◆ 今週の分子 ◆
★連載61(2004/06/23〜):
メチルフェニデート

 近年学校で,LD(学習障害),ADHD(注意欠陥/多動性障害)の児童生徒の増加が問題になり,文部科学省でも対応を進めています(資料例1)。ADHDについては,以前は適切な成人に達すれば回復されるとされていましたが,成人期でも持続することが知られるようになってWeb上でも多数の支援・情報サイト等が立ち上がっています(Googleによる検索結果例)。
 いろいろなADHD薬が見出されて年齢や症状,生活形態等に合わせて用いられますが,もっともよく知られているのがメチルフェニデートで,その塩酸塩がリタリンです。何れの薬も副作用があるので,医師の指導で適したものを適量を用いることが必要です。
 なお,「脳と心をあやつる物質」(生田哲,講談社ブルーバックス)には“脳を興奮させる物質の多くは「亀-C-C-N」結合を持っている”とありますが(「亀」はベンゼン環等),メチルフェニデートもその構造を持っています。


「亀-C-C-N」構造濃色表示  OFF
空間充填  球棒モデル  スティック  OFF
Dot Surface表示  OFF |  ラベル表示  OFF
軸表示  OFF |  bounding box表示  OFF
静電ポテンシャル  親油ポテンシャル  OFF
光沢表示  OFF |  光量30%  OFF
原子球・白  OFF(CPK)
回転  OFF
背景・黒  背景・灰  背景・白
画像をクリップボードへコピー

※本サイトの参考ページ例
ADHD薬
「亀-C-C-N」結合で見る脳と分子
脳と心をあやつる物質
抗うつ剤の分類(SSRI,SNRIなど)
薬物事典


「生活環境化学の部屋」ホームページ「分子の形と性質」学習帳「今週の分子」トップ