おとり捜査 第2章 屈辱のアルバイト


撮影をはじめて二時間も経過しただろうか。郁美のセリフは殆ど無かった。
美沙を見つめて微笑むカットがほとんどである。
それでも、郁美にとっては難しいことで何度も取り直しがされていた。

「OK!」
「続けて次のシーンに行きますか?」
カメラマンが安田に尋ねる。
「そうだな、ちょと時間が押してるな」
安田はカメラマンと照明を担当していたスタッフに答えた。
「美沙、郁美、休み無しで次のシーンに行くぞ」

いつのまにか、安田は二人を呼び捨てにしているのである。
「はい」
「はい」
郁美も美沙につられて答えた。実際、取り直しのほとんどは郁美のカットであ
り休みたいなどと言う状況ではなかったのである。

「OK、じゃ、隣で次の衣装に着替えて」
「はい」

「コッチよ!郁美」
「はい」
いつのまにか、郁美は年下の美沙にも呼び捨てにされているのである。

「こっちが、郁美の衣装だから」
そう言うと赤いエナメルの衣装を美沙は郁美に手渡した。

「これは・・・・」
「早く着替えて。スッポンポンの上に着るのよ!」
「これを??」
「そうよ、早くしなさい」

いつの間にか命令調になっていた。
美沙は郁美の目の前で全てを脱ぎ捨てると衣装を身に付け出したのである。
「なにしてるの?郁美。
「でも・・・・・・・・」
「遅いと叱られるわよ。時間が押して安田さんイラついてるから」
「こんな衣装、着れないわ」
「なにを言ってるの?いまさら辞めるわけには行かないわよ」
「・・・・・・・・・・」
「もう、フィルムそうとう回しちゃったし」
「それはそうだけど・・」
「なんでも経験、女は度胸よ。」

そう言いながら、美沙は郁美の着替えを手伝いはじめたのである。
赤いエナメル素材の衣装はSMなどで見かけたことのあるボンデージスーツで
あった。下半身は極度のハイレグになっており郁美の秘部をやっとのことで隠
していた。身体を動かすと異様な締め付け感が郁美の大事な部分を襲った。

「似合うじゃない!笑」
「恥ずかしい・・・・」
「すぐ慣れるわよ。行きましょうか」

この姿をこれから男性の視線に曝すと思うと居た堪れないものを郁美は感じて
いた。

「あっ、ちょっと待って」
「えっ?」
「少し、出てるわよ」

郁美は美沙の視線を辿った。それは自分の股間に向けられていたのである。
「あっ」
一瞬、全身の羞恥心に火がついたようだった。
極度のハイレグに隠れることの出来ない陰毛がはみでていたのである。

「ちょっと待って」
そう言うと美沙は自分のバックから電動式のシェイバーを取り出した。
「このままじゃ、男達の前で剃られることになっちゃうわよ」
「・・・・・・・」
「ちょっと脚を開いて」
「いいわよ。自分でするから貸してくれる?」
「駄目!ほら・・早く開いて!」

美沙は強引にスイッチを入れて郁美の股間にシェーバーを近づけた。
「ほら、はやく」
仕方なく、郁美は少し脚を開いて美沙に仕事を委ねたのである。
美沙は郁美の股間を撫で回しながらゆっくり剃り始めた。
細かい振動と美沙の手の感覚が郁美を襲った。

「お〜い、何をしてるんだ!」
隣の部屋から安田の声が聞こえて来た。

「今、行きます!!」
「早くしろ!」

「うるさいわね。笑」
美沙は隣の部屋にいる安田達には聞こえないようつぶやいたのである。
「さぁ、出来た。これでいいかなぁ?」
「うん、ありがとう」
「いえいえ、じゃ。。。行きましょうか」


「遅いぞ!」
「すみません」
「美沙はいつも遅いからイライラする。もとスッパと着替えられないのか?」
「すみません」
「いえ、私が遅かったんです」
「うん?同じだよ。オマエの不始末は紹介者である美沙の責任なんだ」

いつのまにか、安田は郁美をオマエ呼ばわりにしていた。
「そんなこと・・・」
「いいのよ郁美」
「でも、それじゃ美沙さんが」

「なに二人でゴチャゴチャ言ってるんだ?」
「いえ、別に・・・早く始めましょう」

安田も言い過ぎたと思ったのか、美沙の助言に従ったのである。
郁美にとっては屈辱の撮影であった。男達の前で卑猥なポーズを要求されたの
である。隣で美沙も同様なポーズをとっていたので精神的に少しは救われたが、
もし美沙が居なかったら郁美は泣き崩れていただろう。

「OK!」
やっと終わったと郁美は思った。すでに時刻は深夜の1時近くである。

「じゃ、山場を撮るぞ!」
安田はスタッフに告げた。

「まだ、あるんですか?」
思わず郁美は口に出したのである。

「これからが本番だ!」
「でも、もうこんな時間ですし、明日は予定が・・・」
「うん?誰の為にこんな時間になってると思うんだ?」
「・・・・・すみません」
郁美はそれ以上言えなかった。気まずい空気が部屋の中に流れる。

「さー、監督早く撮りましょう」
美沙がフォローに入った。
「テキパキ頼むぞ」
「はい」
「オマエはどうなんだ?」
安田が郁美に向かって問いただした。
「郁美・・」
「はい」

郁美も美沙に返事を促され答えたのである。

30分も経っただろうか・・・
「OK!、じゃ、次のシーン。美沙、いいな」
「はい」
「郁美も」
「はい」

「じゃ、二人とも胸当てを取って」
「はい」
そう言うと美沙は自分のボンデージの一部を外すと豊満なバストを男達の前で
露わにしたのである。

「郁美、早くして」
「・・・・そんな・・・」
「おい!」

安田の声が飛ぶ。
「でも・・・・・」
「もう、早くしなさい!」
美沙も郁美を催促した。

安田はツカツカと郁美に近づくと、赤いエナメルの一部を剥ぎ取ったのである。
「次のシーン、用意!」

郁美の胸も男達の視線に曝された。
「美沙、郁美の後ろに回って!・・・わかってるな」
「はい」

郁美には何が起きるかわからなかったが、美沙にはその意味がわかっているよ
うであった。美沙が郁美の後ろの位置につくとカメラが回り始める。
後ろから郁美を抱きすくめるようにしていた美沙の腕が一瞬弱まったと思うと、
縄で郁美を縛り始めたのである。
数分で郁美は後ろ手に縛り上げられ身動きが出来ない状態にされてしまった。
そのことを確認すると美沙は郁美のバストを愛撫し始めたのである。

「えっ?なに?駄目〜!」
「動かないで・・・神経をバストに集中させるの」
「・・・・・・」
「今、カットになったら、また取り直しよ」
「・・・・・・」

郁美は美沙の言うがままであった。
「ほら、硬くなって来た。」
何時の間にか、美沙の指は郁美の両乳首をクリクリと摘んでいるのである。
「あっ、あ・・」
思わず郁美の口から声が漏れる。
「後少し、頑張るのよ」
郁美は頷く。

それを見ると美沙は郁美の首筋を可愛い唇で軽く噛み出した。そして耳たぶへ
「う〜うん。。。」

美沙の舌が郁美の耳の中に侵入した。
「あっ、あ〜ん」

「もう少しよ、郁美」
カメラがフェードインしている間にスタッフが何やら、二人の側に置いた。
郁美には、今の状況を絶えることに精一杯で気がつかなかったが、美沙はそ
の意味もわかっていた。

美沙は愛撫していた片手を郁美のバストから外すと股間に移動させたのである。
突然、離れていった手に疑問を感じた郁美ではあるが状況はその疑問について
考える余裕を与えなかった。

下腹部でパチンパチンとボタンを外す音がわずかに聞こえた。郁美の中で下腹
部を圧迫していたものが若干弱まったような気がした。
股間を隠していた素材の一部は外されたのである。郁美はその段階では何が起
きたのか気がつかなかったのであるが、異物が自分の中に侵入する段階でやっ
と自分の置かれた状況に困惑したのである。
(秘部を隠し、守っていた衣装は?)
郁美が不思議に思い視線を落すと、そこにあったものが取り外され、自分の秘
部がカメラの前に曝け出されているではないか。

「いやぁ!」
さすがの郁美も、カメラの視線から自分の秘部を隠そうとするのだが、美沙の
手がガッチリと郁美の身体を押さえ込みアングルを確保するのである。

「動かないで!、郁美、もう少しの辛抱よ」
「・・・・・」

美沙は唸り声を上げる異物を郁美の中に押し込んだ。
「あっ、あああぁぁ〜、、もう嫌!。。」
「ほら、こんなに感じてるじゃない。郁美」
「そんなこと、嘘よ!」
「嘘じゃないわよ。自分でよくみなさい!」

郁美は目を逸らせた。
「こらっ!ちゃんと見なさい!」

そう言うと郁美の頭を持って下を向かせた。
そこには、大きなバイブレータを咥え込んでいる郁美の股間があったのである。

「どれどれ・・・」
バイブレータを郁美の股間から引き抜いた。
「あぁ!」
突然、引き抜かれた異物を追うように郁美の子宮は収縮したのである。全身に
電流が走った。

「ほらっ、やっぱり感じてるじゃない」
引き抜かれたバイブレータには、ねっとりと郁美の愛液がこびりついいている
のである。

「いやぁ〜、お願い・・・やめて」
「わかった。わかった・笑」

再び、バイブレータが挿入されたのである。
「これでいい?郁美」
「・・・・・・・」
「感じてるんでしょ?」
「・・・・・・・」
「あれ?返事は?、、それとも、また、出して確認する?」
「止めて、、それは・・」
「じゃ、白状しなさい。どうなの?」
「・・・・・・・はい」
「感じるなら、感じるといいなさい!」
「・・・はい、感じます」
「もう一度出して確認してみる?、カメラに証拠を撮ってもらおうか?」
「・・・嫌!、出さないで・・」
「うん?私に命令してるのかな?」
「そんなぁ・・・・・・あああ」

バイブの音が高くなった。美沙が出力を上げたのである。

「め・・いれい・・・なんて」
「じゃ、なに?」
「お、、あっ、、ねがい・・・あぁ」
「よく判らないな、、」


その時、突然、見知らぬ男の声が入り口の方から聞こえて来たのである。