JCCJ「日本コンピュータ化学会2014 秋季年会精選論文特集号」に本ページについて報告した速報『危険ドラッグを知るためのJmolページ公開』が掲載されました。 |
AKB48(APINACA)のモル・タロウ色表示
→ ようこそナノの世界へ (Welcome Talous-World)
コカイン(cocaine)の受容体との結合 → 分子と分子の相互作用
[左]山川ほか「メディシナルケミストリー 第5版」(講談社)p.136を参考に作図
[右]コカインを含むPDBsumデータ例2pgzより(コカインを含む生体分子のSITE例)
上掲2pgzのLigPlot図 [左]PDBsumサイトから [中・右]LigPlot+によるデータ作成とそのPyMOL出力図
[左]ドラッグの分子構造 [1]掲載分子の有機概念図(一部除く)
[右]左図赤字の分子モデル(有機概念図にほぼ該当する配置;左右どちらも画像クリックで拡大)
※日本コンピュータ化学会2014秋季年会(2014/10/18-19,郡山市 日本大学工学部)でポスター発表
有機概念図で見る医薬品と“悪魔(天使)の化学品”(右図拡大)
※「新版 有機概念図 基礎と応用」で医薬品はp.175〜,図としてはp.192に精神神経用薬,p.193に鎮痛(鎮咳)薬・中枢興奮薬など
MDMAが結合した抗メタンフェタミン単鎖Fv 3gm0のPDBsumデータ → Jmolトピック
アゴニストSR17018が結合したμオピオイド受容体8eflのChain RとそのPDBsumデータ(モルヒネ/モルフィン結合の8ef6・フェンタニル結合の8ef5との比較) → GPCR
Cell論文(2022/11/10) | Phys.orgニュース(2022/11/16)
[左]テトラヒドロカンナビノール(Δ9-THC)と合成カンナビノイドの例HU−210の同時表示
[右]代表的な7薬物の同時表示(有機概念図にほぼ該当する配置;画像クリックで拡大)
(「GoogleドライブとChem3D for iPadで分子を見る」による)
《資料》 乱用される主な薬物について
* 薬物事典ではジエチルプロピオン
分類
薬 物
主な用法
依存性等
起源等
鎮
静
作
用麻
薬ヘロイン
モルヒネ等注射
強い陶酔感
強い依存性
激しい禁断症状けし:東南アジア,中央アジア
↓
あへん(阿片)
↓
モルヒネ(抽出)
↓
ヘロイン(化学反応)
向
精
神
薬トリアゾラム
ペンタゾシン等経口
注射陶酔感あり
依存性あり化学合成
興
奮
作
用麻
薬コカイン等
鼻から吸引
強い高揚感
強い依存性
強い精神毒性コカ:南米
↓
コカイン(抽出)
覚
醒
剤メタンフェタミン等
注射
鼻から吸引強い高揚感
強い依存性
強い精神毒性マオウ:アジア
↓
エフェドリン(抽出)
↓
メタンフェタミン(化学反応)
向
精
神
薬マジンドール
アンフェプラモン*等経口
高揚感あり
依存性あり
精神毒性あり化学合成
幻
覚
作
用麻
薬LSD
MDMA等経口
陶酔感あり
依存性あり
強い精神毒性麦角菌
↓
リゼルギン酸(抽出)
↓
LSD(化学反応)
大
麻乾燥大麻
大麻樹脂等吸煙
陶酔感あり
依存性あり
精神毒性あり大麻草:アジア等
↓
乾燥大麻(採取)
※引用:鈴木陽子,「麻薬取締官」,p.45,集英社新書(2000)
参考文献・Webページ
※同特集の構成:社会分野(少年の薬物乱用の現状と対策/薬物乱用に陥る青少年の心理/青少年と薬物犯罪),医療分野(薬物乱用・依存とは/薬物の作用と健康への影響/国立肥前療養所での取り組み),教育分野(薬物乱用防止教育の現状と課題/薬物乱用防止教育のあるべき姿/薬物乱用防止教育における養護教諭の役割),薬物乱用防止教育・実践例(小学校編/中学校編/高等学校編),巻末資料(全国精神保健福祉センター連絡先一覧/薬物乱用防止教育のための参考図書 ほか)
〔左〕上記ページの摘発写真,〔右〕亜硝酸イソブチルと亜硝酸イソアミル
▼参考旧情報(アクセス不可)
[左]カンナビジオール結合電位依存性ナトリウムチャネルNav1.7 8g1aのChain AとPDBsumデータ → Jmolトピック
[右]TRPV2 7t37のChain AとPDBsumデータ → Jmolトピック
[左]シロシビン(サイロシビン,psilocybin)
[中・右]シロシビンが結合したシロシビンシンターゼPsiM 8qxqとそのPDBsumデータ
サルビノリンA(新規麻薬参照)
【トピック】薬物事典のURLが,上掲の「健康教室」2002年6月臨時増刊号(特集『薬物乱用 その実際と、あるべき姿』,東山書房)の巻末参考ホームページ一覧に掲載されました。
【謝辞】本ページの出発点薬物事典作成に当たっては,県立新潟女子短期大学生活科学科生活科学専攻1994年度卒業生の帆苅由美子さんに多大なな協力をいただきました。ここに深く感謝致します。