーヤーは手持ちのダイスを一個、どこでも自由な箇所に置くことが出来ます。
宣言した場所の合計値が一致していなかった、あるいは無い!と宣言したのに実はあった、という場合、宣言したプレーヤーにはペナルティが発生します。
宣言プレーヤーは、自分以外のプレーヤーが持つダイスを一個ずつ引き取らなければなりません。
誰かが宣言し、正解、不正解に関らず、その処理を行った段階で3つのダイスを次のプレーヤーに渡し、この行程を繰り返します。
ダイスが置かれていく事によって山が出来、新たな窪みが出来て来ます。勿論これらの窪みも捜す場所として認識します。
<終了>
誰かが手持ちのダイスを全て使い切った時点で上がりとなりゲームは終了し、そのプレーヤーが勝利します。
ペナルティでダイスを渡した結果、手持ちが無くなり上がる場合があります。この時、同時に複数のプレーヤーが上がるならば、同時勝利とみなします。
Cui bono? プレーヤー人数: 2〜6人
<目的>
ピラミッドの最下層からダイスを取り、それを出来る限り場に戻す。戻せないダイスはマイナスポイントとなる。最もマイナス点が低い者の勝利。
※2〜6人までとなってますが、人数が多い程良いとされています。そのため最低でも4人以上推薦です。
<準備>
3色のダイスを全て使います。かき混ぜてランダムに積み上げてピラミッドを作ってください。(55個x3)
<ゲームプレイ>
順番を決め、手番のプレーヤーはピラミッドから1つダイスを抜き取ります。
抜き取る事が出来るダイスは、以下の条件を満たしている物だけです。
・面が2面以上出ており、つまむ事が出来るような状態であること。
・かつ、ピラミッドの最下層にあること。
・色、出目は特に気にする必要なし。
このルールにより、まず最初のプレーヤーが取出す事が出来るダイスは、ピラミッドの頂点に位置する3つのダイスだけとなります。
抜き取るとダイスのラインがずり落ち、ピラミッドの上に窪み(Funnel)が出来ます。
下の図では、最下層の白と黄色のダイスを取出す事が可能です。その他のダイスは最下層でない、面が2面以上出ていないのでNGです。
取出したダイスはそのまま、ピラミッドの上の窪みに戻さねばなりません。
ただし戻す事が出来る場所にも条件があります。
・窪みを形成している3つのダイスの色が全て同じで、かつ置こうとしているダイスの色と違う色であること。
・窪みを形成している3つのダイスの色が全て違う色であること。
・ダイスを置いた時、最下層までのラインが同色で形成されてしまう場合は置けない。
・最下層であるベース板の上に直接は置けない。(必ずダイスの上に置かねばならない)
・見るのは色だけで、出目は関係なし。
もし置くことが出来ない場合は、場に出す事は出来ず、自分の物として引き取ります。
戻しても戻せなくても、この時点で次のプレーヤーに手番が移ります。
例:
プレーヤーは今、赤のダイスを取出しました。
Aの窪みは白の同色3つで形成されているので置くことが出来ます。
Bの窪みは3色バラバラなので置くことが出来ます。
Cの窪みは赤の同色3つですが、置こうとしているダイスと同じ色であるため、置くことは出来ません。
Dの窪みは3色ダイスなので一見置けそうですが、置いた時に最下層までのラインのうち1つが赤1色となってしまうため、置くことは出来ません。
戻すダイスはあくまで、現在自分の手番で取出したダイスに限ります。
そのため、過去に戻す事が出来ずに引き取ったダイスを代りに戻す事は出来ません。
<終了>
プレーヤーの誰かが、10個ダイスを引き取った時にゲームは終了します。(プレーヤー人数が2〜4人の場合)
プレーヤー人数が5、6人の場合は7個です。
各自、引き取ったダイスのマイナスポイントを集計します。
白はマイナス1ポイント、黄色はマイナス2ポイント、赤はマイナス3ポイントと数えます。
(Edition Perlhuhn版では緑が-1、黒が-2、赤が-3となっています)
最もマイナスポイントが少ないプレーヤーが勝利となります。
もし最も少ないプレーヤーが同ポイントだった場合、ダイスの数を見て、数が少ない方が勝利となります。
<戦略>
取出したダイスをそのまま場に戻せるとしても、あえて戻さず引き取っても構いません。この行為によって、次のプレーヤーが高いマイナスポイントのダイスを引き取らざるを得ない状況になるのならば、この戦法はやる価値があるかもしれません。
Dice Mikado プレーヤー人数: 1人以上
<目的>
ピラミッドの最上部のダイスを崩すこと無く、ダイスを取出すアクションゲーム。出来る限りダイスを取り出した者の勝利。
<準備>
ベース板にダイスを積み上げ、ピラミッドを作成します。色やダイス目は一切関係ありません。
<ゲームプレイ>
手番プレイヤーは片手だけを使って、何処からでも自由にダイスをつまみ出します。最上部のダイスが崩れてずり落ちたりしない限り、続けてダイスを取っていって下さい。 当然ながら、最上部のダイスを取る事は出来ません。
ピラミッドが崩れ、最上部のダイスが下にずり落ちてしまったら手番終了です。取出したダイスの数を数え、得点とします。
そして再びピラミッドを建て直し、次のプレイヤーに手番が移ります。
下の右図では何とか一番上の白ダイスを支えています。まだこれならOKですが、この白ダイスが落ちると失格です。
<終了>
手番が一周したらゲーム終了です。最もダイスを取出せたプレーヤーの勝利です。
<ヴァリアントルール>
ダイスを1個取出した時点で次のプレーヤーに手番が移ります。 崩してしまったプレーヤーが負けとなります。
あるいは幾つ取出すかは各自任意で決められ、好きなタイミングで手番を回すというのも良いかもしれません。
Trulla プレーヤー人数: 2〜3人
<目的>
ひしゃくを使ってダイスをばらまき、なるべくピラミッドの側面に自分のダイスを配置するようにするアクションゲーム。
<準備>
各プレーヤーは同色のダイスを55個受取ります。
台所からひしゃくを持って来ます。ひしゃくの代りになりそうな物なら何でも良いですが(おたまとか)、スプーンでは小さ過ぎるのでダメです。
<ゲームプレイ>
手番プレーヤーはひしゃくを受取り、ひしゃくに3個以上のダイスを入れます。(入るならいくらいれても可)
片手でひしゃくを持ち、ベース板上でひしゃくを傾け、ダイスをばらまきます。一気にでも、少しずつ慎重にでも構いません。
ひしゃくとベース板までの距離は特に定まっていませんので自由です。しかし、ベース板や置かれたダイスにひしゃくを接触させてはいけません。
途中でダイスがベース板上から外れて落ちた場合、ばらまくのをただちに終了し、落ちたダイス+ひしゃくに残ったダイスを全てベース板の真ん中に置きます。
(得点になるのはベース板の端に置かれたダイスのみなので、そのためのペナルティです。ですので、ピラミッドの端以外であれば自由に置けます)
ひしゃくの中が空になった時点で次のプレーヤーに手番が移ります。
<終了>
誰かのプレーヤーのダイスが全て使い尽くされた時、ゲームは終了します。
得点となるのはベース板の端の部分にあるダイスのみです。1面につき1点と数え、側面上の面だけ数えます。頂点に置かれたダイスは側面を2面を持っているので得点が2点とみなします。
なお、ダイスの出目はどんな数字が出ていても関係ありません。
最も得点をかせいだプレーヤーの勝利です。 下の図では、2つの側面において、青い枠内の面は得点となる事を示しています。
Up and Down プレーヤー人数: 3人
<目的>
ピラミッドを完成させ、その時点で自分のダイスが最もピラミッドの側面で見えているプレーヤーの勝利。
※このゲームはなかなか決着が付かない可能性があります。あらかじめ制限時間を設け、時間が来た時点で最も勝利に近い者を勝者と決めた方がいいかもしれません。
<準備>
プレーヤーはダイスの1色を担当し、同じ色のダイスを全て引き取ります。
<ゲームプレイ>
手番プレーヤーはターコイズ色のダイスをふります。もし偶数の目が出たのなら、出た目の数だけ、ダイスを自由にベース板上に配置します。
もし奇数だった場合は、逆にその数だけベース板から自分の色のダイスを取り外して手元に戻さねばなりません。取り外す事が出来るダイスはフリーダイスのみです。
(フリーダイスとは、取出した事によって他のダイスがずり落ちたりするような事が起こらないダイスの事。要するに最上部にあるダイスは皆フリーダイスです)
このことから、出目よりも取り外せるダイスの数が少ない・あるいは全く無い場合は、取れる数だけ取ればOKです。
そして次のプレーヤーに手番が移ります。
※フリーダイスを取り外した時、下の同色ダイスがフリーダイス化する事があります。まだ幾つかダイスを外さなければならない場合、それも外す候補に入るのかどうかについての記述が見当たりません。取り外している最中だとそこが最初からフリーダイス化していたかどうか分かりにくくなるので、候補に入れておくのが無難だと思います。
<終了>
ピラミッドが完成したらゲーム終了です。ピラミッドの側面にある、自分の色のダイスを数えます(外から見えているダイスの事)。頂点のダイスは側面が2つあるので2つとして数えます。
なお、ダイスの出目はどんな数字が出ていても関係ありません。
最もダイスの数が多いプレーヤーが勝利します。
<ヴァリアントルール1>
完成したピラミッドを逆に崩していくバージョン:
参加プレイヤーのダイス(3色x55個)をかき混ぜ、それでピラミッドを前もって作成します。そして通常のルールでそのまま遊びます。違うのは、今度はピラミッドからダイスを取り除いて行くゲームだと言うことです。一番早く全ての自分のダイスを取り除けたプレーヤーの勝利です。
<ヴァリアントルール1>
ピラミッド崩しバージョンのポイント制ルール:
同じくダイス(3色x55個)をかき混ぜ、それでピラミッドを前もって作成します。このルールではダイスによってポイントが授けられています。
白=1ポイント 赤色=-1ポイント 黄色=0ポイント
このルールでは、もはやプレーヤーに担当色はありませんので、ダイスをふって取り除く場合、どの色のダイスを取るのかは自由です。加える場合も同じです。
※出たダイスの目だけ取る・加える場合に際し、どの色でも構わないが、一度に取るダイスは全て同色でなければならないのか、あるいは色はバラバラの組み合わせで行って良いのかの記述が見当たりません。恐らくバラバラの色で取って・加えて構わないと思います。
ベース板から全てのダイスが取られた時点で終了となり、得点を換算して最も得点を稼いだプレーヤーの勝利です。
Fire and Ice プレーヤー人数: 2〜3人
<目的>
先に手元のダイスを全て使い切った者の勝利。
<準備>
赤と白のダイスを取りだし、それぞれをプレイヤーに均等に配ります。1色ずつ配るのではありません。(Edition
Perlhuhn版では赤と緑)
2人の場合=1人につき赤白それぞれ24個ずつ合計48個 3人の場合=1人につき赤白それぞれ16個ずつ合計32個
そして黄色のダイス55個を用意し、これはベース板の脇に置いておきます。(Edition Perlhuhn版では黒に相当)
<ゲームプレイ>
手番プレーヤーは手元のダイスから1個を取出して、ベース板上に自由に配置します。赤白どちらでも構いません。
ただし、ダイスには水と油のような関係があります。赤と白のダイスは互いに交わる事が出来ません。そのため、ダイスを配置する際、これらのダイスが直接触れ合ったり、隣同士になるような置き方は出来ません。 下の図のように、このような配置だと辺が触れ合っている(隣同士)と見なされ、NGとなります。
もしどうしても置くことが出来ないような状態になった場合、代りに黄色のダイスを1個取出して配置します。黄色のダイスには配置の規則は無く、どんな相手と接触しても問題ありません。
下の図では、黄色ダイスの上に配置した場合の例を表しています。右の囲みのダイスは赤白の辺同士が繋がっているためNGです。左の囲みのダイスは赤白がかなり近い位置に来ていますが、角同士なので何とかOKです。
こうして何かしらダイスを1個置いたら、手番は終了し、次のプレーヤーに移ります。
<終了>
誰かが手元のダイスを全て場に出して使い切るか、あるいは黄色のダイスが全て無くなった時点でゲームは終了します。使い切ったプレイヤーの勝利です。
黄色のダイスが無くなってゲームが終了した場合は、その時点で最もダイスの数が少ないプレーヤーの勝利です。
<Tips>
断続的に赤、あるいは白のダイスのみしか配置出来ないように他のプレーヤーを追い込んでいくことは戦略的に可能です。こうなった場合、ゲーム後半でそのプレーヤーは黄色のダイスを次々置かねばならない状況になるかもしれません。ただし、そうなった場合、黄色ダイス付近で自由にダイスを置ける機会を与えてしまう事になりかねない点は注意して下さい。
Triops プレーヤー人数: 2〜3人 あるいはチーム戦による4〜6人
<目的>
ピラミッドを完成させ、その時点で自分のダイスが最もピラミッドの側面で見えているプレーヤーの勝利。
<準備>
プレーヤーはダイスの1色を担当し、同じ色のダイスを全て引き取ります。
2組ずつのチーム戦の場合はチーム内でダイスを適当に分けます。そして座る順番は色が順繰りに来るようにします(6人の例: 赤、白、黄、赤、白、黄)
最初のプレーヤーを決め、彼は手元から1個のダイスをベース板上に自由に配置します。
<ゲームプレイ>
次のプレーヤーから今後は、手元のダイスを3個ずつ配置していきます。配置の仕方は以下の点に注意します。
既にベース上に配置してあるダイスと必ず面を接触させるような状態でダイスを置きます。孤立させるような置き方は出来ません。
接触するダイスが何色だろうとどんな出目だろうと関係ありません。
配置する3個のダイスはL字型(トライアングル)か、直線型(Triops)のどちらかで行います。3個のダイスを分離して置くことは出来ません。
万が一どうしても下図のような形で3個置けない場合は、2個で配置してください。勿論分離配置は出来ません。 それでも配置出来ない場合は1個だけどこかに配置します。
もし直線型(Triops)で配置できた場合はボーナスでさらに1個ダイスを配置出来ます。このダイスは他のダイスと接触しなければならないというルールを無視して、自由にどこでも置くことが可能です。
<終了>
ピラミッドが完成したらゲーム終了です。ピラミッドの側面にある、自分の色のダイスを数えます(外から見えているダイスの事)。頂点のダイスは側面が2つあるので2つとして数えます。
なお、ダイスの出目はどんな数字が出ていても関係ありません。
最もダイスの数が多いプレーヤー(チーム)が勝利します。
Asparagus プレーヤー人数:規定なし 3人以上推薦 拡張セット「55」が必用(Edition Perlhuhn版は問題なし)
<目的>
ピラミッドのダイスが無くなるまでに、なるべく高いポイント数を稼いだ者の勝利。
<準備>
ベース板上にピラミッドを作成します。色は4色のダイスとターコイズ色のダイス1個を使用します。
なお、ダイスの色によって得点が決められています。
ターコイズ色ダイス(金色)=10ポイント 拡張セット55のダイス(青)=5ポイント
白色(緑)=3ポイント 黄色(黒)=2ポイント 赤色(赤)=1ポイント
(カッコ内の色はEdition Perlhuhn版での色を表しています)
※元々Edition Perlhuhn版でのルールを持って来たものですので、ABACUS版での色に対する得点の割り振りは適当に決めたに過ぎません。なのでピンと来ないようなら各自好きに変えてください。
拡張セットのダイスは基本セットの色と違うならば何色でも構いません。
それぞれの使用するダイスの数は特に決まっていません。適当な配分でかき混ぜ、ランダムにピラミッドを作成してください。ターコイズ(金)のダイスはなるべく下層位置に置くのが良いでしょう。
※拡張セットのダイスに相当するEdition Perlhuhn版での青ダイスは10個なので、拡張ダイスは10個加えるのが妥当だと思います。
<ゲームプレイ>
手番プレーヤーはピラミッドからフリーダイスを1個取ります。 そして次のプレーヤーに手番が移ります。
(フリーダイスとは、取出した事によって他のダイスがずり落ちたりするような事が起こらないダイスの事。要するに最上部にあるダイスは皆フリーダイスです)
もし取ろうとしているフリーダイスの下の列が同じ色の直線で形成されている場合、これらも続けて取る事が出来ます。(というより取らなければなりません)
ただし取出せる列は、取出した事によって他のダイスがずり落ちたりしないような位置にある物のみに限ります。
左図では、白が5個で直列していますが、これを取る場合フリーダイス化するダイスが上から3個までなので、その下に伸びる2個のダイスまでは取れず、3個のみを取れます。
手番が周って来たらパスは出来ません。必ず何かしら1個ダイスを取ってください。
<終了>
全てのダイスがベース板から取られたらゲーム終了です。ポイントを換算し、最も多くのポイントをかせいだプレーヤーの勝利です。
<ヴァリアントルール>
さらに拡張セット「55」の別色ダイスを追加して、マイナスポイントを設けるのも手です。もちろん既存の特定の色に対して(例えば赤)マイナスポイントを定めても良いでしょう。