オフィス・ラブ [Part-7](作:慶子さん)


『SEX』

 それはかなり苦しい姿勢でした。天井から両手を鎖で吊るされ、両膝を玲子
さんに抱えられたので、私の体重は鎖で縛られた両手で支えるしかありません。
それでも、必死に鎖にぶら下がっている時に玲子さんのペニスの先端が私のヴ
ァギナの入り口に触れました。反射的に「ビクッ!」と体が震えました。

「いよいよだ。初体験にワクワクしてるんだろう、この好き者!」 
「怖い、でも...。」 

本当は玲子さんが言うように、私は期待と不安が入り交じった複雑な気持ちで
した。今迄何度も玲子さんにディルドで貫かれ、抱かれて来ました。気持ちの
上ではいつも女性の気持ちで玲子さんには抱かれていました。でも、今はこれ
までとは違うんです。私は女性の体で、男性の(それも本来の私の姿をした)
玲子さんに抱かれるのです。ペニスがヴァギナに入って来る感覚ってどんなだ
ろう? ディルドがアヌスに侵入して来る時の、息苦しいような感覚と同じな
んだろうか? 次々と想像が湧いてきて考えてしまいます。

「アッ!!」 

ついに玲子さんは腰を突き出して私の中に侵入し始めました。徐々に押し拡げ
られる私のヴァギナ、その感覚はアヌスの時とは全く違いました。アヌスの時
は息を吐き出して、全身の力を抜いて、挿入がスムーズになるようにします。
でも、今は逆に息を吸ってしまうのです。私の中に入って来る玲子さんのペニ
スを全部呑み込もうとするように、ヴァギナに力が入ってしまいます。

「アッ!!」 

少しずつ深く挿入される度に声が出てしまいます。更に玲子さんは私に近付い
て、より深く挿入出来るようにしました。そのお陰で、少し鎖にゆとりが出来
て、私の体が少し下がり、更に玲子さんのペニスが深く侵入して来ました。

「ヒィッ....。」 
「なかなか感度が良いじゃないか!」 
「お願い....、もっと深く...!」 
「OK」 

玲子さんが私から片手を離すと、天井からの鎖が緩んで、私の両手は自由にな
りました。 

「目隠しは取るな、良いな!」 
「ハイ。」 

私は両手で玲子さんに抱き付きました。まだ体は玲子さんに抱えられたままで
す。両足を玲子さんの腰に廻して、落ちないようにしがみつきます。少し力が
緩むと、自然とヒップが下がり、玲子さんのペニスがより深く私の中へ入りま
す。 

「アンッ!」 

その度に声が出ます。玲子さんは何も動いていないのに、私が勝手に動いてし
まって感じてしまうのです。 

「一人で感じやがって!」 
「アッ...、ゴメンナサイ..。」 

そう言うのがやっとです。 

「あっ、嫌、抜かないで!!」 
「さあ、俺の方にも少しサービスして貰おうか?!」 

そう言うと、私の中からペニスを抜くと、静かに私を立たせました。そして
肩で誘導してベッドの端に座らせました。

「じゃぁ、まずは口で奉仕だ。」 

私の両手をペニスに導いて玲子さんはそう命令しました。黙って頷くと、私は
え立つペニスに唇を近付け、舌でペニスの下側や袋に愛撫を加えました。玲子
さんが見下ろしている視線を感じますが、何の反応も有りません。ペニスの先
端にキスし、先端の割れ目に舌を這わせます。大きく息を吐く音が聞こえるだ
けです。口一杯にペニスを呑み込み、同時に吸い付けます。強く、弱く、吸い
付けながら頭を前後に動かしてペニスをしごきます。 

「ウッ!」 

玲子さんの唇からも歓喜の呻きが漏れました。私のヴァギナの感覚はペニスの
感覚につながっているようですが、もしかしたら玲子さんのペニスの感覚もク
リットの感覚か本来のヴァギナの感覚につながっているのかもしれません。私
は玲子さんの反応が嬉しくて、床に跪き、両手を引き締まったヒップにあてて、
舌をペニスに絡ませながらしごき続けました。 

 だんだんと玲子さんの息遣いが荒くなって来るのが判りました。やはり、玲
子さんのペニスは本来の感覚につながっているんだ。そう確信出来ました。玲
子さんの腰が少しずつ私の動きに合わせて前後に振られ、より深く私の口に入
るように動き始めました。 

「嬉しい!」 

この気持ちは何なのでしょう? 凄く幸せな気分です。ヒップに置いた手も優
しく肌を撫でる様に動かし、ウエストや太もも、平らな胸にある乳首も、全身
を愛撫しながらペニスを頬張りました。 

「OK!」 

玲子さんは私の肩を押して、フェラを止めさせました。もっとして上げたいの
に、内心そう思いましたが、口には出しませんでした。 

「ベッドに横になるから、騎乗位で好きなように動いてみろ。」 
「私が動くの...?」 
「イヤなのか?」 
「イヤじゃ無いけど.....、ちょっと恥ずかしい...。」 
「良いさ、二人しか居ないんだから、感じるように動いてみろよ!」 

そう言うと、私の手を引いてベッドに上がり、玲子さんは横になりました。
導かれるまま玲子さんの上に跨がり、片手で下がってくるスリップの裾を持ち、
片手を玲子さんのペニスに添えて、ヴァギナをペニスの真上に来るようにしま
した。顔の方へ聳えているペニスを私の方へと曲げたまま、ゆっくりと腰を沈
めて行きました。 

「あっ!」 

ペニスの先端が入り口をかき分け、拡げます。その感覚が何とも言えず快感で
す。少し腰を沈めてから再び腰を浮かし、また少し沈める、という動きを繰り
返してこの感覚を楽しみます。少しずつ腰の沈め方を深くして行きます。 

「アウッ!」 

玲子さんのペニスのカリの部分が入った時、また声を出してしまいました。ペ
ニスが中に入るだけじゃ無く、その過程にも想像出来なかった快感が沢山有る
ことに初めて気付きました。更に腰を沈めて行きます。 

「ハァァァッ....。」 

いつもなら、玲子さんのディルドは腸壁の背中側に感じるのですが、今はヴァ
ギナの内部、お腹側に玲子さんのペニスを感じています。これはもう全く別の
世界です! 

「ウッ...。」 

遂に玲子さんのペニスを全部呑み込み、私のヒップが玲子さんの下腹部に密着
しました。 

「深い!」 

それが正直な気持ちでした。私の体の奥深くまで、玲子さんのペニスが届いて
います。そのまま腰をグラインドさせる感じで、体の中のペニスの存在を感じ
取ろうとしました。ゆっくりと腰を動かすたびにペニスの存在を感じ、痺れる
ような快感の波が背中を頭まで駆け上がります。一旦動きを止めて、大きく息
を吐き出します。 

「はぁー...。」 

また、腰を動かし始めると、それに併せて息を吸ってしまうので、すぐに息苦
しくなってしまいます。息苦しさに動きを止めた時、不意に玲子さんの手が私
の体に伸びました。 

「ハゥッ!」 

吐こうとした息と、玲子さんの手に驚いて体が反応して動いてしまった事で息
を吸おうとする動きが重なって、息が出来なくなってしまいました。

「ハッ、アッ、ウッ....!」 

言葉にならない短い声しか出せませんでした。玲子さんは何も言わず、私のバ
ストや細くくびれたウエスト、ストッキングに包まれたもも、脚、小さな茂み
になっている私の下腹部、もう全身をそよ風が吹くように指を這わせます。 

「ダメーッ!!」 

快感の波に気が狂いそうです。体内のどこかに有る私の(本来の)ペニスが
「ドクン、ドクン」と脈打ち始めていました。絶頂が近付いているのが判りま
した。 

再び私はゆっくりと腰を上下させ始めました。 

「玲子さん、行っちゃいそうよ!」 
「じゃぁ、ちょっと体を離してくれ。」 
「えっ、どうして?」 
「コンドームを着けるのさ。」 
「?!」 

どうやら、玲子さんのペニスは本来のヴァギナの組織が変形したもののようで
した。玲子さんは手早くコンドームを着けると、 

「良いヨ。思う存分動きなよ。」 
「良いの?!」 
「良いさ。」 

再び玲子さんの上に跨がって、コンドームが着けられたペニスを体内に呑み込
みました。少しずつ、少しずつ、腰の動きを速くして行きます。それにつれて
快感の波の周期も短くなって行きます。いよいよ絶頂が近付いて来ました。な
りふり構わず私は腰を使い続けました。 

「アアーッ!!」 

潮吹きの女性のように、私のヴァギナからは白濁した液体が溢れ出し、玲子さ
んの下腹部に広がりました。 

 全身から力が抜け、玲子さんの体の上に倒れ込み、平らな胸に顔を預けまし
た。肩で大きく息をしながらしばらくの間、そのままの姿勢で余韻を楽しみま
した。男性と違い、変形した玲子さんのペニスは硬く聳えたままで、まだ私の
中に入ったままでした。その存在感が余韻をより素晴らしくさせてくれました。 

「ごめんなさい、私だけ楽しんじゃったみたいで....。」 
「良いさ、たまには相手が感じてるのを見てるってのも。」 
「もう、意地悪!!」 

男性の体では到底味わう事の出来ない、私に取っては未知の素晴らしいSEX
でした。女性の玲子さんには物足りなかったかも知れません。


『様々な楽しみ』

 それから私達3人、特に私は、色々なSEXを楽しみました。男性のまま、
女性に変形して、更にシーメールに変形する事も有りました。また、相手の好
みに応じて、男性でも有名人に変形したり、女性タレントやアイドルに変形す
る事も有りました。 

 でも、やはり私に取っての一番は、玲子さんでした。玲子さんに変形して素
敵なランジェリーやアウターで着飾り、抱かれる時が最高の幸せでした。

 時には、私と玲子さんが入れ替わったまま会社へ行き、仕事をするという冒
険もしました。そういう日は決まってオフィスで入れ替わったままのSEXを
楽しみました。始まりはオフィスでの出来事でしたが、私に取っては夢のよう
な「ファンタジー・ラブ」と言った方が正しいと思います。素敵な玲子さんと
出会い、弘行君の発明が有って、初めてこの「ファンタジー・ラブ」と巡り合
えたのです。翼は世界一幸せです!!