近年学校で,LD(学習障害),ADHD(注意欠陥/多動性障害)の児童生徒の増加が問題になり,文部科学省でも対応を進めています(資料例1,2)。ADHDについては,以前は適切な成人に達すれば回復されるとされていましたが,成人期でも持続することが知られるようになってWeb上でも多数の支援・情報サイト等が立ち上がっています(Googleによる検索結果例)。
いろいろなADHD薬が見出されて年齢や症状,生活形態等に合わせて用いられますが,もっともよく知られているのがメチルフェニデートで,その塩酸塩がリタリンです。何れの薬も副作用があるので,医師の指導で適したものを適量を用いることが必要です。
なお,「脳と心をあやつる物質」(生田哲,講談社ブルーバックス)には“脳を興奮させる物質の多くは「亀-C-C-N」結合を持っている”とありますが(「亀」はベンゼン環等),メチルフェニデートもその構造を持っています。
※本サイトの参考ページ例
ADHD薬
「亀-C-C-N」結合で見る脳と分子
脳と心をあやつる物質
抗うつ剤の分類(SSRI,SNRIなど)
薬物事典