ゲスト:林 豊彦さん(新潟大学 教授 大学院自然科学研究科/工学部福祉人間工学科,新潟市障がい者ITサポートセンター長)
林さんからPR: 音楽の父バッハを深く理解するために、鍵盤楽器の名手、よき父よき夫、名教師、宮廷音楽家の側面から、これまで大解剖してきた。今回は最終回として「教会音楽家」としての活動に焦点をしぼる。彼の活動はいつも精力的だが、特に最後の職場、ライプチヒ聖トマス教会での初期の数年間は、作曲、写譜、練習、本番の繰り返しで多忙を極めた。その作品群がいまでも演奏されるくらい高い質を保っているだから、驚くばかりだ。そんなバッハの日常生活および作曲態度・手法について紹介したい。
J.S.バッハの最後職場、ライプチヒ聖トマス教会(ドイツ)
▼演奏曲目(予定)
- フルートソナタ ハ長調BWV1033より
- ヴォイス・フルート:林 豊彦
- チェンバロ:八百板正己
- カンタータBWV123より アリア「行かせよ、この世」
- バリトン:林 豊彦
- フラウト・トラヴェルソ:水島あや
- チェンバロ:八百板正己
▼推薦図書&参考図書など(一部を当日会場で紹介・展示予定;一昨年の第54回より)
- 礒山 雅,「J・S・バッハ」,講談社現代新書(1990
- 樋口隆一,「バッハ カラー版作曲家の生涯」,新潮文庫(1985)
- 小林義武,「バッハとの対話 ―バッハ研究の最前線」,小学館(2002)
- 小林義武,「バッハ ―伝承の謎を追う」,春秋社(2004)
- 蕨 徹,「超人バッハ ―作品に秘められた驚異の暗号」,サンパウロ(2004)
- 礒山 雅・鳴海史生・小林義武,「バッハ事典 (全作品解説事典) 」,東京書籍(1996)
- 角倉一朗 監修,「バッハ事典」,音楽之友社(1993)
- 樋口隆一,「バッハ カンタータ研究」,音楽之友社(1987)
- マルティン・ペッツォルト,鈴木雅明 監修,「バッハの街 音楽と人間を追い求める長い旅へのガイド」,東京書籍(2005)
- 加藤浩子・若月伸一,「バッハへの旅 その生涯と由縁の街を巡る」,東京書籍(2000)
- ニコラウス・アーノンクール、那須田務・本多優之 訳,「音楽は対話である モンテヴェルディ・バッハ・モーツァルトを巡る考察」,アカデミア・ミュージック(2006)
- 樋口隆一,「バッハの四季 ―ドイツ音楽歳時記」,平凡社ライブラリー(2000)
- クリストフ・ヴォルフ,秋元里予 訳,「ヨハン・ゼバスティアン・バッハ ―学識ある音楽家」,春秋社(2004)
- J.N. フォルケル,柴田治三郎 訳,「バッハの生涯と芸術」,岩波文庫(1988)
- かざまたえこ,「音楽の父バッハ物語(楽聖まんがシリーズ)」,ケイ・エム・ピー(1983)
- 鈴木雅明,「わが魂の安息、おおバッハよ!」,音楽之友社(2004)
- 角倉一朗・渡辺 健,「バッハ頌」,白水社(1996)
- ミヒャエル・コルト,シュテファン・クールマン,三宅幸夫・山地良造 訳,「バッハ ―図像と証言でたどる生涯」,音楽之友社(1990)
- マリーア・ヒューブナー,伊藤はに子 訳,「アンナ・マグダレーナ・バッハ 資料が語る生涯」,春秋社(2010)
- Bach Digital
▼林さんによるブログエントリーとこれまでのサイエンスカフェ記録