2001/08/03に環境省から公表された「平成13年度 第1回内分泌攪乱化学物質問題検討会議事次第」中の資料『ノニルフェノールが魚類に与える内分泌攪乱作用の試験結果に関する報告(案)』(PDF)・『トリブチルスズ(TBT)が魚類に与える内分泌攪乱作用の試験結果に関する報告(案)』(PDF)で研究・調査対象とした化合物の中で,ノニルフェノールについて,環境中の濃度でも魚類がメス化する環境ホルモン作用があることを世界で初めて確認したとしています。報告案は,同省が優先的に研究するとした4化合物(群)の,トリブチルスズ,ノニルフェノール,4-オクチルフェノール,フタル酸ジ-nブチルの中の特に前2化合物に関するもので,ノニルフェノールについては直鎖型・分岐型の違いについても言及しているほか,トリブチルスズについては従来よく取り上げられていたTBTC,TBTOに加えて酢酸トリブチルスズ(TBTA)の研究結果も詳述されています。
ここでは,TBTAのモデルと,ノニルフェノールおよび4-オクチルフェノールの直鎖型と分岐型の形状の違いを示します。
(ポテンシャル表示は不可)
酢酸トリブチルスズ(TBTA)《用途:船底塗料など》 |
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ノニルフェノール(分岐型の例)《界面活性剤原料・分解生成物》 |
ノニルフェノール(直鎖型)《界面活性剤原料・分解生成物》 |
4-オクチルフェノール(分岐型の例)《界面活性剤原料・分解生成物》 |
4-オクチルフェノール(直鎖型)《界面活性剤原料・分解生成物》 |