オフィス・ラブ [Part-3](作:慶子さん)


『真実の玲子』

    やがて、遠くから聞こえてくる会話の様な言葉で、少しずつ意識が戻って
来ました。まだボンヤリとした頭には霞がかかったようで、細く目を開けると
眩しい照明に再び目を閉じました。首を横に向けて、直接光を見ないようにし
てやっと目を開けると、そこはベッドルームのようでした。だんだんと戻って
来る意識の中で、体を起こそうとして、手足が動かないことに気が付きました。 

「あれっ?」 

手足を動かそうとしても、万歳をしたような格好のまま動かせないのです。
その時、 

「気が付いたみたいね。」 

足下の方から玲子さんの声がしました。重い頭を上げて声のした方を見ると、
玲子さんともう一人、下着姿の女性が蝶の形のアイマスクを着けて私を見下ろ
していました。 

「これは?!」 

やっと両手・両足をベッドの四隅に固定されて寝かされているのが判り、身動
きしようとすると、 

「あなた、いえ、翼ちゃんは『女の子』になりたいんでしょ? とっても可愛
  いわヨ!」 
「そう、それにセクシーネ!」 

玲子さんともう一人の女性が私を見下ろして、笑いながら言います。 

「でも、どうして...?」 
「そうね、それが私の趣味だから...、では答えにならないかしら?」 

これが玲子さんの趣味?! って、一体どういう事なんだろう? 頭の中で考
えようとしますが、私の脳はまだ痺れたままで、うまく考えることが出来ませ
んでした。そんな私の気持ちを表情から読み取ったのか、

「もうしばらくは頭がスッキリしないと思うわ。そのまま大人しくしてる方が
  良いと思うわ。」 
「じゃぁ、私達はもう少しお楽しみの続きを...。」 

玲子さんはいつの間に着替えたのか、黒のPVCのキャット・スーツにメッシ
ュのストッキングを止めて、同じPVCのロングブーツを履いています。もう
一人のマスクの女性はブルーのサテン地のスリーインワンにお揃いのパンティ
ー、そして同じブルーのストッキングとヒールを履いていました。

 (この二人はレズなんだ....!!) 

二人が艶めかしく絡み合い、互いの唇を求めあう姿を見てそう感じました。
もし、この考えが正しいとしたら、玲子さんはどうして僕を許してくれたんだ
ろう? いや、許すとは言って無かった。 レズだとしたら、肉体的に男性で
ある、僕を見逃してくれたのはどうしてだろう? 女装してたから? いや、
それだとむしろ嫌悪するのでは無いのか? じゃぁどうして? ボヤけた頭で
自問自答を繰り返しましたが、答えは見付けられそうにも有りませんでした。 

  お互いの髪、胸、太もも、そして秘所。二人は愛撫やキスをお互いに与えな
がら高まって来ているようでした。でも、リード役は玲子さんで、マスクの女
性はリードされているようでした。やがて、二人は僕の隣のベッドへと場所を
移し、より激しいプレイが始まりました。

  玲子さんは自分のももや指先、舌を駆使して、彼女の感じる部分を責め立て
て行きます。彼女の口から次第に歓喜の嗚咽が漏れ始め、高ぶりが伝わって来
ます。プレイを目の当たりにし、声を聞かされ、僕のペニスも再び興奮に脈打
ち始めました。僕のペニスはフレアのメイド服の裾に隠されて目立ちはしませ
んが、パンティーの締め付けを跳ね返す様に硬く、大きくなっていました。

「欲しい、頂戴、お願い....」 

マスクの彼女が懇願するように玲子さんの体にしがみつきます。

「もう我慢出来ないの?」 

じらすように玲子さんが微笑みます。 

「お願い、お願い、欲しい...」 

それまで彼女の背後から体を重ねてスプーニングの体勢だった玲子さんがゆっ
くりと体を離し、サイドテーブルから何かを取り出して下腹部に装着しました。
それは巨大なディルドでした。睾丸までリアルに再現された20cm以上も有りそ
うな、巨大なディルドでした。

  マスクの彼女はトロンとした焦点の定まらない目で玲子さんの姿を追ってい
ます。その彼女を更に焦らすように、玲子さんは部屋の隅で何かをしているよ
うでしたが、私の視界からは何をしているのか見る事は出来ませんでした。
しばらくすると、玲子さんは巨大なディルドを聳えさせて僕のベッドまでやっ
て来ると、いきなりメイド服のスカートの上からペニスを握りました。

「あぅっ!」 

思わず声をあげると、

「翼ちゃんもかんじてるのネ?!」 

恥ずかしさに顔を赤らめて黙っていると、

「さぁ、もう頭もスッキリとして来たでしょ? 一緒に楽しもうよ。」

そう言って、玲子さんはベッドの四隅に固定された僕の手足を解放してくれま
した。手首と足首の感覚を取り戻そうとさすっていると、

「こっちのベッドへいっらっしゃい。」 

と、玲子さんにマスクの彼女の横たわるベッドに呼ばれました。そちらのベッ
ドの端に腰を下ろして戸惑っていると、マスクの彼女の腕が僕の首に絡みつい
て倒され、彼女の唇が迫って来ました。濃厚なキスに唇を塞がれ、頭の中がパ
ニックになりましたが、彼女の手は確実に僕のペニスを捕らえようとスカート
の中に潜り込み、パンティーの上からその硬さを確認するかの様に愛撫を始め
ていました。

  息苦しくなって来た頃、やっと彼女は唇を解放してくれましたが、抱き締め
た手の力は一向に弱まらず、もう片方の手は僕のパンティーの中に侵入してペ
ニスを直接愛撫していました。成り行きに逆らわず、僕も彼女の体に両手を這
わせ、ヒップやバストを優しく愛撫しました。

「さぁ、そろそろ欲しいでしょ?」 

玲子さんがマスクの彼女に言うと、彼女は一旦体を離して僕の下腹部に顔を近
付けて、スカートの裾を持ち上げるとパンティーから飛び出したペニスをゆっ
くりと口に含んで、愛しそうにフェラを始めました。 ジュプッ、ズジュッ、
彼女が吸い上げるようにする度に、淫靡な音が聞こえます。彼女の頭越しに自
分のガーターベルトに吊られたストッキングに包まれた脚が見えます。女性下
着を身に着け、メークでより女性らしくなった僕のペニスを、素敵な下着姿の
女性が口に含んでフェラチオしている。その現実を認識するだけで痺れるよう
な快感が下腹部から背筋を突き抜けて脳天まで走り抜けます。

「ダメヨ、それだけで行ったりしちゃ!!」 

玲子さんの厳しい声が飛びました。僕のペニスから糸を引きながら唇を離した
彼女はゆっくりとした動作で僕の方に豊満なヒップを向けてドッグスタイルに
なりました。

「さぁ、彼女のアヌスにキスして上げて!」 
「えっ、アヌス?!」 
「命令よ。」 

厳しくは有りませんでしたが、拒否する事は許さない、という言葉でした。
僕は玲子さんの顔を見上げましたが、すぐにマスクの彼女のヒップへと視線を
戻しました。豊かなヒップを被うライトブルーのパンティーに手をかけて、ゆ
っくりと膝まで下げました。そして、彼女のアヌスに舌を這わせました。

「ンッ。」 

彼女の口からは歓喜の声が漏れます。 

 (アヌスってそんなに感じるものなんだろうか?) 

とも思いましたが、中心部から周辺へ、周辺から中心部へと愛撫を繰り返しま
す。彼女の声は次第に大きく高くなって来ました。

「さぁ、翼ちゃんの大きなクリトリスを彼女のアヌスに入れてあげて。」 

僕の耳元で玲子さんが言います。一瞬玲子さんの顔を振り返りましたが、彼女
は真顔で頷きます。マスクの彼女のフェラチオと今の僕の愛撫で、十分に潤滑
剤になっている筈ですから、きっとうまく挿入できるだろうとは思いましたが、
うまく出来るかどうか、自信は有りませんでした。

  メイド服のスカートを持ち上げ、ペニスに手を添えて先端を彼女のアヌスに
押し当てます。彼女は大きく息を吐いて、顔をベッドに埋めるように全身の力
を抜いています。形良く引き締まった彼女のウエストを両手で抱えて引き寄せ
るのと同時に腰を前に突き出し、「メリッ」という感じで僕のペニスは彼女の
アヌスに突き刺さりました。

「アヒッ! アッ、アッー....。」 

ペニスの侵入と同時に彼女の苦しい様な声が漏れました。一旦、最も深く迄突
き入れた後は、深く浅く、弱く強く、ピストン運動を続けました。

  腕を組んで仁王立ちになっていた玲子さんはうまく挿入されたのを確認する
と、ゆっくりとベッドの上に上がってマスクの彼女を跨いで僕の方を向いて立
ちました。僕の目の前には彼女が装着している巨大なディルドが聳えています。 

「口を開けて!」 

声の調子はソフトですが、これは僕に対する命令です。逆らう事は許されない
ので、命令通りに口を開きます。玲子さんは左手で僕の頭を掴み、右手をディ
ルドに添えて、僕の口に突き入れました。

「さあ、十分に潤して頂戴!」 

いくら作り物とはいえ、ペニスを口に含むとは思ってもいませんでしたから、
どうして良いのか判りませんでした。玲子さんは両手で僕の頭を抱えると、手
前に引き寄せながら腰を前に突き出しました。すぐに巨大なディルドが咽喉の
奥に達して、 

「オェッ!」 

と戻しそうになりましたが、玲子さんは 

「すぐに慣れるわ。その内にこれが無いと淋しくなるわよ。」 

と微笑で僕を見下ろしていましたが、僕は息苦しさと嗚咽で、涙が流れました。 

  その間もマスクの彼女のアヌスは僕の腰の動きに合わせて、より深く挿入さ
れるようにリズミカルに動いていました。玲子さんはディルドを僕の口から引
き抜くと、 


「彼女の胸も愛撫して上げなさい。」 

と、僕に指示しました。ドッグスタイルの彼女の胸を背後から愛撫するにはど
うしてもスプーニングに近い、体を重ねた姿勢にならざるをえません。その姿
勢で愛撫を始めると、玲子さんは僕の後ろに廻り、僕のヒップを撫で始め、パ
ンティーのクロッチ部分の横から指を忍び込ませ、僕のアヌスも愛撫し始めま
した。 

「あっ、何を?!」 

思わず叫びましたが、 

「女の子になるには、女の子として扱わないとネ!」 

玲子さんの冷たい言葉が聞こえます。 

「女の子として?」 

そう問い掛けた時、僕のパンティーのクロッチ部分をグイッと右へずらして、
玲子さんのディルドが僕のアヌスに宛てがわれました。

「そんなっ! 無理.....」 

そう言おうとした時に、さっき僕がしたのと同じように、玲子さんは僕のウエ
ストを両手で抱えて引き寄せると同時にディルドの腰を強く前に突き出しまし
た。

「グアッ!」 

まるで脳天までディルドが突き抜けた様な痛みが走りました。僕は全身の動き
を止めて、肩で息をして、痛みが収まるのを待ちました。

  最初の痛みは、一回り太くなったディルドの「カリ」の部分が通過するとき
の痛みだったようですが、自分のより二回りも太そうなディルドはお腹の中全
体を占めているような感じでした。激痛が鈍い、痺れるような痛みに変わって
来たのが判るように玲子さんは少しずつ、ゆっくりと僕の中で動き始めました。

「ハァッ、あっ。」 

玲子さんが動くたびに、僕の口から声が漏れます。それは、最初の痛みに耐え
る声では無く、痺れ、疼きを我慢するような声でした。

  マスクの彼女のアヌスにペニスを埋没させ、自分のアヌスには玲子さんのデ
ィルドを突き立てられ、自分の体を起こすとディルドが腸の前方を刺激し、マ
スクの彼女の乳房を愛撫する為に体を重ねると、ディルドは腸の背中側を刺激
し、その味わったことの無い刺激による快感に気が遠くなりそうでした。次第
に玲子さんの運動はリズミカルにテンポを上げ、それにつれて、マスクの彼女
を突くテンポも速まって行きました。

「ダメェッ! 来て、来て!」 

マスクの彼女が感極まった声を出しました。僕も高まって来ているのが判って
いたので、

「行きそうぅ...。」 
「じゃぁ、一緒よ!」 

玲子さんの声がして、僕の腸内に温かい飛沫がディルドの先端から大量に放出
されるのが判りました。同時に、僕のペニスからも大量の精子がマスクの彼女
のアヌスに放出されました。

「アッ、ウッー。」 
「ハゥッ、ハァー。」 

僕と彼女は同時にエクスタシーの声を上げました。3人は重なり、連なったま
まベッドに倒れ込み荒い息をしていました。不思議な事に、僕のペニスは射精
したにも関わらず、一向に萎える気配を見せず、アヌスの中で硬さと太さを保
っていました。まるでディルドのように。

「アッ、ウン。」 

その所為か、マスクの彼女は気をやった後も、振動や体の少しの動きにも反応
して、小さな声を上げ続けていました。玲子さんも僕のアヌスのディルドを抜
いてはくれませんでしたが、僕はかろうじて声を出すのは我慢していました。

「さっき、あなたが意識を失った後で、バイアグラを飲んでもらったの。」 

玲子さんが耳元で囁きました。

「これが、バイアグラの威力ですか?!」 
「そうみたいネ。だから、すぐに2回戦も出来るわよ!」 
「いえ、少し休ませて下さい。」 
「じゃぁ、私だけ楽しませてもらおうかな?」 

また、ゆっくりと彼女が動き始めました。

「あっ、待って下さい....。」 
「ダメ、これって、私も気持ち良いんだもの!」 

彼女の装着しているディルドは、彼女自身の中にも入るレズ用のディルドで、
当然動きに合わせて彼女にも快感の波が寄せるようになっていたのでした。

  体を横たえたまま、さっきとは違う刺激が襲って来ました。その刺激に耐え
ようと体を動かすと、マスクの女性がまた声を上げます。

「アウッ......。」 

玲子さんの動きで僕が感じ、感じたことで体が反応し、その反応でマスクの彼
女に快感を与える、その連鎖で2度目の絶頂に達して3人は体を震わせました。

グッタリした僕の体の中でさっきと違う感覚が有りました。突然便意を催して
来たのです。 


『バスルーム』

「あっ!」 

小さく叫ぶと玲子さんにはその叫びが快感の叫びでは無い事が判っていました。

「もう来たのネ!」 
「えっ?!」 
「少し我慢したら、沢山出るわよ。」 
「なっ、何をしたんですか?」 
「このディルドは良く出来ていて、睾丸の左右の部分に2回分の射精用の液体
  が入るようになっているのよ。1回目は生理食塩水だったんだけど2回目は
  グリセリンが入っていたのよ。判る? 浣腸の中味ね!」 
「なっ、浣腸?!」 

そう言っている間にも、便意はどんどんと迫って来ます。 

「ねぇ、優美子、翼ちゃんの『排泄ショー』が始まるわよ!」 

マスクの彼女は優美子って言うのか...。そんな事どうでも良い! ベッド
の上でお漏らしする訳には行かない。慌てずにペニスを優美子さんのアヌスか
ら引き抜き、自分のアヌスに突き立てられたディルドをゆっくりと引き抜き、
脂汗を額に浮かべてトイレへ行こうとしました。

「トイレはダメ!」 

背中から玲子さんの言葉が追いかけて来ました。

「じゃぁ、どうすれば....?」 
「バスルームへ行って!」 
「バスルームへ?」 

とにかく、彼女には逆らえないので、命令通りにバスルームへ行きました。

 (ここなら、タイルだから少しはマシかな?) 

と思っていると、玲子さんと優美子さんもバスルームにやって来ました。二人
ともニヤニヤ笑いながら僕の顔を見ています。その間にもドンドン便意が強く
なって来ます。 

「どうすれば良いんですか?」 
「どうするって、どうしたいの?」 
「そんな、浣腸したんでしょ?」 
「そうよ...。だからそこで出しても良いのよ! 私達はここで見物させて
  貰いますから。」 
「見物?? お願いです、見ないで下さい。」 
「さあ、どこまで我慢出来るかしら?」 

相変わらず彼女達は優越感に浸りながら、微笑を浮かべて脂汗を浮かべた僕の
顔を見下ろしていました。僕にはとてつもなく長い沈黙と感じましたが、実際
には1分にも満たないのでしょうが、僕は我慢の限界に近付いており、

「お願いします、トイレに行かせて下さい!」 
「ダメヨ! 良い娘だから、そこで出しちゃいなさい。」 
「そんなぁ、ホントにお願いします!!」 

玲子さんは黙って首を横に振るだけでした。

  遂に我慢の限界を超えて、激しい音と共に便が出始めました。パンティーを
穿いたままだったので、パンティーの中が便で一杯になり、股の部分から溢れ
出してボタボタとタイルの床に落ちます。

「見ないで....。」 

そう言うのがやっとでした。全身から力が抜けて、顔を両手で覆って、自分の
便の上に座り込んでしまいました。

「ねぇ、翼ちゃん、恥ずかしいことでも何でも無いのよ。私達だって同じ。オ
  シッコだってするし、排便もするの。ねぇ、判るでしょ?」 

頭では判る。でも、こんな姿を他人に見られるなんて...。

「ねぇ、そのままでオシッコも出しちゃいなさいな。気持ち良いわよ!」

もう、思考能力もゼロに近かったのかも知れません。いいえ、

(もうこれ以上恥ずかしい事は有り得ない、今なら何をしろと言われても、恥ず
 かしく無い。もう何でも出来る。) 

そんな、自棄っぱちな気持ちだったのかも知れません。パンティーの中に勢い
良くオシッコを放出していました。温かい液体が下腹部、太もも、ヒップの当
たりに広がりました。

  呆然としている僕の頭上からシャワーがかけられました。床に落としていた
視線を上げると、それはシャワーでは無く、彼女達のオシッコでした。

  完全に思考能力が停止したのか、オシッコを頭からかけられても、もう何の
反応も示せませんでした。

(続く)