2000年11月になって,米国食品医薬品庁(FDA)がかぜ薬などの成分である塩酸フェニルプロパノールアミン(PPA;厚生省令で指定された名称はノルエフェドリン)に脳出血の副作用を起こす危険性があるとして,この成分が入った医薬品の製造を差し止め,自主的な販売中止を要請したことが国内でも大きく取り上げられました。
ただし,この副作用はダイエットを目的に食欲抑制剤として服用した場合に問題になるもので,かぜ薬として通常服用する場合には問題ないとして,厚生省ではPPAを含む一般用医薬品・医療用医薬品の適正使用を指示する通達を出しました。