永田さんからPR：
　鮮新世(500〜200万年前)における日本海は閉鎖的な海域となり、北方から流れ込む寒流の影響を受けた冷水系の貝類が生息する寒冷な海域であったとされてきました。しかし、近年の調査では暖流系種貝化石も認められる例があり、日本海への対馬暖流の流入が示唆されています。これまで暖流系種についての調査が行われていなかった南魚沼市鎌倉沢川流域の地層を精査して発見した稀少な｢不整合｣、および発掘した貝化石群の同定・整理の結果を通して明らかになった鮮新世日本海の姿をご紹介します。
　後半は、趣味として取り組んできた鉱物・化石採集の楽しさやノウ・ハウをお伝えします。新潟県は地球からの宝物でいっぱい。あなたもきっとハンマー片手に野山に出かけたくなりますよ！

▼推薦図書（当日会場で一部展示予定）
• 松原聰, 「鉱物ウオーキングガイド」, 丸善(2005)
• 宮島宏, 「とっておきのひすいの話」, フォッサマグナミュージアム(2004)
• フォッサマグナミュージアム, 「よくわかる　フォッサマグナとひすい」, フォッサマグナミュージアム(2004)
• フォッサマグナミュージアム, 「ふるさとの翡翠　写真集」, フォッサマグナミュージアム（2004）
• 池谷仙之・北里洋一, 「地球生物学　地球と生命の進化」, 東京大学出版会(2004)
• 間嶋隆一・池谷仙之, 「古生物学入門」, 朝倉書店(1996)
• 藤山家徳・浜田隆士・山際延夫, 「学生版　日本古生物図鑑」, 北隆館(1982)
• 早川浩司, 「北海道　化石が語る　アンモナイト」, 北海道新聞社(2003)
• 福岡幸一, 「北海道アンモナイト博物館」, 北海道新聞社(2000)
• 重田康成, 「アンモナイト学　絶滅動物の知・形・美」, 東海大学出版会(2001)
• 松原聰, 「フィールドベスト図鑑　日本の鉱物」, 学研(2003)
• 辰夫良二・くみ子, 「婦唱夫随の宝探し　宝石・鉱物採集紀行」, 築地書館(2006)
• 宇都宮聡, 「クビナガリュウ発見！伝説のサラリーマン化石ハンターが伝授する化石採集のコツ」, 築地書館(2007)
• 菅野三郎・天野和孝, 「新潟県　地学のガイド（上）新潟県西部の地質と化石をめぐって」, コロナ社(1990)
• 天野和孝・河内一郎・鴨井幸彦, 「新潟県　地学のガイド（下）新潟県北部・佐渡の地質と化石をめぐって」, コロナ社(1995)
• 草下英明, 「鉱物採集フィールド・ガイド」, 草志社(1982)
• 日本鉱物倶楽部, 「全国鉱物採集ガイド　地球の宝探し」, 海越出版社(1995)
• 新潟県地質図改訂委員会, 「新潟県地質図説明書（2000年版）」, 新潟県商工労働部商工振興課(2000)

★飲み物は運営の都合上，ホットコーヒー，アイスコーヒー，アイスティー，オレンジジュースの中からお選びください。
★終了後満足度に応じで運営費カンパをお願いします（最高額100円）。講師の交通費や飲み物代などに使わせていただきます。
★なお今回は終了後，カフェスタッフの村山庄吾さんの海外研修の報告と，大和 淳さんが受講中の北海道大学科学技術コミュニケーター養成ユニット（CoSTEP）についての紹介があります（各10分の予定）。お時間のある方に引き続きお聴きいただければ幸いです。

• 当日は会場風景をデジカメやビデオで撮影して，一部を本ページで公開させていただくこともあるかも知れませんので前もってご了承ください。
• 第18回カフェを紹介してくださっているWebページ・ブログ記事等
  • サイエンスカフェ案内【 2009年1月17日 第18回サイエンスカフェにいがた 】（JST）
  • 2009年01月17日　サイエンスカフェにいがた（サイエンスカフェ・ポータル）