がサルサを始めて聞いたのは「私の出会ったSALSAベスト10」にもあるように91年の「Orquesta De La Luz / Salsa No Tiene Frontera」というCDでした。
 ま、それまでラテン系列は好きで松岡直也なんかはよく聞いていました。その前は、というとかなり昔ですがSANTANAになるかな(笑)。ギターもよかったですが、そのバックで打ち鳴らすコンガ、ティンバレスの打楽器群が大好きでした。また、コンガというとアリスも好きでしたので(笑)、打楽器系への免疫は十分であったといえるでしょう。
 そこで91年のデ・ラ・ルスとなるのですが、ノラのノリのいいボーカルが衝撃的でありました。またコンサートでのパフォーマンスも楽しく、サルサってこんなに楽しい音楽だったのか、といっぺんに好きになってしまいました。

 、他のサルサも聞いてみようとタワー・レコードでワールドのコーナーを探しているうちに「Tito Nieves / Yo Quiero Catar」に出会います。これは本当にいいアルバムでした。今でもたまに聞きますが、歌、曲、アレンジ、演奏とすべてが堂々としたもので今の私のサルサ人生におけるバイブルとなっています。

 さて、サルサ・ミュージックとは、いったい何なんでしょうか。心のリズム、魂の叫び、人間の存在の証、腰の本能などいろいろいえると思いますが、とにかく楽しい音楽である、ということではないでしょうか。私はラテンアメリカの歴史や歌詞の内容などよくわかりませんが、サルサの楽しさだけはわかります。これだけで十分。ファニア・オール・スターズのメンバーとか、ソン・モントゥーノのリズムとかわからなくてもだいじょうぶ(わかったらわかったらでよりおもしろいが)。ステレオの音を少し大きめにし、頭の中はカラにして、自然な状態で立ち、足は肩の幅に軽く開き少しまげ、なるべくなら眼は半眼、口も半開きにしてサルサ・ミュージックに全身をあずけてみましょう。きっとあなたの身体は意識を離れて自然に動き出すことでしょう。
 私はそんなサルサが大好きです。

2000.8.28 (記)

 
 

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