
| ITNサイト一周年にあたって |
このサイトもめでたく一周年を迎えた。よく保ったものだと慰めるべきなのかどうか。まあどんなサイトも大概は一年くらいはもつ。問題はその先で、2、4年とか経ってくると更新が止まったり消えたりする所も少なくはない。始めてしまった以上、取り敢えず閉鎖だけはしたくないものだが、何しろただでさえ影が薄いアーティストを扱っているというのに(すげー失礼)、これで消えてしまったらそれこそ何もかも跡形もなく消えてしまうようでなんともはかない。それだけは絶対避けねば、と誓う今日この頃。
ただ、予想していた通り、前途多難な船出となってしまった。一年経ってもアクセスは1000を越えず、BBSは閑古鳥が鳴いている。逆に血気盛んな方があり得ないのでおかしいのだけれども、やっぱりこれだけベテランのバンドなんだし、もう少し反応があっても良かったんじゃないかって気もするのだが、やはり音楽性が路線変更してからほとんどの人達がバンド自体の存在を忘れてしまっているような状態だ。
と、いう訳で当面の目標は、このグループはまだ生きてます!っていうことをまず知らしめる事。それはとりもなおさずこのサイト自体の宣伝活動も活発化しなければならない事に繋がるのだが、いやあぁ、宣伝苦手なんだよな・・・。(早くも挫折)
今年も相変わらずITNは作品をリリースしてくれたのだけれど、残念ながら今年の「狂った一頁」は、今までのITN作品と比べると結構地味な部類に入るため、ITNファンの間でもいまいち盛り上がりに欠けてしまったか。この作品のDVDでも発売されれば少しは違ったかもしれないが。日本国内では到底望めないので(日本の映画なのに!)、イギリスのBfiにまた期待しよう。
そのかわり、今年は「Efterklang」という新人バンドが現れ、そのITN的ともいえる重厚で、物悲しくて、極上に美しいサウンドを聴かせてくれて、きっちりと穴を埋めてくれた。実際のところ、こういったITN的なサウンドには滅多にお目にかかれないだけに、本当に久々の掘り出し物、大当たりだったと思う。アルバム「Tripper」における、Step asideやPrey and predator等の曲は、もう涙が出るほど美しく、私の中で、今年聴いた曲の中ではダントツに1位である。コレを越えられるか、比肩するかのアーティストはまさにITNくらいしか考えられない。(私の中では)
このサイトでは、今後もこういったITN的な香りの漂う、美しくて叙情的なサウンドもどんどん紹介していきたい。最終的には、こういったタイプのサウンドのデータベースになりうる規模にまでなれれば幸いなのだが。
私がなによりIn the nurseryの大ファンであるという理由は既にさんざん述べているので、いちいちまた此処で書いたりはしないが、ITNのファンサイトは以前からやりたいと思っていた事だった。 当初はせめて自分のメインサイトでのワンコーナーとして設けようとか考えていたりしたが、メインサイトとの趣向と内容がかけ離れている上、ただでさえ内容が分岐しているサイトでこれ以上コーナーを追加したくないとの考えもあり、ならいっそのこと別途新たにサイトを作ってしまおうと思い立った次第。
サイトを同時に2つも運営していかなければならなくなって、はっきりいって自分で自分の首を絞めるような暴挙だったが、意外と今年はスンナリやり過ごした。まあどちらのサイトもぼちぼち更新だったのだが。
もともと認知度が少なく、昔知っていた人達ですら既に記憶の彼方に葬り去ってしまったグループなので、まあ正直コミニュティが盛り上がる事などこれっぽっちも期待していなかった。(実際本当にリアクションゼロに近かったが) 何しろ、過去に私と音楽的に話が合った人に出会った試しがなかったから、ほとんどあきらめているのである。洋楽が好きで、ポップで美しい曲が好き、なんておおざっぱな共通点を持った人にさえ会ったことが無い。
だいたい私の周りにはロック好きや邦楽しか聴かない人や、私が最も苦手とするBz系などのファンとかそんなのばっかりである。元々私は人付き合いは少ない方だから、おのずと音楽自体の話をする相手がほとんどいないというのもあるのだが、それにしても今までの人生で、音楽について熱く語り合った相手が一度も無いのは事実。だからこのサイトは基本的に私の自己満足といってもよい。不満を埋めるはけ口というか、もうこういう所で独り言でも言わない事にはどうにもストレスが溜まってしまうのだ。メインサイトですらその塊である訳だし、まあいつもの事である。 今後も何の反応もねええ、とグチをブツブツこぼしながら更新を続けていく事になるだろう。
という訳で、今後もこのストレス発散のための独り言をよろしくお願いします。(誰もそんな物は望んでないが)
そしてなにより今後もIn the nurseryというグループを、忘れずに記憶の片隅にでも留めて置いてください。