近年学校で，LD（学習障害），ADHD（注意欠陥／多動性障害）の児童生徒の増加が問題になり，文部科学省でも対応を進め，2007年4月に本格導入されています。

資料例
• 特別支援教育に関すること（文部科学省）
  • 特別支援教育資料（平成18年度）（2007/06/29）　※『通級による指導の実施状況』で注意欠陥多動性障害は小中合わせて1,631人など（2006/05/01現在）
  • 特別支援教育の推進について（通知）（2007/04/01）
  • 今後の特別支援教育の在り方について〔最終報告〕（2004/03/28）
  • 小・中学校におけるLD〔学習障害〕，ADHD〔注意欠陥／多動性障害〕，高機能自閉症の児童生徒への教育支援体制の整備のためのガイドライン〔試案〕の公表について（2004/01/30）
• 国立特別支援教育総合研究所
  • 教育コンテンツ
  • 障害のある子どもの教育について学ぶ ｜ 情報教育についての情報
  • メールマガジン

参考文献・Webページ
• ネスラーほか 著，樋口宗史・前山一隆 監訳，「分子神経薬理学　臨床神経科学の基礎」，西村書店(2004)
• 山川浩司・金岡祐一・岩澤義郎，「メディシナルケミストリー 第４版」，講談社(1998)
• 上野一彦，「LD（学習障害）とADHD（注意欠陥多動性障害）」，講談社＋α新書(2003)
• 生田哲，「脳と心をあやつる物質」，講談社ブルーバックス(1999)
• 鍋島俊隆，「脳と心に効く薬を創る」，岩波科学ライブラリ(2004)
• 杉山登志郎・大河内修・海野千畝子，「教師のための高機能広汎性発達障害・教育マニュアル」，少年写真新聞社(2005)
• 磯部潮，「発達障害かもしれない　見た目は普通の、ちょっと変わった子」，光文社新書(2005)
  

  

• 小笠毅 編，「ハンディのある子どもの権利」，岩波ブックレット(2004)
  ※『第二条 差別の禁止』のp.7〜に，LD/ADHDについて以下のように記されている（漢数字はアラビア数字に変更）。
  　こうみてくると，特別支援教育という美名のもとでの認定学習や特別支援教育・特別支援学校の新設の動きは，障害の軽重による差別化を促すのではないかという懸念を感じます。従来の「普通」と「特殊」の学校教育制度を，よりきめ細かく分けようということです。それもいわゆる軽度な障害のある子どものセグメンテーション（細分化）が促進されているといえるでしょう。
  　ひとつの理由として考えられるのが，学級崩壊の原因とも指摘される，LDやADHDの子どもたちへの対応かもしれません。普通学級の授業についていけず，手のかかる子どもだといわれているからです。アメリカの学校によくある「リソース・ルーム」，日本語でいえば特別教室での授業の効果を日本でも試みようということでしょうか。
  　しかしながら，教育の体系も文化的な背景も異なる対応策が，そのまま日本に移入されることの是非については，あまり問われていません。「LD」とは何か，「ADHD」とはどんな判断基準によって判定され，区分けされているのかも，知らない人のほうが圧倒的に多いのです。
  　ちなみに，塾の子どもたちにつけられている病名は，それぞれの医者や病院によって千差万別で，なかには約20近い病名をもっている子もいました。医学にとっては進歩かもしれませんが，子どもにとってはけっしてすばらしいこととはいえない現実です。
• 河原ノリエ，「ややこしい子とともに生きる　― 特別支援教育を問う ―」，岩波ブックレット(2007)
  ※同書掲載のWebページ
  • 表紙裏・p.37：勉強が苦手な子ども達から、楽しく学ぶ Hybrid キッズへ（2006/05/13， 東京大学 先端科学技術研究センターで開催）
  • p.56：職業センター実践報告書 No.17 「発達障害者のワークシステム・サポートプログラムとその支援技法」（ 障害者職業センター）
  • p.61：DO-IT Japan 障害のある高校生のための大学体験プログラム
• 河上昌樹＆ひいちゃんファミリー，「ひいちゃんにっき　発達障害とともに…」，文芸社(2007)　※ブログ：ひいちゃんにっき（発達障害とともに・・・）
• 雑誌特集『ADHDの臨床』，現代のエスプリ，2002年1号，至文堂
• 雑誌特集『こどもの脳で何がおこっているのか』，科学，2001年6月号，岩波書店
• 雑誌特集『教育を変える脳科学』，科学 2007年3月号，岩波書店　※『発達障害の遺伝的要因はどこまでわかったか』，『LD・ADHDの現状』など
• 雑誌特集『脳とこころ』，こころの科学，100号，日本評論社(2001)
• 雑誌特集『向精神薬療法の限界』，こころの科学，116号，日本評論社(2004)
• 発達障害心理臨床特講／注意欠陥多動性障害（兵庫教育大学・井上研究室）
• 脳発達障害原因／知能障害／運動障害（東京都医学研究機構）
• 鈴木勉，『メチルフェニデート（リタリン^R）使用の現状と問題点』，科学，2005年1月号，岩波書店

• AD／HD（arsvi.com） ｜ LD
• 日本発達障害ネットワーク
• Googleによる“ADHD 成人 OR 大人”検索結果 ｜ “ADHD brain”画像検索結果 ‖ FDAサイト内“ADHD”検索結果 ｜ NIHサイト内“ADHD”検索結果 ｜ APAサイト内“ADHD”検索結果 ‖ “ADHD”ニュース検索結果
• Yahoo!ヘルスケア／ “そわそわ”もひとつの病気〜注意欠陥多動性障害　ADHD ｜ Yahoo!ニュース- 発達障害

• トピックス　　※Web上のニュースは一定期間で削除されます．またNatureの記事は利用者登録（無料）が必要なものもあります．
  • Molecular basis of human noradrenaline transporter reuptake and inhibition（Nature，2024/07/24） [NEW!]　※2024/07/31公開PDB 8z1l（上掲）   
  • ADHD治療薬lisdexamfetamine，過食性障害への適応で初めて承認（Medical Tribune，2015/02/02）
  • 子どもへの向精神薬の処方が増加、ADHD治療薬はおよそ2.5倍に　─医療経済研究機構（QLifePro 医療ニュース，2015/01/19）
  • 大人のADHDも使用可に　治療薬コンサータ（47NEWS，2014/02/18）
  • GIT1 is associated with ADHD in humans and ADHD-like behaviors in mice（NATURE MEDICINE，2011/04/17）
  • リタリン：処方制限　ADHD治療に不安（毎日，2007/12/21）
  • 福祉ネットワーク「リタリン問題と発達障害」（NHK教育TV，2007/12/20・20:00〜放映；2007/12/27・13:20再放送）
    ▼掲載されているリンク
    • 厚生労働省による、「塩酸メチルフェニデート製剤」（商品名リタリンおよびコンサータ）の流通管理についての骨子
    • 「リタリン」の流通管理について（ノバルティスファーマ）
    • 「コンサータ」の流通管理について（コンサータ錠適正流通管理委員会）
    • 「コンサータ」の基本的な情報に関して（ヤンセンファーマ）
  • ヤンセンファーマ、注意欠陥／多動性障害治療薬「コンサータ錠」を発売（日経，2007/12/19）
    • 小児の注意欠陥障害、国内初の治療薬発売…流通は管理導入（読売，2007/12/19）
  • 【ノバルティス】「リタリン」対策開始‐適正な処方、流通を確保へ（薬事日報，2007/12/13）
  • リタリン：製薬会社が処方を専門医などの登録制に（毎日，2007/12/05）
    • リタリン製薬会社登録制「止めて」　服用患者、仮処分申し立て（読売，2007/12/03）
  • 榊原洋一，私の視点『リタリン規制　多動性障害の子、忘れるな』（朝日，2007/11/01）
  • 効能からうつ病除外を承認　乱用が問題のリタリン（東京新聞，2007/10/27）　※参考：抗うつ剤の分類
    • リタリン：うつ病削除を厚労省部会が了承（毎日，2007/10/18）
    • リタリン：「監視強化を」　患者家族、厚労省に要望書　医師の「薬依存」批判（毎日，2007/09/27）
    • リタリン：悔やむ遺族「国の対応遅かった」　うつ病への適用削除へ（毎日，2007/09/22）
    • リタリン：製造元、うつ病を適応症除外へ　乱用に歯止め（毎日，2007/09/21）
  • 多動性障害の治療薬が承認見送り　リタリンと同成分、管理厳格化検討へ（読売，2007/10/04）
  • ADHD治療薬、初の承認へ　リタリンと同成分（朝日，2007/10/04）
  • 「着色料や保存料などの添加物と多動症の関連性」英国の研究グループが発表（AFPBB News，2007/09/07）
  • 障害ある若者に　大学入学体験　東大などが「DO-IT JAPAN」（東京新聞，2007/07/31）
  • 「mixi」利用して向精神薬「リタリン」違法販売、不正アクセス端緒に摘発（INTERNET Watch，2007/07/02）
  • ノーベンとシャイアー、ADHD治療用の新しい経皮パッチを開発へ（日経，2007/06/21）　※アンフェタミン経皮システム（ATS）
  • 発達障害抱える子の学習支援、幼稚園と高校不十分・文科省調査（日経，2007/03/19）
  • ADHDの息子との日々つづる ブログ本を出版（山陰中央新報，2007/01/21） → ひいちゃんにっき（発達障害とともに・・・）；書籍情報
  • 障害児支援員、３万人に　全小中学校に配置可能（京都新聞，2007/01/06）
  • ADHD治療薬にさらに厳しい警告表示（ヘルスデージャパン，2006/08/22）
  • 養護学級：大阪府内の小中学校、最多1万541人　発達障害認知、広がり（毎日，2006/07/02）
  • ADHD治療薬が小児の成長を妨げる（Yahoo!ヘルスケア，2006/05/02）
  • 初の治療薬承認申請へ　子どもの注意欠陥障害（東京新聞，2006/03/12）　※塩酸メチルフェニデート（リタリン）
  • ADHD、遺伝子が原因　琉大教授らの染色体研究で判明（琉球新報，2006/02/16）　※成富研二教授らによるFGD1タンパク質をつくる遺伝子に関する研究
  • 多動性障害薬に警告表示を　死亡例受け、米医薬諮問委（京都新聞，2006/02/10）　※FDAがリタリンとアデロール（d -，l -アンフェタミン）に対して
  • 公開シンポジウム案内：「発達障害の治療と支援をめざして」（2006/01/08・13:00〜17:00，東京都文京区本郷・東京大学安田講堂）
  • 子供の発達障害解明へ 浜松医大と大阪大など連携（静岡新聞，2006/01/04）　※「子どものこころの発達研究センター」開設へ
  • テレビ番組：「できない子って言わないで　−発達障害の子どもたち−」（NHK教育 ETVワイド／ともに生きる，2005/04/23・20:00〜）
  • 発達障害の専門家育成へ（東京大学新聞，2005/03/04）
  • テレビ番組：「どう支える“学習障害”の子供たち」（NHKクローズアップ現代，2005/02/08・19:30〜）
  • Shire社　ADDERALL XR (mixed amphetamine salts) にFDAから6ヶ月間の独占販売権が追加された（BioToday，2004/10/29） → ADDERALLXR.com　※アンフェタミンの徐放製剤
  • 心の病を引き起こす環境化学物質を特定する新しい技術の確立　−脳に影響を及ぼす化学物質を動物で評価−（産総研，2004/08/25）　※参考：環境ホルモン情報，環境ホルモンとして疑われている化合物の例
    → 環境ホルモン：脳発達に影響　産総研などが動物実験で確認（毎日新聞，2004/08/26）
  • 小児に対するSSRIのリスクを再確認（Dr赤ひげ.com，2004/08/23）　※参考：抗うつ剤の分類
    → Google Newsによる“antidepressants”検索結果
    → FDA Statement on Recommendations of the Psychopharmacologic Drugs and Pediatric Advisory Committees（FDA，2004/09/16）　※Prozac, Zoloft, Remeron, Paxil, Effexor, Celexa Wellbutrin, Luvox and Serzoneに言及
    

  

• 本サイト内の参考資料例
  • 抗うつ剤の分類（SSRI，SNRIなど）
  • 「亀-C-C-N」構造をもつ脳内物質のSITE例 ｜ 「亀-C-C-N」結合で見る脳と分子　…Chime版
  • “脳と心をあやつる物質”(1) 　…Chime版
  • セロトニン作動性薬理作用団　…Chime版
  • 薬物事典　…Chime版