石油暖房器具の故障診断

     まずは確認しましょう。

  1. コンセントはちゃんと差し込まれていますか?(コンセントのあるタイプのみ
  2. 電池は新しいですか?(電池使用機種のみ)
  3. 灯油タンクは適切な状態でセットされていますか?

はじめに

石油暖房器具故障の原因として「変質灯油の使用」があります。けっこう多いんですよ。

大切な暖房器具をつまらない原因で壊してしまうのは、もったいない事です。

灯油のついて「灯油の豆知識」というページを作りましたのでご覧下さい。

「灯油の豆知識」を見る

点火しない。

対象:(石油ファンヒーター)(石油クリアヒーター)(石油ストーブ)

灯油タンクの中に灯油は入っていますか?

特に外付けタンクを使用している場合、つい見逃してしまいます。ご確認下さい。

また、タンクの下側(本体のタンクのが入る所)にフィルターがあります。これがゴミや汚れで目詰まりすると灯油が入っていても本体までまわらない為に点火しません。

灯油は新しい物を使用していますか?

灯油については「灯油の豆知識」ページをご覧下さい。

変質灯油を使用してしまった場合、ファンヒーターでしたら「クリーニング」ボタンがあります。灯油をすべて新しい物と取り替えてから説明書の手順どうりに作業して下さい。クリーニングをしても点火しない場合は修理が必要です。

石油ストーブの場合は芯の交換が必要です。

クリアヒーターの場合は燃焼室のオーバーホールまたは交換が必要です。(修理)

お化粧をする部屋でファンヒーターを使用する場合の注意点

ファンヒーターはヘアスプレーが苦手です。ヘアスプレーには「コーティング剤」が含まれています。この「コーティング剤」がセンサーなどをコーティングしてしまい換気ランプが点灯して消火してしまったり点火しなかったりする事があります。この場合修理が必要です。

ファンヒーターはヘアスプレーを使用中、使用後もしばらく運転しないで下さい。

また、症状とは関係ありませんが缶スプレーのほとんどにプロパンガスが多く含まれています。温風の吹き出し口の近くに置くと破裂し火災の原因になります。もちろん暖房器具の燃焼中にスプレーを大量使用しますとガスに引火して爆発・火災の原因になることもあります。くれぐれもご注意下さい。

外付けタンクを使用している場合の注意点

クリアヒーターなどで「外付けタンク」を使用している場合、接続されているパイプの中に空気が入ると本体まで灯油が来ないことがあります。シーズンはじめやタンクを空にしてしまったときに多く見かけます。その場合は本体に空気抜き用のレバーやボタンがありますので説明書を見ながら手順どうりに空気を追い出して下さい。

外付けタンクのバルブ(蛇口みたいな物)もちゃんと全開になっているか確認して下さい。寒冷地などで複数の室内へ配管してある場合、室内にもバルブがあります。合わせてご確認を。

「点火しない」はほかにも故障ではない原因はありますが安全の為、お買い上げの販売店に点検を依頼して下さい。


換気ランプが点灯して止まってしまう。

対象:(石油ファンヒーター)(石油ストーブも関連あり)

本体のエアフィルターにホコリが詰まっていませんか?

エアフィルターにホコリが詰まると燃焼用の空気が不足してしまいます。その為に一酸化炭素(CO)が多く出てしまうこともあります。こまめにフィルターを掃除しましょう。

お部屋の換気はしていますか?

もともと換気ランプは換気不足で酸素が少なくなった時や不完全燃焼で一酸化炭素が部屋に充満した時に点灯します。

一酸化炭素中毒はとってもこわいです。特に石油ストーブには換気ランプはありません。こまめに換気しましょう。理想は一時間に一回換気しましょう。

灯油は新しい物を使用していますか?

灯油については「灯油の豆知識」ページをご覧下さい。

上記「点火しない」の覧に同じ項目があります。内容も同じですのでご覧下さい。

お化粧をする部屋でファンヒーターを使用する場合の注意点

ファンヒーターはヘアスプレーが苦手です。

上記「点火しない」の覧に同じ項目があります。内容も同じですのでご覧下さい。


点火した時に臭いがしたり白い煙がでる。(煙だけで点火しない事もある)

対象:(石油ファンヒーター)(石油ストーブ)

灯油は新しい物を使用していますか?

灯油については「灯油の豆知識」ページをご覧下さい。

上記「点火しない」の覧に同じ項目があります。内容も同じですのでご覧下さい。

お化粧をする部屋でファンヒーターを使用する場合の注意点

ファンヒーターはヘアスプレーが苦手です。

上記「点火しない」の覧に同じ項目があります。内容も同じですのでご覧下さい。

買って初めて使用したときやシーズンはじめなどは臭いが出ますが異常ではありません。

臭いが消えないときは一度消火して再度点火して下さい。

以上を点検しても駄目な場合はお買い求めの販売店へご連絡下さい。


なかなか点火しない。芯の上げ下げが重い。

対象:(石油ストーブ)

なかなか点火しない場合

電池は新しいですか?電池ホルダーが汚れていませんか?ご確認ください。

芯や点火プラグは大丈夫ですか?異常があるときは交換しましょう。わからないときはお買い上げの販売店で点検してもらいましょう。

芯の上げ下げが重い場合

芯にタール(黒いつぶつぶ)が付着している可能性が高いです。まず芯を点検しましょう。

タールが付着していたら芯の交換です。

また、芯が収納される筒がさびていることもあります。サンドペーパーできれいに落としましょう。

耐震装置やギア、アームの不良・調整ミスも考えられます。すべて確認しましょう。

*わからないときは必ずお買い求めの販売店にお任せ下さい。*

特に芯の交換などはいい加減に組み立てたり調整しますと火災の原因になります。

また、耐震装置が正常に働かなくなると大きな地震が来たときに火災になります。

時々燃焼中に突然止まってしまう。

対象:(石油ファンヒーター)(石油クリアヒーター)

機種によってエラーコード表示が出てきます。エラーコードはメーカー・機種によって違いますのでここでは参照いたしません。エラーコードが出るときは故障が多いのですが、ちょっとした使い方の「ミス」でも出ることがあります。すべてを確認して下さい。

電源コードやコンセントプラグは大丈夫ですか?

コンセントを差し込んでスイッチを入れ、コードを動かしてみて下さい。

この時に電源ランプがついたり消えたりした場合は電源コードやコンセントプラグの不良です。修理しましょう。

本体近くに物が置いてありますか?

本体周辺特に背面や温風吹き出し口に障害物が置いてあると燃焼不良となってしまいます。本体周辺には物を置かないで下さい。

本体を揺らしていませんか?

本体に衝撃を与えると耐震装置が働いて止まってしまいます。

ペットを飼っている場合や小さいお子様のいる家庭は注意して下さい。

この場合はスイッチを入れ直せば点火します。

灯油は新しい物を使用していますか?

灯油については「灯油の豆知識」ページをご覧下さい。

上記「点火しない」の覧に同じ項目があります。内容も同じですのでご覧下さい。

お化粧をする部屋でファンヒーターを使用する場合の注意点

ファンヒーターはヘアスプレーが苦手です。

上記「点火しない」の覧に同じ項目があります。内容も同じですのでご覧下さい。

以上を点検しても駄目な場合はお買い求めの販売店へご連絡下さい。


ほかの症状の場合やわからないときはお買い上げの販売店へ依頼して下さい。