指揮:ユーベル・スダーン
管弦楽:東京交響楽団
合唱:二期会合唱団
演出:ペーター・コンヴィチュニー
舞台美術:ヘルムート・ブラーデ
ティト:望月哲也(tr)
ヴィッテリア:林正子(s)
セルヴィーリア:幸田浩子(s)
セスト:林美智子(ms)
アントニオ:長谷川忍(ms)
ブブリオ:谷茂樹(bs)
死:山根孝司(cl)
医者:中吉卓郎
看護師:安藤みどり
影武者:上里俊介/小出達也/児玉和弘/春日典孝
ライオン:林英之/原田彩季子
W.A.モーツァルト 歌劇「皇帝ティトの慈悲」全二幕(ベーレンライター版)
ハンブルグ州立歌劇場/東京二期会オペラ劇場共同制作(日本初演)
会場に入るなり、白い緞帳に大きく
ZUSTANDE WIE IM ALTEN ROM
(まるで古代ローマのような(ひどい)有様だ)
という「行き詰まった状況」を示すドイツの慣用句が「警句」として書かれていて、
もう舞台が始まる前から、聴衆もコンヴィチュニー演出に巻き込まれていると実感しました(^-^;)
欧州劇場界を激しい賛否両論に巻き込んでいる「ムジーク・テアター」ムーブメントの中心人物、
ペーター・コンヴィチュニー演出によるオペラが日本で観られるとは!
こんな機会は逃すわけにはいかないと見に行ってまいりました(^-^)/
ネタバレになるので詳しくは書きませんが、
指揮者(ユーベル・スダーン!)が現れて幕が開く前から全ては始まっています!(^_^;)
この話、ローマ皇帝ティトウスの慈悲深さを歌い上げるオペラセリア
(モーツァルトの時代で既に時代遅れの様式だった古い形の歌劇(^_^;))なんですが…。
どう見てもただの暴君ですありがとうございました(´д`)
とにかくこの皇帝、歌っている内容と行動が正反対。
挙げ句に自分の「慈悲深さ」を誇示するために、自身を暗殺しようという陰謀に気付いていながら知らない振りをして、
その計画を実行させる悪辣さ(影武者を殺させて自分は生き残り後で実行犯を恩赦するというシナリオ)。
幕間の休憩後、皇帝不在で混乱するステージを客席(!しかも最前列のど真ん中にチケットをちゃんと持って着席)に座って見物を決め込んだりと、
とてもじゃないですが「慈悲深い王」として描かれていません(^_^;)
そのくせアリアは全部「いかに自分は慈悲深いか」の説明に終始する空虚さ。
第二幕の途中でその皇帝に関わるとんでもない事実が明らかになったりと、
これがコンヴィチュニー演出か!と完全にKO(^_^;)
180分以上に及ぶ「時代遅れの」バロック・オペラですが最後まで全く飽きることなく楽しむ事ができました。
ってかハッキリ言いましょう、オペラがこんなに面白いものだったとは!目からウロコでした。
面白くて、そして薄ら寒さを感じるくらいに恐ろしい、そんなオペラでした(゜▽゜)
コレは
休憩時間にロビーに集う私ら民衆の前に現れた皇帝陛下(^_^;)
謁見を賜りましたですよ(^-^)/
そしてこのオペラ、オケも指揮者もスタッフも、そして客席までもが舞台に組み込まれていました。
(↑つまり演技をするという事)(^_^;)
代替機のC415T(銀)が新品だった事もあり、
戻ってきたヲレ端末の各所のヘタリ具合判りすぎてへこんでみたり(;_;)
外装の傷多数は仕方ないとしても、折りたたみ具合が緩いのとボタンの押し具合が明らかに劣化してる。
KOS-MOS「基盤一式が換装されているので機能的には新品と変わりありませんが?」
ワシ「例えば、KOS-MOSが大幅に破損したとして、外装以外の部品を全て新品にしたとする。で、満足?」
KOS-MOS「容姿の著しい低下については許容できません。部品の交換を要請します。」
ワシ「つまりそーゆー事。でも外装にはこだわる
*1
よね?」
KOS-MOS「私が美しくある事で、周囲の人々の精神環境に良い影響を与えている事が確認されています。」
ワシ「…さいですか(´Д`;)」
*1: 戦闘終了時に「ルックス5%低下、洗浄して下さい」という台詞がある。