日本遺産「山寺と紅花」 | 山寺が支えた紅花文化 | 日本遺産ポータルサイト |
昨日届いた「化学と工業」2005年12号の特集は,『地方名産品の化学』で,ベニバナ(山形),わさび(静岡ほか),焼酎と焼酎粕(九州),フグの子糠漬け(石川),ホタルイカ(富山)が取り上げられている。
ところで,本サイトの分子モデル組み立て方法は時代とともに変化してきたが,近年アカデミック版で入手しやすい価格になった,
このうち,ベニバナ(紅花)の色素であるカルタミン(カーサミン)の構造解明には多くの研究者が取り組んだことで有名で,同誌解説,
◎小野寺準一(山形大学工学部),『ベニバナ』
にあるように著名な女性化学者の黒田チカ(お茶の水女子大学デジタルアーカイブズ参照)もその一人である。最終的には上記記事の執筆者らが1979年に平面構造,1996年に絶対構造を明らかにした。以下の分子モデルのようにC-配糖体構造を持ち,非常に特異的である。
以上,本サイトの分子モデル作成の苦労話を含めて。その時々の環境の中で,分子組み立てに取り組んでくれた多くの卒業生たちの労苦に改めて感謝するばかりである(ブログ記事も参照)。