ナルシスの転落 4・移 動(作:宮城耕一さん)
三日目になった。男達三人と朝食を取った。マニキュアやペデキュアもその
まま。お化粧ははげているだろうけど、どんな顔にされたのかはわからない。
私だけブラジャーだけの全裸で手と足に手錠されたままだった。足の手錠はと
ても痛い。風呂桶にオシッコをさせられて、もう一度、アイシャドウと頬紅、
口紅を塗られた。その後、手錠を外されて、また後ろ手に、オッパイがあるか
のように縛られた。今度は村井のベッドに連れて行かれ、彼が全裸になって私
を愛撫しはじめ、ブラジャーをずらして乳首を噛んだり、もみあげたりした。
耳や首筋をしゃぶった。愛撫は上半身に集中した。それからペディキュアされ
た足の指をしゃぶって、またアヌスに油をなすりつけ、マッサージした後、犯
された。昨日ほど痛くなかった。痛いことは痛かったけれど、愛撫されたりな
められたりしていると自然に目を閉じてしまい、声が漏れた。
「少しは感じるようになっとるな」
横で声がした。犯された時は大きな声が出た。彼は精液を私の中にぶちまけ
た。これでアヌスに二回、一回は口に射精されたと思った。
村井が終わると、細面の男が代わった。仰向けにされたり、うつ伏せにされ
たりしながら体をいじられた。ぎゅっと肉をつかまれ、痛かった。そしてその
男も私を犯した。最後にひげの男が私を抱いた。犯された時は激痛がして、涙
が出た。
私は立ち上がらされ、口にボール・ギャグをかまされ、マスクをされた。サ
マーセーターを縛られたまま着せられ、スカートをはかされ、目にバンドエイ
ドで目隠しをされた。眼鏡がかけられた。サングラスなんだろうと思った。私
はどこかに連れ出される。私は悲鳴を上げて逃げようとした。すると誰かがみ
ぞおちにボディブローした。私はしゃがみ込んでしまった。両脇を抱えられ、
靴をはかせられた。私のはいていたズック靴ではない。皮の踵の高い靴だ。靴
は小さくてきつかった。
ドアが開けられて連れ出された。歩かされ、エレベーターに乗り込んだ。下
がっていく。他の住人は誰も乗り合わせなかった。下についてマンションの外
に出た。太陽が私を照らして暑かった。すぐに頭をかがまされて車の中に入れ
られた。前に二人、横に誰かが座った。車はすぐに出発した。横の男は私を座
席に上がらせ、スカートをまくった。そして固いものをアヌスに突っ込んだ。
それを出したり抜いたりを繰り返した。私はひいひい声を上げた。体がまたど
うしようもなく燃えてきた。大分もてあそばれた後、それを引き抜いてスカー
トを下ろし、「座り直しな」と声がした。村井だった。なんだか安心した。安
心するなんて、絶対おかしいと思い直した。煙草の匂いがした。誰も無言だっ
た。右に曲がったり、左に曲がったりした。その内、また座席に登れと命令さ
れた。またアヌスに棒のようなものを突っ込まれ、引き抜かれたりされた。私
のあそこは出口を求めて固くなった。僕は射精したい、僕は射精したいと思え
ば思うほど、体は燃えて暑くなり、クーラーの効いた車内で汗をかいていた。
車が止まった。私は車から引き出され、両脇を二人に抱えられて歩かされた
。二、三十歩くらい歩くと階段があって五段ほど登った。ドアの開く音がして
中に入った。さらに歩かされて階段を降りさせられた。目が見えないので階段
を降りるのは怖かった。一際明るい部屋に入れられた。バンドエイドの目隠し
ごしでもわかった。
「よう、来たか。こいつか、マレッタって奴は」
落ち着いた声がする。サングラスとマスクが取られ、サマーセーターとスカ
ートがはぎ取られ、再び私は全裸にされた。バンドエイドがはがされると、年
配の派手なシャツの男と、やせた六十くらいに見える男、太ったギラギラした
感じの男の三人がいた。
「ごくろうさん、用意はしておいたぞ」
私は足元を見た。赤い女物の靴だった。よだれがしたたり落ちた。六十男と
ギラギラ男が私の両腕を抱え、別の部屋に連れて行かれた。彼と細面、ひげ男
はこの後、私をどうするのだろうかと思った。部屋は何の装飾もない部屋だっ
た。中に椅子があり、うつ伏せにされた。足を開かされて椅子の両足に縛られ
た。お尻に針で突き刺されるような痛みがした。注射だ。何か注射されている
。長い注射が終わって、その痕をしばらくもみ込んでくれた。そうしなければ
ならない注射なんて、一ccとかの量なんかじゃない。ついでガラスのような
冷たいものがアヌスに分け入り、冷たい液がおなかに侵入してくるのがわかっ
た。浣腸だ。うめき声をあげた。ボール・ギャグからまたよだれがしたたり落
ちた。抜かれて、また浣腸された。五回浣腸され、おなかがパンパンになり、
ゴロゴロ鳴った。さらわれてから一度も便をしていないことに思い当たった。
アヌスに栓をされた。足の縄をほどかれて立たされた。注射の影響はなさそう
だ。おなかが痛い。
ギラギラ男が下半身、裸になった。ボール・ギャグを外され、しゃがんでな
めろと言われた。後ろ手に縛られたままなので、片足をつくのも難しかった。
そろそろとしているうちに後ろから鞭打たれた。私は横倒しに倒れた。必死に
起き上がって、膝まづいた姿勢でギラギラ男ににじり寄っていった。すると、
また鞭が背中に炸裂した。「ギャ!」と叫んだ。「早くせんか!」後ろから六
十男が怒鳴った。おなかがはりさけそうだった。
「トイレにいかせてくさい」
「馬鹿か、おまえ、フェラチオできてからの話だ」
排泄を我慢してフェラチオするしかなかった。ダランと垂れ下がったどす黒
いものに顔を近づけると、いやな匂いがした。思わず、顔をそむけた。途端に
鞭が背中やお尻や肩に振り下ろされた。
「します。許して、鞭だけは許して」
私はダランとしたものの先をなめはじめ、口の中に入れていった。その時、
村井二郎と名乗った彼と後の二人は二度と私の前には現れないのだと思い当た
った。私は売られるか引き渡されるかされ、僕の旅行はおじゃんになり、持ち
金も服もズック靴も何もかも失ったのだ。男であり、大学生である僕自身を失
ったのだと気がついた。奇跡が起こってここから逃亡できない限り、ここで監
禁されて男の相手をして、ホモの売春をさせられるのだと思った。ハーフのホ
モの売春夫として?
おなかが痛い。はりさけそう。男のチ○ポはかなり長くなり、固くなってき
ていた。
「もうできません。トイレに行かせて」
「初めてだからさせてやれ」
ギラギラ男が言った。六十男がおまるを持ってきてアヌスの栓を抜いた。途
端に便の爆発が始まった。何回も何回も出た。おなかが痛かった。ようやく出
終わると長いオシッコだった。うつ伏せにされ、注射器のような浣腸器でまた
五回注入されて、栓をされた。また膝まづいてギラギラ男のものをしゃぶりは
じめた。また急激におなかが痛くなってきた。前よりも男のチ○ポが固くなっ
たところで、耐えきれなくて排泄を頼んだ。六十男は何発も何発も鞭を振り下
ろした。私は悲鳴をあげて転げ回った。許しを請うてまたフェラチオをはじめ
た。何分しても、それ以上固くならなかった。頭を振り上げ振り下ろし、彼が
私ののどの奥に精液を注いだ場面を思い起こして、ピストン運動もした。
ようやく二回目の排泄を許され、また同じように浣腸されて栓を詰められた
。今度は六十男のチ○ポをくわえさせられた。少し固くなってきた。
「フェラ、できたか?」
ドアが開いてあの年配の男の声がした。
「まるっきり下手でさあ」
「何しろ、初めてだからな。もう少ししたら他の奴に回れ」
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