科学の進歩で身体の病だけでなく,心の病の仕組みも解明されてきて,効果の高い治療薬が登場してきていることは大変な朗報です(ナイロンと抗うつ薬参照)。しかし,その使い方は難しい面が多く,医師の診断と経過観察が不可欠です。
先月,うつ病の薬である塩酸パロキセチン水和物について以下のようなニュースがありました(以下の分子モデルはパロキセチン)。厚生労働省の医薬品・医療用具等安全性情報193号(2003/09)には,同薬剤の使用上の注意の改訂が掲載されています。
抗うつ剤で自殺の危険増 18歳未満への投与禁止(京都新聞,2003/10/20)
“脳と薬剤”に関する本サイト内の資料例
抗うつ剤の分類(SSRI,SNRIなど)
セロトニン作動性薬理作用団
「亀-C-C-N」結合で見る脳と分子
“脳と心をあやつる物質”(1)
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