指揮:高関健
管弦楽:群馬交響楽団
合唱:群馬交響合唱団
佐々木典子(s)
永井和子(ms)
松居直美(org)
会場:すみだトリフォニーホール
G.マーラー 交響曲第二番ハ短調
群響が群馬を飛び出して首都圏の聴衆の目の前に現れる年一回の企画ですが、
9年目にして初めて聴きにきました。
何度も聴いてよく知っている曲ですが今回は今年出版予定の新校訂版楽譜による試演という意欲的なもの。
楽譜も直前までウィーンのウニヴェニザール社及びマーラー学者のキャプラン氏と校訂を重ねたそうで、
本当に未知の版が初めて音になる瞬間に立ち会える訳です(^-^)/
会場は満席。なんかステージも会場も異様な熱気に包まれつつ第一楽章開始。
遅い!そして恐ろしく重い!
というか、まるでスヴェトラーノフ
*1
が乗り移ったのかと驚愕するほどの管の絶叫と炸裂する打楽器。
なんかロシアのオケを聴いている錯覚に陥りましたよ?
というか群響にこんな馬力があったのか!と唖然としてるうちにぐいぐい音楽が進んで行く感じ。
こんな暴力的な群響というかマーラーは聴いた事がありません。
批評家向けの穏当な表現で済まそうとかいう小さくまとまった演奏なんかではなく、
これは非常に挑戦的な演奏になるのではないかとゾクゾクしてきました。
しかーし!第一楽章はやや力みすぎの感じで音楽のまとまりに若干欠けていた気がしました。
そして休憩後の第二楽章はついにオケがベストの状態に(^-^)
この追憶の楽章をたっぷり目の感傷で歌い上げ、第三楽章の魚に説教する聖人の挿話を見事なアイロニーとして描き切り、
第四楽章の敬虔な祈りの後、地獄の坩堝の第五楽章へ。
トランペットとか完全に終わっててへろへろになりながらも絶唱するあたりもう凄絶の極み。
打楽器のトゥッテイも更に凄みを増して会場全体を震わすくらいの轟音!
最後はオルガン、オーケストラ、合唱の最強音に支えられて、
天使たちに棍棒で叩きのめされた主人公が天に昇って行く情景を描く凄絶なコーダ。
とにかく穏当なところがひとつもない過激な演奏に度肝を抜かれました!
群響ってこんな演奏ができるんだ!と(^_^;)
かなりアラも目立ちましたし、音色も綺麗とは言い難いこの解釈でしたから批評家受けは全くしないと思いますが、
群響が聴かせてくれた爆演には十分満足しました。ブラボー!
*1: エフゲニ・スヴェトラーノフ:ソ連〜ロシアの指揮者。独特の剛胆な解釈で日本にも熱狂的なファンが多い。2002年惜しまれつつ他界。
演奏会終了後、秋葉原で
まさP
と合流。
実はまさPとは昼間にも会って、ゲーセンに拉致されたんですが
某トライアルカードが使えない店舗でプレイできずww
プロデューサーデビューは延期となりました(笑)
飲みましょーとお呼び出ししたP兄とも合流してガード下の串焼き屋へ
ここの串焼きはやはり美味っす〜〜('▽')
いつもの如く終電ぎりぎりまで飲んで帰宅。