MusicPlasmaでのITN

MP3.comに新たに出来たサービス、それがMusicvineですが、これは元々MusicPlasmaという音楽のジャンル分けを視覚的にやってしまおうという試みで出来たサイトをそのまま持って来たものです。
これはとても面白いサービスで、あるアーティストの名前を入れると、それを中心にたくさんの線で繋がれた球体が現れます。これは言ってみればアーティストの相関図のようなもので、近いジャンルのアーティストや、関係の深いアーティスト等が線で繋がれて表示されるのです。

ここでアーティスト名を入れると・・・ このようにアーティストが球体で表され、線で繋がれた相関図が表示されます。 球体の大きさに比例してそのアーティストは知名度、人気度があるそうです

中心のアーティストに近い位置にある球体程、関連性が強いアーティストが来るようになっているそうで、これを参考にして同じテイストのアーティストを発見出来てしまうという、実に画期的なシステムなのです。

さて、ここのサイトの管理人として、当然あのアーティストを調べない訳にはまいりません。早速"In the nursery"と打ち込んでみます。すると・・・・。




・・・・・少なっ(笑)。
まあNot foundとか出なかっただけでも幸いだったと考えるべきなんでしょうが、それにしてもシンプルな相関図ですねえ。なにしろITNから直接線が繋がっているのがたった2つしかありません。
さて繋がっている線の一方がPatrick cassidyという人です。う〜ん、知らない人です。調べてみるとクラシック畑の人のようで、Dead can danceのリサさんと共作もしています。この辺の流れからするとまあ納得しないでもないですね。
で、そこからさらに同じくクラシック畑のHans ZimmerにDead can dance、まあDeleriumが繋がっている位までは良しとしましょう。しかし、Evanescenceと直で繋がっているのははたして如何なものか?
Evanescenceといえばゴシック系のロックバンドとして最近でもアルバムを大ヒットさせたメジャー級のアーティスト。どう考えてもITNと接点らしい接点が見当たりません。どっちかっていうとハードロック系でしょ、このバンド。おかげでその先はLinkin ParkとかMetallicaとかになっちゃってるし。
恐らくこの関係図はEvanescenceをゴシック系の代表として繋げているんでしょう。反対にもう一方でクラシカルの代表としてPatrick cassidyを繋げているとすれば、ITNをゴシック+クラシックなアーティストだと結論づけているのかもしれません。そうすればまあ納得がいきます。

それはともかく、ここまではっきりと視覚的に提示されてしまうと何か泣きたくなりますねえ(笑)。とにかくITNは球体が小さいならともかく、全く形すら無いんですよ(涙)。つまりアーティストとして全く影響力がない上に人気も無い。手近な所にさえ他のアーティストが存在せず、完全に孤立してます。

アーティストの球体の色も、近い色なら関連が強いそうです。黄色からすぐに緑や赤ですか。これって近いのか遠いのか。微妙だな〜。

試しに他のアーティストに移動してみると、例えばDeleriumなんかだとまあ、出るわ出るわ・・・。球体がギッチリと固まって出てきました。しかもこの球体のでかさ! やっぱりこの辺のアーティストの人気は揺るぎないですね。
面白い事に、相手側からはこちら側(ITN)のアーティストが繋がってない事が結構あるみたいで、直に繋がっていたPatrick cassidyでさえITNとは繋がっていませんでした。やはりあくまで代表として繋がっているだけで、厳密な関係は無い、という事なのかもしれません。

うーん、それにしてもそっちはにぎやかで楽しそうだなあ。でもこんだけ窮屈に出てくるって事はどいつもこいつも十把一絡げな訳で(負け惜しみ)。

そう考えると、ITNは孤立しているけど、それだけ個性的で類似する物が他に存在しない、という事が証明されたとも解釈出来る訳ですから、逆説的に言えば、これは結構誇りに思っていいことなのかもしれません。どうやらITN以外にITNは存在しない、という私が密かに思っていた結論は単なる憶測では無かったという事なのですね。嬉しいやら悲しいやら。


それにしても良くこんなサイト作りましたねえ。アイデアそのものはまあさほど斬新なものでは無いのかもしれませんが、これを具現化するためには膨大なリサーチをしなければならなかったはず。普通はこんな事をやろうとするだけの根気と気力なんか出てきません。まさに天晴。



注意: 現在、MusicPlasmaはバージョンUPし、残念ながらIn the nurseryはリストから外されてしまいました。(ガーン)
という訳で、現在はこのような結果は出なくなってしまているのでご了承下さい。