p.55 “脳を興奮させる物質の多くは「亀-C-C-N」結合を持っている。「亀-C-C-N結合は脳を興奮させる」と覚えておこう。”
アドレナリン ※I/O=2.139
= 以下の表示はアミノ酸の親水性・疎水性参照 =
●酸性・中性〈芳香族〉・塩基性アミノ酸区別表示の凡例
ASP GLU GLY ALA VAL LEU ILE CYS SER THR ASN GLN PRO MET PHE TYR TRP LYS ARG HIS
●有機概念図I/O値順(特性基 R)
ASN SER ASP GLN GLU THR ARG HIS GLY LYS TYR TRP CYS MET PRO PHE ALA VAL LEU ILE
ノルアドレナリン ※I/O=2.406
ドーパミン(ドパミン) ※I/O=1.781
アセチルコリン ※「亀-C-C-N」構造は有しません;I/O=3.286
セロトニン ※I/O=1.500
メラトニン ※I/O=1.346
エルゴタミン ※I/O=1.200
※参考:GPCR - 2012年ノーベル化学賞(セロトニン受容体関連)
パロキセチン(SSRIの例) ※「亀-C-C-C-N」構造;I/O=0.481
※参考:抗うつ剤の分類(SSRI,SNRIなど)
フェニルプロパノールアミン(PPA) ※I/O=1.028
メタンフェタミン ※I/O=0.425
MDMA ※I/O=0.614
(R)-ケタミン ※「亀-C-N」構造;I/O=0.567
※参考ニュース:新しい抗うつ薬として期待されるケタミンはセロトニン神経系に作用 −即効性と持続性を持つ抗うつ薬のメカニズムの一端を解明−(理研,2014/01/08)
【参考】脳内物質の一部に共通する「亀-C-C-N」結合
※「亀」はベンゼン環など芳香族性の環のこと(セロトニン,メラトニンではインドール環)。
※「脳と心を支配する物質」のp.52・163,169にも「亀-C-C-N」結合の説明。
●参考文献ほか
(-)-アドレナリンの受容体との結合
※参考文献:山川ほか「メディシナルケミストリー 第5版」(講談社)p.25,野崎ほか「創薬化学」(化学同人)p.49