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IT の憂鬱

更新日:  2002年10月16日

このページは、IT に関連したいろいろな問題点をメモ風に不定期に記述していきたいと思います。ご意見を歓迎いたします。

2002年10月16日

今回の話題はタブレットPCです。以前に述べましたタブレットの欠点が、「紙に目をやって操作するイメージではなく、目は画面を見ながら、手はタブレット上で操作する。」であるため、慣れないととまどう方がいるということでしたので、タブレットPCでそれも解消すると思います。問題は、手書き認識のツールの出来具合ですが、現在のWindows に付いているものより、タブレットの会社のものの方が使い勝手がよかったことを考えると、発売時点でかなりの完成度が要求されると思います。WPCEXPO2002で現物を見てきましたが、使い勝手は思ったよりよかったでした。ただジャーナルというソフトを強調しすぎており、普通のワープロソフトやメールソフトがキーボード無しでも簡単に使えますというようなことはあまり強調されていませんでした。文章入力では、キーボードとは比較にならない程遅いですが、手書きの方がしっくりくる方もいらっしゃるわけですから、長い目で見てみたいと思います。
ただこれを、特殊なものとか、使いにくいという偏見があると以前にあった同様な製品のようにたちどころに消えてしまうかもしれません。初心者講習などでの積極的な採用が望まれますね。キーボードもUSBなどで単なる付属のように位置づけないで、ノートパソコン型で分離できる方式などを採用すると、割高な商品となって、使えそうな営業ツールとして拒否されてしまいそうです。その辺が心配です。WPCEXPO2002でもノートパソコン型が主流で、すこし憂鬱になりました。

2002年07月07日

最近見つけたキーワードで非常に面白そうなものは、iSCSI です。これは、SANと似たようなものですが、要するに特殊なインターフェースではなく、普通の LAN にハードディスクが接続できるということだと思います。そうすると思い浮かぶのはディスクサーバなどに利用できるということですが、筆者が感じたのは家庭用です。
現在ブロードバンドが急速に普及し、それにつられて各種ネットワーク機器がものすごく安くなってきています。この勢いでGigabit 関連のネットワーク機器が安くなり家庭に入ったらどうでしょうか? 現在のビデオ等の情報蓄積がすべて安くなったディスクに入る日 がそう遠くないかもしれません。そのときのインターフェースがこの iSCSIかそれに代わるものではないでしょうか。LANに繋げばどこの部屋のテレビでも再生できるし、容量が不足したらどんどんLAN に追加していけばいいのですから楽ですね。そのうち冷蔵庫にディスクが500GBくらいおまけで付いたりするかもしれませんね。

2002年05月04日

今回は Bluetouth 。だいぶうれしいニュースが出てきました。 どこで見たか良く覚えていないのですが、Windows の新バージョンと Mac でBluetouth がサポートされるようです。この2つのOSがサポートしないことには Bluetouth の普及は難しそうな事から考えて、このままいけば、多数のBluetouth 製品が増えてきそうです。無線LANもセキュリティ的に不安があるようなので、到達距離の短いBluetouth が有利でしょうか。デジカメや新しい機器がパソコンに近づけただけでアクセスできるということは非常に面白そう なので期待しています。しかし、だめだったときの落胆も大きいので少々憂鬱です。

2002年03月02日

今回は、いまはやりのブロードバンドです。インターネットへの接続が一般的になった1995年からユーザの夢は、常時接続かつ回線の高速化です。それがようやく広まってきました。当店も早速導入しておりますが、巨大なデータも楽々ダウンロード出来るのは本当に助かります。常時接続ですからInternet Explorer のセキュリティホールを解消するためにマイクロソフト社のサイトからSP2 と累積パッチを当てました。 そこで驚いたのは、それらのパッチがものすごく大きいということです。もちろんブロードバンドの威力で短時間に修正できましたが、これを電話回線で30 - 50 kbps 程度で行ったとしたら気が遠くなるような気がします。しかもこれらのパッチは、雑誌等の付録には掲載されていないためインターネットでしか摘要できません。その後いろいろなデータをダウンロードしたのですが、いずれもデータサイズが大きく、ソフトウェアに関する状況では、一足先にブロードバンドがあって当たり前、それがなければ切り捨てられるような感じがして憂鬱になりました。
ところで前回の記述でLinux Kernel のバージョンを間違えていました。訂正しておきました。

2001年12月21日

今回は、Gigabit NICの話です。Gigabit NICがだいぶ安くなったのでP社のものを試す機会がありました。この製品はナショナルセミコンダクタ社のNS83820というチップを使っていました。そのため結論から言うと、Linux kernel 2.4.16 の ns83820 モジュールがそのまま利用できる事が分かりました。早速P社の4ポートGigabit スイッチを使って、2つのマシン間で ftp により、1Gバイトのファイルを転送してみました。結果は、20から21 Mbytes/sec でした。その昔、Sun ワークステーションのFDDI ボードが出たばかりの時、転送スピードが2-3 Mbytes/sec くらいだったことを考えるとまずまずの性能です。64bitのPCI なら、30 Mbytes/sec 以上いきそうですね。Gigabit など遠い将来の事と思っていると、現在の技術革新によって、あっという間に家庭用になりそうなのが恐ろしくうれしい点です。 このチップによって価格が大幅に下がった Gigabit NIC に期待しています。この件で憂鬱だったのは、メーカーが Linux 対応にあまり重きをおいていただけなかったことくらいです。

2001年10月06日

最近、高齢な初心者の方にパソコン指導を行ったところマウスやキーボードに関して興味ある事実に気が付きました。 初心者向けの講習を18時間程度受けたのですが、文章がなかなか入力できないとのことでした。
このようにマウスやキーボードの利用にとまどってなかなか先へ進めないことがあるかと思います。

ところが、絵を書く目的でたまたま購入したタブレットをいろいろ試しているうちに、WindowsやWord に備わっている手書き入力機能が非常に識字率が高く十分実用に耐えることが分かりました。早速、これをキーボードの代わりとして推薦したところ、いちいちキーを探していた時にくらべて格段に入力が容易になったとのことでした。直接漢字が入力できるので、変換操作もほとんど不要です。

すでにキーボードになれている場合は問題ないのですが、この高齢者の方のようになかなかなじめない場合は、この入力方法が効果的です。しかも最近のタブレットはマウスの代わりにもなるため、字をペンで書くような感覚でコンピュータを扱う事ができます。例えばドラッグなどはマーカで紙をなぞっているような感覚で行えます。しかし、今自治体が行っているIT講習会でこのような方法を紹介しているかと言えばほとんどないでしょう。また、初心者向けの本などでこのことを知らせているものもほとんどないと思います。
したがって、タブレットを利用して日本語入力を行う方法を解説した初心者向けの文章はほとんどないのが現状ではないでしょうか。

つまり、コンピュータはキーボードとマウスを使うものだという思い 込みが、せっかく標準で備わっている便利な機能を利用できなくして敷居を高くしてしまっているのです。実際にタブレットに付属のマニュアル等を見ても、利用者を絵を描く目的の人にしぼってしまい、 手書き入力の解説は不十分に思えます。また、手書き入力をタブレットなしでマウスで行うと、ものすごく使いにくくなり一見すると実用に耐えないように見える点も普及しない原因の一つかと思われます。

キーボードになれている場合は関係ないと思いますが、例えば腕を骨折して片腕しか利用できないときに会社でコンピュータを利用する場合にもきっと役立つはずです。

せっかくある機能が利用されない、こうしたことを解消するためにタブレットメーカー、インストラクター、出版社の連携でこうした思いがけない利点を発掘していただけると、憂鬱が少なくなるのですがどうでしょうか。

2001年09月08日

コンピュータの楽しみの一つは、新しい技術がいかに普及するかを観察する事です。例えば、USB 。これは、簡単につなげられるうれしい技術です。急速に広まったのはやはり、Windows98がサポートしてからでしょう。それに対して、Bluetouth 。最近普及に否定的な記事も見受けられがっかりしています。最初ASAHIパソコン誌で見た記事のイメージでは、機器同士を近づけると通信可能になるというもので、これはとっても楽ということで、早速インターネットで検索したことを覚えています。ワールドPCエキスポ2001でもBluetouth の展示がたくさんありましたがどうでしょうか。少々憂鬱です。

2001年07月25日

いわゆるIT革命ですが、いったいどの辺まで進んでいるの でしょうか。私は、様々な営業活動で営業担当者がどのようにネットワーク等を利用しているかどうかが現状を把握する視点の一つだと思います。また、メールアドレスをどのように告知しているかを見る事も参考になります。

いくつか例をあげましょう。

数年前まで、「自社ドメイン名を取得して、ホームページを作りませんか。」というような、売り込みが会社には多数あったと思います。 そのような売り込みで、営業担当者がお客様の前でモバイル端末 を取り出して、自社のサーバにアクセスし、お客様の疑問点を解決していき、インターネットはこのように有益ですと実演を行うような売り込みの経験のある方がいましたら、是非ご連絡ください。私はそのようなことは一度もありませんでした。インターネットサービスを売り込もうとする会社で、ネットワークがそのように営業に利用されていないのなら、普通の会社ではまだまだ必要ないと思ったのは考えすぎでしょうか。

次にメールアドレスの告知の件です。インターネットにサーバを公開している企業が最近では普通になりました。しかし常時接続している場合、常にサーバの防衛が問題になってきます。そこで、ポートスキャンらしき振る舞いをする、co.jp ドメインに属するホストを確認したら、その管理者に報告しようと考えて、その組織のホームページを見ますと、受付のメールアドレスが見あたらないのです。これはいったいどういう事でしょうか。連絡は電話か、手紙でお願いします ということでしょうか。さらに驚くべきことには、複数の大手家電メーカのWebページにおいて、家電製品についてのお客様のお問い合わせ先にフリーダイヤルしか書いていないという事が現実です。多くのお客様は忙しいので平日の9時から5時までの間にフリーダイヤルに電話すると言うことは仕事をさぼれというのでしょうか。やはり、寝る前にその会社にメールを送って回答を待つということがしたくなるのは当然の要求だと思いますがどうでしょう。パソコンを販売し、インターネットを広めようという姿勢を示している会社がこのような事をしているとは。。。膨大な数のメールが来て処理できないからかと思いますが、それに対処するツールを作成して、楽々処理と行くのがそのような会社の得意な分野ではないのでしょうか。
まあ、これがIT革命の現実の姿であると思い憂鬱になりました。

2001年04月25日

最近、コンピュータウィルスを見かけました。Navidat.exe というプログラムです。このウィルスにはバグがあって、うまく動作しないため、除去作業は比較的容易です。そこでマイクロソフト社のWindows に含まれるレジストリエディタを使って、ウィルスが書き換えたレジストリの修正を行いました。ところがこのレジストリエディタが非常に奇妙な仕様になっているので少し驚きました。(今頃驚いたと笑わないでください。)
ウィルスによって書き換えられた、レジストリの値を直してそれを反映しようとしたら、どこにもそうする機能がありません。つまり、書き換えてエディタを終了すると即反映されるため、いったんキャンセルしてやり直すというような事ができません。この仕様だとレジストリエディタを利用する場合は、事前に何をどうするかを確定してから行う必要があることになります。途中で想定外の事があった場合は、判断を保留してインターネット等で調べてみるようなことは出来ないようです。
やはりレジストリエディタを利用するときには憂鬱になります。

2001年03月12日

今回は思い切って初心者向けパソコンの憂鬱です。
パソコンを初めて利用する初心者の方がパソコンの購入を考えたとしましょう。10万円以下のものから、10万円以上のものまで、お店にいくと何を買ったらいいのか迷ってしまうでしょう。一般にはCPU の速度とディスクの容量、付属のソフトウェア等が焦点になるかと 思います。メーカもいろいろと工夫して、マニュアルを整備したり、使い方が便利になりそうなソフトウェアを用意したりしています。
でも筆者には大きな不満があります。それは、最初に付属するメモリの大きさとWindows に対する考え方です。CPU は、初心者の方には比較対象がないためそれが早いか遅いかは判断できません。また、ハードディスクに関しては、たとえ足りなくなってもUSB等につなげられる装置がいろいろ出ているため、早い話がケーブルを繋げば利用できます。ところがメモリときたら、増設するには、箱をあけてマザーボードの上にメモリを刺す必要があり、およそ初心者の方が簡単に出来るような作業ではありません。
このことから、メモリこそ最初から十分に用意しておく事が初心者向けのパソコンと言えないでしょうか。ここ5年ほどの傾向を見ていますと、標準構成で用意されているメモリは、Windows95 の時代には 8MB 、現在のWindows Me では 64MB で、私の感想では、いつも不十分といえます。まあ、昔はメモリが高価でしたから当然かなと思いますが、現在はもう少し増やしてほしいと思うのは、筆者だけでしょうか?結局、最初からメモリを増設して買うわけですが、自分でやらなくても良いのは、通信販売のものぐらいでしょう。
もう一つの問題点は、Windows に関する考え方です。Windows が難しいから、独自のメニューを用意するような機能追加の事です。
Windows を使うと言うことは、マイクロソフト社の提供する標準のOSを使うということで、どこの書店にいっても簡単に購入できる市販のWindowsの使い方の本を購入すれば操作方法が理解できるという重要な利点がある事を忘れてはいけません。従って、市販の本の通りの見栄えでその通りに動作してくれなければ、この利点が得られません。Windows95 の時のいくつかの国内メーカーの製品はこの点が理解されずに残念でした。現在は解消されているのでしょうか。
パソコンでさえこのような問題があるわけですから、ITの憂鬱はまだまだ続きます。

2001年02月25日

今回も引き続きメールサーバの憂鬱です。新しいsendmailを使うには、cf で sendmail.cf を作成する事は前回書きました。そこで、少し使ってみました。さすがに m4 。単純な設定は非常に簡単に書けました。しかし、長いことCFを使っていたため、CFの凝った機能を使うにはどうしたらいいか、頭をなやましました。しかし、そこは m4 。ちゃんと直接 sendmail.cf ファイルに書き込む事ができます。特に、LOCAL_RULE_0に固有のルールセット定義を書けばかなりの設定ができそうです。ただし、これが挿入されるのは、ルールセット0の中で呼ばれる、PaserLocalルールセット(?確認してください)の最後です。これで、なんとかCFからcfへの移行ができそうです。
あれ、ちょっと待って下さい。ということは、sendmail.cf を直接修正するくらい出来ないといけないってことですか?

2001年2月5日

今回は、最初と言うことでメールサーバの憂鬱を述べたいと思います。メールサーバ用のプログラムと言えば、sendmail ですが、日本の多くのサーバで困った事が起きています。それは、sendmail.cf を生成してくれる便利なツール CF が、メンテナンスされていない事です。この影響は非常に大きく、sendmail の最新バージョンが、8.11.xx になっている現在、多くの日本のメールサーバが、8.9.3 のままで凍結されているようです。他にも、メールサーバ用のプログラムはあるのですが、sendmail の魅力は大きく、なかなか変更に踏み切れません。cf を使えば良いのですが、あれって m4 マクロですから敷居が高そうで悩みは大きいです。こういう便利なツールは、いつまでもボランティアに頼るのではなく、政府がスポンサーになって育てていってほしいです。

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