育毛・発毛剤市場が活況を呈していることを連載58で紹介しましたが,今回はそこで紹介した記事中で取り上げられている初の“飲む脱毛症治療薬”候補のフィナステリド(finasteride)。メーカーでは年内に認可を受けることを目指していますが,もともとは良性前立腺肥大治療薬に使われていたものです。なお,前回のミフェプリストンはステロイド骨格(化合物命名法談義/天然物の母体骨格参照)を持っていましたが,フィナステリドは同骨格の4位が窒素になった構造(4-azasteroid)を有しています。