性奴隷・ユキ(5)(模作・SAYさん)
ヘルスに勤めて一年が過ぎた。その間に、私は二十歳になり、成人式の日に
は、優子たちに美容院に連れていってもらい、和服を着せられて浅草の浅草寺
に遊びに行った。緒方が記念にシルバーのネックレスを買ってプレゼントして
くれた。樋浦には、絶対当ると言われて競馬の必勝本を贈られた。優子には、
お酒がおおっぴらに飲めるようになった記念にと、無理やり日本酒をドクドク
注がれて飲まされた。もともとメチャメチャ弱かったけど無理をして飲んで
みた。すぐに潰れた。
ヘルスは人の出入りが激しく、一年もいるといつのまにか私は古株になってし
まった。新しく入って来た私よりも年上の人にフェラチオの手ほどきをした
り、時には人生相談にまでのったりするようになってしまった。
(二十歳で人生相談かい私・・・)
他の人たちと話しているとやたらと、ペニスを切除して完全に性転換をする
ことを勧められたが、私はなんとなく踏み切れないままでいた。
「オカマでいるよりマシよ、ユキちゃん、とってもキレイなんだから、
はやくとっちゃえば?」
そう言ったのは、琴美さんという名前の、最近他のお店から移ってきた人
だった。琴美さんは年上のニューハーフで、顔はお嬢さま風だけど、体が
大きく身長が180cmもあって、私は160cm・・・、それに23cmもある
すごい巨根の持ち主だった。私は・・・。
「う〜ん・・・でもまだ、いいかなぁと・・・」
私は壁際に座っていて背中を壁にもたれさせながら答えた。午後の休憩時間に
ヘルスの空いていた部屋でペットボトルのジュースを飲みながら話していた。
そこは大きめベッドルームのようなつくりになっていて、トイレ付きの浴室が
隣りにあった。
「男の体に、まだ未練があるのかしら? それともアナルがよすぎて?」
琴美さんはウィンクしながらいった。私はなんだか恥ずかしくなって、
うつむいてしまった。顔が赤くなるのが分かった。
「あら、てれちゃったぁ、どーれ」
琴美さんは腰をあげると、私の隣りに近づいてきた。私の隣りに座ると、腕を
伸ばしていきなり抱きついてきた。
「あ!あ!何ですか!」
「いいからいいから、この私に確かめさせて」
「ちょ、ちょっと!やめて!」
私はそういいながら、アッという間に体に腕をまかれ抱きつかれてしまった。
いつもだったら、こんな場合、お店に勤めている優子の知り合いの男に助けを
求めることになっていた。優子にそう言われたからだ。私は、お店のお仕事
以外に、優子たちに携帯で呼び出されて直接指示された場所に行って、シー
メールをSMでいたぶるのが好きな金持ちの「特別な顧客」の相手をさせられ
ていた。いってみれば、SM専門のシーメールのコールガール。たまにSMを
しない客もいたけど。私がお店でいじめられて体調を崩したりすると、金持ち
のわがままな客の不満の元になるので、ある意味で特別の待遇をされていた
のでした。でも、その日はあいにくその男の人は法事で田舎に帰省していて
いなかった。
(こんな時に・・・もう、あの役立たずぅ・・・)
優子の知り合いの男の人とは、花山さん、花ちゃんといって、歳は30代後半
で、いまだ独身。自分ではニ流の私大だといっているけど、名前は誰でも知っ
てる有名な大学を出て、学生時代から風俗にハマって興味を持ち、あちこちの
風俗店を転々とした後、このお店の支配人みたいな立場についた、優しくて面
白い男の人でした。私が誘拐されて体を改造されたいきさつも、物知りの花
ちゃんから聞かされて分かったのでした。私は、東京で数少ない信用できそう
な人だと思っていた・・・のに・・・いなぃぃ・・・。
「ユキちゃんのキレイな体、ホントにイイ匂いするわネエ」
琴美さんは、私の背中に鼻を擦りつけて匂いをかいだ。大きな体で後ろ斜め
45度から、私の小さくて華奢な体に圧し掛かるように抱きつかれて、私は前
のめりになって床に手をついてしまっていた。鼻で背中をこすられて、クス
ぐったかった。
「あは、クスぐったい」
琴美さんの体が暑いせいか、私の体も熱くなってしまって、汗が出てきた。
「お尻もプリプリしたキレイな形してるわネエ、クヤシ!」
琴美さんにいきなり、ムギュッとお尻の肉をつねられてしまった。
「痛っ!」
私のお尻は、緒方の元で働く何人もの高級コールガールの整形を手がけた、
名うての医者の手によるものでした。
「ちょっとぉ、チェックさせて」
琴美さんは、つねった指を口に入れて舐め、履いていた女物のスウェットの
腰の後ろのところからパンティーの中へ入れてきた。
「ああ!そんなところ!」
私は手を後ろへ回して琴美さんの腕をつかんで、指先がお尻の割れ目へ侵入
するのを止めようとした。でも、力強い腕はつかんだ私の手がまるで無いみ
たいに構わず動きつづけた。琴美さんのもう一方の腕と胸の間で私は上体を
ガシッとはさまれて、逃げられずにされるがままになってしまった。
「おっ、お仕事中ですよ!ああ!」
言いながら私は琴美さんの濡れた指にお尻の尾底骨をなぞられて、
くすぐったくって体がブルブルッと震えてしまった。
「まだ、お休憩のお時間ヨ」
そのままアッという間に指先が私の肛門に到達して、肛門をなでられてし
まった。
「アァン!・・そこはダメェ・・ぁぁぁ・・・」
感じて、瞬間にいやらしい声をあげてしまった。肛門を揉まれてたまらずに
お尻をくねらせて逃げようとしたけど、指は一緒について動いた。
「あぁぁ・・・アァン!・・いやぁ・・・」
「あらー、ホントにすごーく感じるのネエ、噂には聞いていたけれど・・」
琴美さんの指は先だけを肛門に少し埋めては、パッと抜かれ、それを繰り返し
て絶妙に刺激した。
「あうっ、アァ! いや、アァン!」
私はアッサリもどかしくされてしまった。
「ちょっ、ちょっ、ちょっと琴美さん、アァン!・・アァ!・・本当に
やめて、アアァ!・・・お願い、休憩でも、お仕事中だしぃ・・・」
言いながらも私は肛門をいじられてすでに悶えさせられてしまっていた。
体がカァと熱くなった。
「ユキちゃん、とっくにキレイなお尻が踊ってるわヨ、もっと感じて」
琴美さんの人指し指の先が少し奥へズボズボ入れられた。
「アァ!・・そ、そんなぁ・・・アァァン!」
とうとう二本目の指を入れられてしまった。私のアナルは悔しいほど簡単に
二本目の指先を咥えてしまった。
「細くて高〜い、イ〜声で鳴くわネエ」
二本の指でアナルを上下や左右に大きくされ、開かされた。空気が直腸の中に
流れ込んでくるのを感じた。
「アァン!お尻は・・ダメェだってぇ・・・アァァン!」
指先で開かされてしまうアナルが欲しがって疼きだし、濡れてくるのが分かっ
た。潤滑油のような体液が、奥からジワッと滲み出してきてしまった。
「あららぁ? もう濡れてるじゃな〜い、ユキちゃ〜ん」
琴美さんは言いながら面白がって、私の肛門に埋めた指先をグルグル回し
始めた。
「アァァァー! アァァ!も、もう許して、ホントもう許してって、アア!
アァァァー!」
私は十分に悶えさせられ喘がされながら必死に懇願した。死ぬほど恥ずかし
かった。
「いつでも許してあげるわよぉ、ユキちゃんの・た・の・み・なら」
琴美さんはとっくにたっぷり私のアナルを指先で掘ってもて遊んでおきなが
ら、そんなことを言うと、いきなりヌポッと指を抜き、同時にパッ!と私の
体を放した。
「あ!」
バタッ!
私はヘナヘナと倒れこんでしまった。いつのまにか、体が感じてしまって腰が
フラフラになっていた。
「まぁ、ユキちゃん、お腰が抜けるほど、感じちゃったのぉ? キャワイイ!
琴美、掘りたくなっちゃっうぅ!」
「ハァハァ・・・もお・・・ハァハァ」
こんなトンデモナイことを私に平気でする、巨漢でしかも巨根の琴美さん
ですけど、それ・・・以外では、かなり頼り甲斐のある人でした。
「お酒慣れないと、バーやスナックで働けないわよ」
歳をとれば、いつまでもヘルスでは働けない、飲食店とかの他の夜のお仕事も
できるように今から準備しておきなさいという理由で、私は琴美さんに、何度
か飲みに誘われていた。ずっとお酒が弱すぎるからと断わっていたけど、ある
日とうとう断わり切れなくなり、私は琴美さんに連れられて、生まれてはじ
めて、夜のバーという場所に行ったのでした。・・・で、そのバーで私に絡ん
できたタチの悪い酔っ払いの中年男を、琴美さんは殴り倒した。右のスト
レート1発でマット・・・でなく床に沈めたのでした。
それ以来、話が広まって琴美さんはいつのまにか、お店も公認する私のボディ
ガードのようになってしまった。花ちゃんまで「ユキちゃん、狙われやすい
から、ずっと琴美サンに付いていてもらわないと不安だなぁ〜」とか無責任な
ことを言っていた。
(もしかしてアンタのせい?・・・)。
でもそのうち、私がいつも一人ぼっちで寂しかったこともあり、休日もよく
二人で遊びに出かけるようになりました。琴美さんは変身願望がすごく強い
人らしく、休日になると、付け胸・・・えーっとぉ、整形手術で生理食塩水入
りのシリコンの袋を入れて、大きくした胸を、布を巻いて隠し、化粧を落とし
長い髪を縛ってポニーテールにして、皮のズボンやいっぱいバッジのついた
皮のジャンパーを着て、まるで外国のロックスターみたいな痩せた長身で美形
のカッコイイ男の人に変貌した。ドレスを着た私と二人で原宿を歩くと、か
なり周囲から注目を集めてしまった。話し方まで、琴美さん自身は小声で私に
「恥ずかしいわぁ、野郎みたいな喋り方で・・・」と言いつつ、ちょっと高音
の美声で「俺は」とか「それでだな」とか男っぽいカッコイイ話し方をした。
(そっちの方がゼンゼン合ってるじゃない!・・・)
原宿のレストランで二人でお夕食を食べながら聞いた、当人の話によると、
田舎からプロのミュージシャンになるつもりで上京してきた琴美さんは、アル
バイトをしながらバンド活動をしていたけど、新宿二丁目のニューハーフの
お店にハマり、とうとうそのお店で働くようになってしまった。お店で出会っ
た元ボクサーの男の人を好きになり、その人の勧めで整形をして、恋人として
本気で付き合ったけど結局三年ほどで別れてしまった。その後、アナルに男の
モノが欲しくて我慢できなくなり、ヘルスに転職したのだそうです。別れた
恋人のことを今でも深く愛してるらしく、その人の話をしている時は、
琴美さん、うつむいて鼻をすすり、泣き声になってしまいました。
(はぁ〜女やな〜)
体は大きいけれど、恋人が忘れられず未練たらしくすすり泣く、女らしい琴美
さんを見て、私はかわいらしい女(ひと)だと思った。三年も本気で付き合う
と、別れてもそうなのかな、とも思った。それにくらべて、私は、最初の彼氏
とは三ヶ月・・・、二番目の彼氏とはたったニ週間・・・。はぁ・・・。最後
に別れてからは、もう半年以上もご無沙汰でした。恋人欲しいぃ・・・。
「あぁん!・・もっと!・・もっともっと突いて!」
メス犬のように四つん這いになって、お客さんにバックから激しくアナルを
突かれながら私は悶えまくった。全身が汗まみれだった。恋人のずっといない
私は、ヘルスに来たお客さんを、いつも恋人のように思って擬似的な恋愛感情
に浸り、アナルセックスで燃えあがりました。
「あぁ!・・イイ!・・スゴイ・・・あぁ!・・」
そんな私を見るとだいたいのお客さんは興奮してくれて、一生懸命、アナルの
奥までペニスで繰り返し突いてくれた。
「アァ!気持ちいい!・・イ、イク!・・イッちゃう!・・・アアン!イイ!
・・・アァン!」
「おぉ、俺もイキそうだ・・・」
「アァ!ああイキそう!お願い一緒に来てぇ!アァァ!」
「うう、うう」
「アァァ!もうダメェ!イッちゃうぅ!・・・ああ!イクゥ!・・・アッ!
アァァァー!」
「うぉっ」
「はああああ・・・・あ・・・・ああ」
眉をしかめ目をギュッと閉じ口をだらしなく半開きにして、肢体をビクッ!
ビクッ!と震わせて私は陶酔に浸った。お客さんのペニスが一瞬膨らむのを
感じ、次の瞬間、体の中でコンドームに精液が放たれるのを感じる。ドクドク
と流しこまれる精液がコンドームから溢れ、アナルから滴り落ちるのを
感じる。
「ハァハァハァ・・・・あぅっ・・はぁん・・・」
うつぶせに寝て肩で息をしている私の背中に、汗だくのお客さんが優しくキス
をしてくれて、感じて思わず甘い声を出してしまう。荒い息がうなじにかか
り、汗が私の体に滴り落ちてくる。耳元でお客さんの声がする。
「よかったよ、ユキちゃん」
私は、ヘルスでお客さんを相手にしていての、こんな瞬間がとても好きでし
た。こんな一瞬が好きでこの仕事が好きになり、ずっと続けていられたのだと
思う。それは時には、性格の悪いお客さんだって来るから、アナルに強引に
痛く突っ込まれながら「このホモめ」とか「変態のホモ野郎」とか言われ続け
て泣いちゃったこともあったけどさ。私はこんなだとはいえ、一応みんなから
はキレイだって言われてるのにぃ・・・。
(男運ないのかな私・・・)
そう思って諦めかけていたころ、ふいに私に三度目のチャンスが訪れました。
相手は年上のフリーのルポライター。私の勤めるヘルスにニューハーフやシー
メール、・・・日本だと、どっちかという圧倒的にニューハーフと呼ぶのが
多くて、外国だとニューハーフという言葉じたいが無くて、どこでもシーメー
ルと呼ぶのだそうです・・・、そういった人たちの取材に来て、インタビュー
相手として、花ちゃんに、「うちの店のナンバーワンのユキです」、と言わ
れて紹介されたのが最初でした。ムフフ・・・ナンバーワンだって。
「はじめましてユキです。どうぞよろしくお願いします」
頭を下げてご挨拶して、顔を上げるとその人の目が丸くなっていた。
「あの・・・どうかしました?」
「え?・・・あ?ああ・・・いや、なんか・・あんまりカワイイんで、
ちょっとビックリしちゃったよ」
指で目頭をつまんで目をパチクリさせながら、その人は慌てたように言った。
私は素直にうれしくて笑ってしまった。
「シーメールになったきっかけはなんだったの?」
インタビューはお店の近くの喫茶店の奥でされました。隣りに花ちゃんが座っ
て黙ってコーヒーを飲んでいた。私は、優子たちにかなり前に客に聞かれたら
こう答えろと、さんざん訓練させられたいつもの答えを並べていくだけでした。
「はい、子供のころから女の子より男の子が好きで、はやく女になりたいと
思っていました。中学時代、好きな男の子がいて・・・・・」
まさか、ある日、ヤクザに誘拐されて無理やり手術で性器を切り取られ、お金
のいい新薬の実験のバイトだと騙されて女性ホルモンを何カ月も注射されつづ
けて、いやらしい写真やビデオを見せられて洗脳されて自分から女になるよう
に仕向けられて、トドメに犯されてシーメールにされた・・・なんて言え
ない。緒方や優子たちヤクザは、地方から出てきた私には理解できないほど
おおぜいの人たちとつながっていて、いったいどのくらい大きな組織なのかも
分からなくて、ひたすら怖かったし、恥ずかしい写真やビデオをたくさん撮ら
れて弱みをいっぱい握られて固く口止めされてるし、おまけに、お金を受け
取ってしまっていて同意の上での出来事にされてるし・・・もう。
私は覚えさせられた、生まれつき女の子みたいな男の子が、学校で男の子が
好きになって周囲からいじめられたりしながら、はやく女になりたいという願
望をしだいに強く持つようになって、高校を出てすぐ上京して、アルバイトを
しながら整形手術とホルモン注射を受け、涙ながらの努力を重ねて女に生まれ
変わったという、ショッキングかつ、爽やかな青春を感じさせる話を延々と
した・・・あーあ、私ってなんてバカなんだろう・・・。
「AVにも出てるそうですが感想は?」
「男優さんのテクニックがすごくて最初から本気で感じちゃいました。すごく
気持ちよかった」
ホントは徹底的に強姦されて感じる体に調教されたんだけど。前にAVマニアの
花ちゃんに、他のAV女優さんたちも新人の時は似たようなものだと、アッサリ
言われてしまった。スカウトされてOKしておいて、いざ撮影現場になると急に
尻ごみしてスタッフを困らせ、強姦同然になってしまうことがよくあるらし
い。私の場合は事前に相談もなかったんだけど・・・。優子たちに、まるで
それが当然で当り前のようにAVに出されて、茫然としているうちに一気に怒涛
のように・・・。でも、私なんかじゃ説得力がゼンゼン無いから、すぐに諦め
てしまった。いいですよ〜、どうせ私は、アナルで感じまくる生まれついての
マゾのいやらしいシーメールですよ〜〜。グス・・・。
「一番感じるところは?」
「内緒です。でも、探されるとすぐバレちゃいます。今、触りますか?」
席を立ってその人に近づいて背中を向けた。触られるだけで感じて、すぐアナ
ルが性感帯だとバレてしまった。優子に快感を忘れられないように、定期的に
アナルで絶頂を迎えさせられ、調教されているからだ。もちろん、そんなこと
は秘密だ。
「特技は?」
「濃厚なフェラチオです。それと、立ちバックでイカせるのも得意です。
あとは何もないです」
セックス以外に何も特技がないバカな女だと思わせた方が好かれるんだよ、
と言われ、ヨガをやってることは内緒でした。
「現在、つきあってる恋人はいる?」
「いませ〜ん、恋人絶賛募集中です」
これは本当。寂しいよ〜、誰かイイ人紹介してくれないかな・・・。
「なら、僕とつきあう?」
「え!?」
その時は、冗談かと思って笑ったけど、インタビューの最後に、後日、追加で
聞くことがあるかも知れないと電話番号を交換させられました。そしてその
後、その人から携帯によく電話がかかってくるようになりました。
「へぇーそうなんですかぁ」
仕事から帰って、アパートのベッドに寝転がりながら、毎晩、電話で話しま
した。仕事柄、その人はいろんな風俗業界の話を知ってて、話題が多くて飽き
ることがありませんでした。一ヶ月半くらいそうしていろいろ話してから、女
としてデートに誘われました。
青山でフランス料理のフルコースを奢ってもらった。悪いなと思ったし、ラブ
ホテルに誘ってもらった時、私は即OKしてしまいました。道玄坂までタク
シーを飛ばし、ラブホテルの部屋に入ってすぐ彼に抱きつかれて、セックスを
した。舌を絡め唾を飲みこんでたっぷりキスをした後、彼の前に膝をついて、
ズボンのベルトを外しジッパーを下ろして、パンツの中から彼のペニスをつか
みだし、咥えた。ツンと鼻をつく匂いに、私はよけい興奮した。彼がベッド
までゆっくり後ずさりするので、私はペニスを咥えたまま四つん這いで犬の
ように這って歩いた。全裸にされて、ベッドの上で膝をついた格好にされ、胸
を揉まれたり乳首を刺激されたり首すじを舐められたりしながら、彼の指を口
に押しこまれて舐めさせられ、抜かれた濡れた指をいきなりアナルに押し
込まれて、感じた。
「あぁ、あぁ、あぁ」
アナルに入れられた指の動きに合わせて鳴かされたら、彼に感心されてし
まった。
「アナル感じるね〜ユキは」
「フん・・・あぁぁ!」
私はたまらなく恥ずかしくて、うつむいて顔を赤くしながら、うなづくしか
なかった。鼻から息が抜けて返事がへんな言葉になってしまった。ベッドの上
で膝立ちのまま指でアナルをいじめられて、体がどうしょうもなく燃えてきて
しまった。
「あぁ、あぁ、欲しい、入れて・・・」
仰向けに寝かされた。私はいつもそうだけど、相手には必ずコンドームをつけ
てもらいました。アナルで妊娠する危険はないけれど、汚い排泄器官の性交
だとエイズとかの危ない病気に感染する危険が高いので、私よりもむしろ相手
のことを考えていつもそうしてもらった。でも彼は気をつけてるから絶対、
病気はないと言い、生のままペニスを正常位で入れられました。
「どうだ、生で入れられた気分は?」
私の上にのしかかり奥までペニスをゆっくり押し込みつつ首すじや耳を舐めな
がら、彼がいった。私は腰が浮いてしまうほど感じた。
「あぁぁぁ・・・あぁん・・ハァ・・・すごく・・気持ちいい・・・」
彼は自分の腰をクネクネ曲げて私のお尻を味わうようにペニスでアナルの中を
かき回した。
「花山さんから聞いたけど、ユキは掘られるたびにキレイになっていくそう
だな」
「あぁん・・・そんなこと・・言ったの・・もお・・・ぁぁあ・・・アァ!
アアアアー!」
言い終わらないうちに、彼が急に激しく奥まで押し込んだり抜けそうになるま
で引き抜いたりしはじめて、私は声をあげて悶えてしまった。
(アイツそんなことまでぇ!)
「ほら、アナルでイッテみろ!」
「ああ!アァン!アァ!イイ!・・・イ・・キそう!・・・イッちゃいそう!
・・・もっと突いて!アァァン!」
彼に突かれながら乳房を揉みしだかれ、乳首を甘く噛まれ刺激された。
「ああ・・・ねぇ・・・一緒に・・・アァン!・・・一緒に・・・イッテ・・
・・あぁ・・・お願いぃ・・・」
全身で燃えながら彼にねだった。すごく気持ちよかった。
彼は最初、私がアナルで本当にイケるのか半信半疑だったらしい。ゆっくりに
されて、いきなり引き抜かれたり、また一気に奥まで突っ込まれたりして、私
の反応をじっくりテストされてしまった。けど、もどかしくされて悶え狂う私
のあまりのアエギっぷりに信じることにしたらしく、やっと激しく突いてくれ
た。彼のセックスはちょっとサディスティックで、優子にマゾに調教されてる
私は、よけい感じた。最後にたっぷりアナルに突っ込まれてから、とうとう
射精された。私は、体の中に大量の精液が注ぎこまれるのを生で感じ、たまら
なくなってペニスがドクンドクンと脈動するのをお尻をくねらせて味わった。
彼が終わると、たまらなくペニスを舐めたくなり、腰を引いて引き抜き、
四つん這いになって彼の震えるペニスを口に咥え、後ろにお尻を突き出した犬
同然の姿で、たっぷりと舐めてキレイにしてあげた。舐めているうちに、私の
ヒクつくアナルから精子がダラッと垂れて糸を引いた。
「どうだった?ユキ」
首すじにキスしてくれながら汗だくの彼が言った。
「よかった・・・もっと・・・ユキを調教してください・・・」
はしたない言葉を口から自然に出していた。彼は苦笑いして頭をかいた。
それから二人でお風呂に入って、もう一回、バスルームで四つん這いに
されてバックから突かれた。
「ユキ、いつ性転換するんだ?」
仰向けで寝ている彼がいった。私は彼の胸に抱かれていた。胸に頬をこすり
つけた。
「うん?まだわかんない・・・」
「はやく完全に女になれよ、ヴァギナで感じるセックスもきっといいぜ」
「うん・・・」
私のペニスは、「魔法つかい」以外の男の人だと、なぜか刺激されても勃起
せず、ずっと不能でとっくに役立たずになっていた。でも、私は、なぜかまだ
踏み切れないでいた。
「このあいだインタビューで、私が言ったシーメールになった理由・・・あれ
嘘なんですよお・・・」
「え?そうなのか?」
「私ね、強姦されたんです・・・」
私は二年近く固く口止めされていたけど、とうとう言ってしまった。最初から
自分でシーメールになる気なんかなかった。ヤクザに脅されていろいろされて
気がついたらこうなってしまっていた。途中から泣いてしまった。彼はなぐさ
めながらずっと聞いてくれた。
「いろんなひどい目に遭って来たんだね」
「うん・・・辛かった・・・」
私は全部話して聞いてもらって泣いて、すごくサッパリした気分になれた。彼
は言ってくれた、「人生は壁にぶち当たることと、選択して道を選ぶことの
連続だ」と。そう言われて、私は、ずっと心の中でわだかまっていたことを
スッキリさせることができた。そして、それを口にした。
「うん・・・だから私・・・性転換するときは自分で決めたいの、もう戻れな
くなるから、自分で決めてしたいの・・・」
その晩は、彼に抱かれてそのまま眠りについてしまった。翌朝、目が覚めたら
横に彼がいなくてビックリした。騙された、遊ばれたと思って慌てた。一瞬、
頭の中が真っ白になった。ふと、音が聞こえた・・・。お風呂に入っているの
を発見して、内心ものすごくホッとした。
「やっと起きたかあ? 一緒に朝風呂どう?」
平然とした顔で彼に言われ、なんだかムカついた。でも、すごくうれし
かった。
道玄坂をホテル街からシブヤの駅まで、二人で歩いた。途中、道の右手の地下
1階に24時間営業のファミレスみたいなお店があって、そこに入った。朝食
を食べながら、三番目の彼と話した。私は最初に、歩いているとき考えて言お
うと思っていたことを思い切って言ってみた。お互い帰りが遅い仕事だし、マ
イペースにつきあうことを提案してみた。お互い干渉しすぎないで、つかず離
れず、携帯で近況を報告しあい、たまに会って燃えるようなセックスをする。
こんな私が生意気に提案なんかしても、まともに聞いてくれるかな・・・。
初めとても心配だった。ペニスだけが残った変な体のシーメールで、つまりは
ホモで、しかも変態のマゾで、それにまだ二十歳のおバカなガキ、そんな私
だもん。ずっと後にそう言ったら彼に、「自分を卑下しすぎるな、ツラレて
性格も悪くなるぞ」、とメチャメチャ怒られた・・・。でも、彼はちゃんと聞
いてくれて、すごく納得してくれた。ホントの話、三番目の彼とは、お互い
マイペースにつきあうことにして、それでうまくいった。
私は、もしかして彼に、他に本物の女の恋人がいても、私の前では言わせない
し、私も気にしないと決めた。でも、話によると本当に今は他にはいないらし
く、私は内心大喜びした。もっと話を聞くと、昔、熱愛した女の恋人に手ひど
くフラレてボロボロになったことがあって、それ以来、本物の女が怖くてダメ
らしい、私は聞いて内心さらに大喜びした。とうとう、頭の中でくす玉が割れ
てファンファーレが鳴ったような気までした。もちろん彼のことは優子たちに
は内緒にすることにした。彼には事情をすべて話せたから理解してくれて、
彼の方でも気をつけようと言ってくれた。
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