臨床実験 Action 5


エピローグ

一年後、僕は完璧な女になっていた。僕の腕の中には小さなオチンチンを付け
た男の子が乳首を吸っていた。そう、男の子を出産したのである。一度きりの
愛情の無い男性との間の子供であり僕自身は出産するかどうか悩んだのであっ
たが静香さんは産む事を僕にすすめた。彼女からすれば臨床実験の工程であっ
たのだろうが、生命が自分の中で育つに連れ愛情は増していったのである。

今では出産してよかったと思っている。

「お帰りなさい」
「ただいま・・・」
「今、お乳をあげているので少し待ってね」
「えぇ、いいわよ」
「もし、お腹が減っていたら準備は出来ているから、自分で食べて貰えます?」
「いや、お風呂に入るよ」

「はい」

静香さんはいつも食事をしてから寝る前にお風呂に入る。食事の前にお風呂に
入るのは、夜の営みの合図なのである。

「最近、勇太に美玖を取られて、ご無沙汰だからね。笑」
「そんなこと無いわよ」

静香さんはレズビアンだったのだろうか?僕は女に改造され静香さんのモノと
されたのかも知れない。それでも僕は男では一生味わうことのできない喜びを
与えられた事に感謝している。