2001年7月,今まで電車で素通りするだけだった金沢に始めて降り立ちました。人並みに兼六園を歩きましたが,ついデジカメに撮ってしまったのが以下のような噴水にかかる虹の写真と公園の出口でみかけた農薬散布の看板です。
兼六園で夏には涼しさを提供してくれる木々の美しさも,農薬の助けを借りて維持されているのが実情です。
写真の農薬,「スミパイン」は住友化学が開発したもので,主成分のMEP(fenitrothion,Sumithion)は穀類・果実・樹木用の有機リン系殺虫剤で,接触毒・食毒として効果を示します。なお,住友化学製の農薬の商品名には“スミ”がつく場合が多く,化合物データベースのChemFinderでキーワードを“Sumi*”にして検索すればいくつか出てきます。「スミパイン」は“パイン”とついていますので,松などの樹木に使われると考えればよいのでしょう。