灯油の豆知識

灯油は生ものです。1シーズンで使い切りましょう。また、正しい方法で保管しないと変質します。

灯油の正しい保管方法

灯油の保管場所は室内で涼しい所にしましょう。

雨のかかる場所や日光の当たる場所、高温多湿となる場所は厳禁です。

ポリタンクにもいろいろ種類があります。色で見分けると赤い物や青い物、白い物が一般的ですね。

おすすめは赤色青色のポリタンクです。

白色のポリタンクは運搬用です。日光を通す為、保管には適しませんので絶対に使用しないで下さい。

また、保管用ポリタンクには「推奨マーク」か「認定マーク」が付いています。確認して下さい。

適切な保管をしないでいると、「灯油」は「変質」して「変質灯油」となってしまいます。

金属で出来ている屋外用の「外部タンク」を利用している場合はこの限りではありません。ご安心下さい。

変質灯油について

灯油に水が混入していたり、日光に長時間当ててしまうと酸化します。

灯油が酸化してしまうと「とっても燃えにくい成分」が発生してしまいます。

「とっても燃えにくい成分」は「タール」と言います。これがなかなかの厄介者なのです。

変質灯油を使用するとこの「タール」が器具の燃焼する場所にこびり付いて必ず燃焼不良を起こします。(故障です)

器具によっては一酸化炭素を多く出してしまう原因になってしまいます。

変質灯油は器具の為にも、また安全の為にも絶対に使用してはいけません。

変質灯油の見分け方

変質灯油を見分ける薬品や機械がありますが、ここでは家庭で手軽に調べられる方法をお教えいたします。

  1. 透明のガラスのコップに灯油と水を半分ずつ入れましょう。
  2. 水と灯油は分離するはずです。上側が灯油、下側が水です。
  3. コップを白い紙の前に置いて色を見ます。
  4. 灯油が水と同じ無色透明ならば「正常な灯油」です。
  5. もし灯油にちょっとでも色が付いていたら立派な「変質灯油」です。

変質灯油は必ず業者(ガソリンスタンドなどの灯油販売店)に処分してもらいましょう。

変質灯油に限らず油類は絶対に下水などに捨ててはいけません。