インテリア&コンピュータ ささ家 (ささや)
カーペットに関する情報
更新日: 2002年2月5日
カーペットに関する様々な情報をご提供します。本来なら、この種の情報は、メーカーのWebページで掲載されるべきものですが、現状では不充分なため当店で集めた情報をまとめてみました。特に役立つ情報は、ささ家のインテリアのページに掲載しておきました。
カーペットは、製造工程において染色や裏側の加工等の熱処理が行われているため、基本的には、最初にダニはいません。ここでは、カーペットとダニの関係を考察して、カーペットをどのように取り扱っていくかを考えたいと思います。
- ダニは何を食べるのか
ダニが食べるものがなければ生きてはいけません。ダニを減らすには、ダニ何を食べるのかを知って おく必要があります。
ダニの中には、床に落ちている人間のフケや食べ物のかすが細菌等で変質したものを食べるチリダニ、畳の藁等の炭水化物などを食べるコナダニ、これらのダニの体液を吸うツメダニ等がいます。したがって、人が生活する上でどうしても発生する細かなごみが床に落ちそれがダニの食物となっているわけです。カーペット自身をダニが食べることはありません。
- ダニの好む環境
すでにいろいろなところで紹介されていますが、ダニが好む環境は、
- 25度から28度くらいの温度
- 60%から80%くらいの湿度
だそうです。ところが、最近の住宅環境においては、機密性が非常に良くなり、共稼ぎ等によって住人の不在時間が多くなった上に、冷暖房も充実して、ダニの増える好条件が整ってきました。
- ダニを防ぐには
ダニの繁殖を防ぐには、上記のダニの食物をなくし、環境を変えればいいわけです。そのためには次の方法が有効と言われています。
- 掃除
掃除はダニの食物を除くために非常に大切です。理想的な方法は、最低3日に1回、1平米あたり20秒程度、毛並みを起こす方向に掃除機をかけることです。最近は排気のない掃除機も発売されておりますので、なるべく最新の掃除機で、掃除機内のごみの処理を説明書に従って、丹念に行うことも大切な事です。実際にそこまで掃除するのは難しいですが、掃除回数を増やす等の工夫で改善がみられると思います。
- 換気
換気を行うことで、湿度を下げることができます。不在時間の多い場合は、特に換気が重要です。
- カーペットはダニを増やすのか
カーペットがダニの原因という誤った報道等がなされましたが、上記の2点に注意し正しくメンテナンスを行えば、カーペットの持つチリやほこりを付着させ、空気中に浮遊するのを防ぐという特徴によって、逆に空気中に浮遊するダニやその排泄物を押さえる効果もあります。
実際、フローリングの場合、いすやクッション、ソファ、ベッド等が必要になりますが、その中にもダニは発生するわけですから、掃除を怠ればフローリングにはほこりを保持する機能はないため、たちどころに空気中に浮遊するダニやその排泄物が増えることになります。
とはいえ、カーペットをクリーニングしたり、干したりすれば、ダニに対してより効果的です。また、寿命のきたカーペットは思い切って交換するのも有効です。
更に最近では、ホルムアルデヒドを吸着するというカーペットも登場してきました。現在、フローリングに対する規格でF1というホルムアルデヒドを出しにくい基準がテレビでも言われるようになりましたが、平成9年に当店で確認したところ、F1はおろかその下のF2にも達しない(規格のことがどこにも書いていない)フローリング材がほとんどでした。フローリングは壁紙と異なりかなり長い間ホルムアルデヒドの放出量が減らないということですので、こうしたカーペットを敷き詰めることも有効ではないかと考えます。
カーペットは繊維で作られているため、お部屋のイメージを変える装飾性以外にも様々な機能があります。ここでは、その機能をまとめてみました。
- 防音
カーペットは、硬い床材に比べて歩行や物の落下等による騒音を階下に伝えにくくする機能があります。床材をたたいたときに、カーペットは硬い床材に対して、半分以下に音が小さくなることがわかっています。この効果は、集合住宅において特に有効です。
この効果の目安として後述の遮音等級があります。
ただし、音には、光と同じく個人差がある点も覚えておきたいものです。
- 保温
これは、カーペットの素材が繊維である上に、歩いた時の感触を良くするためにパイルという起毛が表面にあるため空気をたくさん含んでいるからです。カーペットや畳の生活から、フローリングへ移る場合は、足回りが寒く感じるのも保温性が悪いためです。なれるまでは、是非カーペットをお勧めします。
- 歩行が楽
カーペットは、硬い床材に比べて弾力があるため、歩行時の衝撃を和らげ、歩きやすく疲れにくい効果を生みます。
- 安全
カーペット自身と足の間の滑りやすさは、硬い床材に比べてかなり小さいです。また、転んだ場合でも、表面の弾力のおかげで衝撃を吸収するため、畳の次に安全な床材といえます。ただし、フローリングとカーペットの間ですべりが発生することがあります。その場合は、カーペットと床の間にすべり止めネットをはさむか、テープ等で押さえる必要があります。
快適な住空間のために、以上の機能を生かして、積極的にカーペットをご利用ください。
現在の床がどれくらいの遮音機能を有しているかの目安として「遮音等級」があります。例えば「このフローリング床は、LL-50 です。」のような使い方をします。具体的な内容は以下のようです。
遮音等級
遮音等級 |
遮音等級に対する集合住宅の生活状況 |
足音・走り回る音などの対しての感じ |
集合住宅の生活状況 |
LL-30 |
ほとんど聞こえない | 全く聞こえない |
LL-35 |
静かなとき聞こえる | まず聞こえない |
LL-40 |
遠くから聞こえる感じ | 気兼ねなく生活できる |
LL-45 |
聞こえるが気にならない | 少し気を付ける |
LL-50 |
ほとんど気にならない | やや注意して生活する |
LL-55 |
少し気になる | 注意すれば問題ない |
前に述べましたとおり音の感じ方には個人差があることを示すような記述になっています。集合住宅ですとLL-50前後が一般的なようですので、下の階の方に注意した生活を心がけたいものです。
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