臨床実験 Action 4


いつからか僕は掃除や洗濯、食事の支度など家事一切を任されるようになって
いた。はじめのうちは男性としてのプライドが残っていたのだろうか、抵抗が
無かったわけではなかった。料理や掃除は男性であった時から自分でも行って
いたので大した抵抗は無かったのだが、静香さんの下着を洗濯する時などは自
分が惨めになり知らずに涙を流していた時もあった。矛盾しているようだが、
女の身体になった事で感情が男性の時よりも制御出来なくなっているようなの
である。頭の中では男性である自分が”何故こんなことを”と考えていながら
同時に、涙を流すという女性化の事実を現実のものとして突きつけているので
ある。

いつものように部屋の掃除を終えて一息ついていると、訪問者を知らせるチャ
イムが鳴った。

(誰?)

僕がここに連れて来られてから、はじめてのことであった。僕は居留守を決め
込んで無視することにした。

チャイムは何度か鳴って途切れたので、訪問者はあきらめてその場を立ち去っ
たかと思ったのである。しかし、それが間違いであることにすぐ気が付いた。
ドアのキーを開ける”ガチャガチャ”という音が聞こえてきたのである。

「えっ?」

すぐにドアが開いて誰かが部屋に入って来たではないか。僕は隣のリビングに
急いで移動した。

「うん?」
進入者は僕が移動した気配に気が付いたようであった。僕を追ってリビングに
入って来たのである。僕はリビングの隅で発見されてしまい呆然としていた。

(なんで僕が逃げるんだ?)
「誰だ?」

進入者は背の高い20歳前後の男性であった。その男は咎めるような口調で僕
に尋ねたのである。

「・・・あなたこそ・・・」
やっとのことで言い返したのであるが声は小さく震えていた。

「オレかぁ?俺は泥棒だ。いや・・・人が居たから強盗かなぁ?」
「・・・・」

「どうした?ビックリして声も出ないようだな。笑」
「今なら警察にも言いませんから出て行って下さい。」
「わはは、察に通報だって?どうぞ、ご自由に」

僕はリビングにあった電話機を取り警察に電話しようとして思い止まった。警
察沙汰になると自分のことも取りただされてしまうことに気が付いたのである。

「どうした?電話しないのか?」
「・・・・」
「どうやらお前も電話出来ない状況のようだな。笑」

そう言うと男は僕に近づいて来たのである。

「よく見ると、可愛い顔をしているじゃないか」
「・・・・」
「ここであったのも何かの縁だから楽しいことをしようや」

男は僕を同業者だと勘違いしているようなのだ。

突然、男は僕の手を取ると自分の方へと引き寄せたのである。僕の身体は軽々
と男の胸の中へと移動させられてしまった。

「やめろ」
僕は男の手を振り解き突き飛ばそうとしたが、ピクリとも動かず逆に自分がよ
ろけてしまったのである。

「おいおい、女の子がそんな言葉を使ったらいけないと教わらなかったのか?」

僕は体力では敵わないと思い、急いでキッチンに駆け込んだ。そして普段から
使い慣れた包丁を取り出したのである。

「側に寄るな」
「おいおい、また、そんな言葉を使って・・お仕置きしないと解らないのか?」

男は包丁を見ても動じないのであった。それどころかなにも無いかのように再
び僕に近づいて来るのである。

「来るな!」
包丁を男に向かって一振した。

「包丁は料理を作るものだぞ。危ないからこちらに渡しなさい」
再び男に向かって包丁を振った。その瞬間、男は僕の腕を掴と、いとも簡単に
包丁を奪い取り僕の腕を背中でねじ上げたのである。

「あっ」
「危ないお嬢さんだな」
そう言いながら包丁を僕の目の前にチラつかせるのである。

「止めろ・・・」
包丁が僕の頬にあてがえられた。冷たい刃物の感触が頬に感じた。
「まだ、解らないようだな。その言葉使い・・・お仕置きだな」
「・・・・・・」
「動くと可愛い顔に傷が付くぞ」

そう言うと男はねじ上げていた僕の手を離した。

「着ているものを脱いでもらおうか」
「・・・・・・」
「早くしろ!」

僕は仕方なく男の言う通りブラウスのボタンを外しはじめた。男の目に促され
てブラジャーも外すと数ヶ月前までは平であった胸には豊満なバストがあった。

「ほう、以外と大きなバストなんだな。笑」
男は突然、僕の胸を鷲掴みにした。
「痛いっ」
「すぐに気持ち良くしてあげるよ」
「止め・・・て下さい」
「駄目だ。続けて下の方も脱げ」

僕は男に胸を愛撫されながら穿いていたスカートを脱いだ。
「パンティーもだ」

男の手が片方のバストに移った。胸を揉まれていた感覚がもとバストにも異様
な感覚として残っていた。

「よし、次は俺のズボンを脱がせてくれるかな」

パンテイーを脱いで全裸になった僕に向かって男は命令した。包丁が再び僕の
頬に当たった。

「・・・・・」
男のペニスはすでに巨大化しているのがわかる。

「どうだ?俺のものは・・・・」
「・・・・・」
「見たいだろ?」
僕は首を横に振った。

「遠慮するなよ」
男は自分で穿いていたトランクスをあっさりと脱いだのである。

「もっと近くで見てもいいぞ」
そう言うと男は僕に座るよう下に向かって頭を床に向かって押したのである。
男のペニスが目の前に飛び込んで来た。

他人のモノをこんなに間近で見るのは、はじめてである。数ヶ月前までは自分
も持っていたモノであるのだが、それはとてもグロテスクなモノであった。

(こんなモノを僕も持っていたのか・・・)

「ほしいか?」
僕は再び首を振った。すでに言葉を失っていたのである。
「ほしいか?」
男は包丁の刃を僕の頬にピタリとつける。
「・・・・・」
「正直に答えないとたいへんな事になるぞ」
「・・・・・」
「ほしいんだろ!?」

男は強引にYesと答えさせたいのであった。そう言うまでこの質問は永遠に
続くように思われたのである。

「・・・・・はい」
「なにが欲しいんだ?」
「・・・・・ぺ・・に・・す・・・」
「仕方ないな。食べさせてやるよ」

そう言うと男は僕の目の前に自分のペニスを突き出したのである。僕は目を瞑
って口を開けた。そして男のペニスが口の中に入って来た。

「うぐぅ・・」
「もっと上手くやれよ。はじめてじゃ無いんだろ?」

異様な匂いを避ける為に口で息をしていたのだが、口を塞がれ苦しくなった僕
は鼻で息をした。再び鼻をつく匂いが僕を襲った。喉の奥まで突き刺さった男
のペニスは口の中でより大きくなっていたのだ。目に涙が溜まっていた。

何分間、ペニスを咥えさせられていただろうか。顎が外れそうになった時、や
っと男のペニスは僕の口から抜き取られたのである。

「下の口でも咥えてもらおうか」
「えっ?」
「こっちに来い」

男は僕をソファーの所まで引き摺り押し倒すと、仰向けになった僕の上に覆い
かぶさって来た。

「止めろ!」
「なにを今更言っているんだ?」

男はそう言うと自ら僕の乳房で口を塞いだ。
「あっ」

思わず声が漏れてしまったのである。乳首を吸われる感覚が僕の理性までも吸
い取ってしまったかのようである。

一度発した自分の声が耳に入ると、その声がより僕の理性を粉砕してしまった。
男の舌が乳首を吸いながら撫で回した。

「あぁぁっ」

下腹部からも不思議な感覚が込み上げて来る。新たに造られた僕のクリトリス
を男は指で触わっていたのである。
「うぅっ・・・うっ」

「意外と淫売なんだな。こんなに濡れているぞ」
男はしゃぶっていた乳首から顔を上げると粘り気のある指を僕の前に示したの
である。僕は顔を背けた。

「わはは」
身体から圧迫感が消えたと思うと両脚をとられ大きく開かれてしまったのであ
る。気がついた時には男の腰が両太股の間に侵入していた。

「駄目!」
言葉は発したものの、気持ちの中ではすでに諦めが支配していた。予期した通
り男は大きくなった自分のペニスを僕の秘部に狙いをつけていたのである。
僕は腰を揺すって形ばかりの抵抗を試みた。両手で太股を押さえられたら逃れ
られ無いことを僕は知っていたのだ。男だった時の僕はそうやって自分のペニ
スを嫌がる静香先生に挿入したのであった。

思った通り、男のペニスを僕は拒否出来なかった。




自分でも信じられなかった。男が僕の中で果てた後、身体は熱いまま沸いてく
る性欲を押さえることに苦労していたのである。すでに男は身支度を整え終え
ていた。僕は余韻に浸っていたのである。

「ほれっ、服を着ろ」
下着と衣服を虚脱感と余韻に浸っていた僕に男が投げてよこした。僕は無言で
服を身に付けた。

服を着終えると同時にチャイムが鳴った。静香先生が帰って来たのである。僕
は慌てた。自分は慌てる必要もないのであるが男の処遇が気になったのである。
しかし、当人は静香先生がリビングに現れても平然としているでわないか。先
生も男の存在に気がついてもビックリした様子も無いのである。それどころか
男に近づくと、なにやら封筒を男に渡したのである。

「どうもありがとう」
「また、よろしく」

そう言うと男は何事も無かったように出ていってしまったのであった。僕は何
があったのか理解出来なかった。

「・・・・・・・」
「どうだった?はじめての経験は」
「どうして?静香さんが・・・・」
「女としての経験をしてもらおうと思って」
「そんな・・・酷い」
「怒った?」
「あたりまえです。僕は静香さんの人形じゃない」
「でもモルモットよ」
「モルモット?」
「そう実験材料。忘れたの?臨床実験に協力するって言ったこと」
「それは・・・覚えていますが」
「だったら良いじゃない」
「でも、・・・事前に言ってくれてもよいじゃないですか」
「そうね。ゴメンナサイ」
「・・・・・・」
「女として強姦される恐怖も体験して頂こうと思ったのよ」
「そんなぁ・・・」
「私もあなたに強姦されたもの」
「・・・・・・・」

それ以上、静香さんを責めることが出来なかった。

「僕はいったいどうなるんですか?」
「どうなるじゃなくて、なったでしょ?」
「・・・・・・・」
「女になったのよ。実験は成功よ完璧な女になったわ」
「完璧?」
「そう、実験は成功。終わり」
「・・・・・・これからどうなるんですか?」
「どうにもならない。女として生きて行って」
「でも・・・・・」
「不安?」
「はい」

「ここにずっと居ていいのよ」
「本当ですか?実験が終わって放り出されたらと思ったら不安で」
「私の・・・女になっのよ。美玖」
「静香さんの女?」
「そう。二人でこれからも今まで通り暮らしましょう」
「ありがとうございます」

END