日本化学会の「化学と工業」2001年8月号,p.896のニュース欄に『新作用機構の殺虫剤を開発』という記事が出ていました。デュポンが開発した農業用殺虫剤の「トルネード」で,害虫の神経軸索中のNaチャンネルの機能を阻害して効果を示すとのこと。 化合物名はインドキサカルブ(indoxacarb)で,以下のような構造です。
トルネード(インドキサカルブ,indoxacarb)C22H19ClF3N3O7,分子量=529.85ChemFinder情報(英文)
Naチャンネルの機能阻害ということで連想されるのが,フグ毒テトロドトキシンの作用です。以下に分子モデルと作用の模式図を示します。
テトロドトキシン