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グランドセイコーから来年2025年の新作情報です。グランドセイコーSBGH349が新登場。

来年1発目の新作は、今年の夏にリリースされた37mmのSBGH347「氷瀑文字盤」と同じ文字盤を採用した40mmのブライトチタン製SBGH349です。

口コミ第1位のスーパーコピー 代引き専門店氷瀑については前回の説明をもう1度ご紹介。

また画像をお借りしてきましたが、七滝の氷瀑は「滝」が凍っちゃってる自然の神秘現象なんですね。巨大なつららみたい。

表情は時期によって異なり青白い美しい姿が見られるのも一時期だけのようです。

得意としている自然の美しさをグランドセイコーに落とし込んだ「氷瀑」は人気が高いのでしょう。

搭載ムーブメントは同じキャリバー9S85、自動巻きハイビートで55時間のパワーリザーブ、10気圧防水と言うスペックです。

37mmのブリリアントスティール製SBGH347は946,000 円。

40mmの新作ブライトチタン製SBGH349は1,012,000円。

40mmとサイズは大きくなりましたがチタンなので40グラムほど軽くなりますし、アレルギー対策も安心。

2025年1月10日発売予定です。

サイズと素材で「お好みで」と言ったラインナップになりました。

ダイナミックさと繊細さが共存するダイヤル
岩手県八幡平市にある「七滝」は、岩手山から流れる沢にかかる落差30メートルの滝。厳冬期には、巨大な氷柱をなす「氷瀑」を見せてくれます。この七滝の氷瀑のダイナミックさと、氷の青白い神秘的な表情を、ダイヤルパターンとカラーで表現しました。

SBGH349
Heritage Collection

1,012,000 円(税込)

製品概要
9Sメカニカルモデルの伝統的なスタイルを継承したケース径40㎜のモデルが「氷瀑」から着想を得たダイヤルで登場。「氷瀑」は、滝から流れる水が氷点下でゆっくりと時間をかけて凍りついていく自然現象。グランドセイコーの機械式モデルの製造元「グランドセイコースタジオ 雫石」から望む岩手山で厳冬期に見られる幻想的な光景を、ダイナミックさと繊細さが共存したパターンと独特の青白いカラーで表現しました。外装の素材には、ステンレススチールよりも軽量で錆びにくく、傷がつきにくいブライトチタンを採用しております。ムーブメントには毎秒 10 振動のハイビートムーブメント「キャリバー9S85」を搭載し、精度のばらつきを抑え、安定した精度を実現。

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スペック
Exterior
外装: ブライトチタン 裏ぶた:ブライトチタンとサファイアガラス
裏ぶた仕様: シースルースクリューバック
ガラス材質: デュアルカーブサファイア
コーティング: 内面無反射コーティング
ケースサイズ: 横 40.0mm 縦 46.6mm 厚さ 13.0mm
バンド幅: 20mm
中留: ワンプッシュ三つ折れ方式
腕周り長さ(最長): 195mm
Movement
ムーブメント: 9S85
駆動方式: メカニカル 自動巻(手巻つき)
駆動期間: 最大巻上時約55時間持続
静的精度: 平均日差+5秒~-3秒
グランドセイコー独自の規格に基づき、工場出荷前にムーブメント単体の状態で、6姿勢差・3温度差の条件下で測定した場合の精度です。実際にお客様がご使用になる環境下での精度(携帯精度)とは異なります。また、メカニカルモデルの特性上、ご使用になる条件(携帯時間、温度、腕の動き、強いショックや振動)によっては、前記の精度の範囲を超える場合があります。
Functions
防水: 日常生活用強化防水(10気圧)
耐磁: あり
重量: 104 g
その他:
ねじロック式りゅうず
耐メタルアレルギー
石数 37石

まとめ

いかがでしょうか?

「【2025年新作】グランドセイコーSBGH349 “氷瀑” ブライトチタン 40mm キャリバー9S85 ¥1,012,000-」でした。

大きなサイズは海外向けでしょう。

軽いのは良いですね、あとはケースの厚みと全体の仕上げが課題だと思います。

そこをクリア出来たらロレックスやオメガに質感も評価も追いつけるはずなんです。

やっぱりグランドセイコーは日常使い出来るオールマイティさと自然をコンセプトにした和を感じれる美しさが売りだと思うんですが、ドレスウォッチ型である以上は厚さは10mmまで、指触りは悪くないので視認できる「美仕上げ」が加われば最高なんです。

パワーリザーブも伸ばしてもらいたいし、耐磁性と防水性は維持してほしい、と要求は厳しいかも知れませんが頑張ってほしいですね。

タグ・ホイヤー ヘリテージとモダンさが同居する、新たなカレラが誕生した。

昨年、タグ・ホイヤーの新しいカレラ “グラスボックス”と1週間を過ごしたときに、ひとつだけ言い忘れていたことがある。それは、このカレラがブレスレットであれば、もしくは少なくとも選択肢としてブレスレットがあればなおよかったということだ。

私たちはいま、ブレスレットの新作カレラを目にしている。グラスボックスのラインナップに新たに加わったこのモデルは、ヴィンテージのカレラ Ref.7753SNを参照しながらも、第2世代の39mm径グラスボックスケースにアップデートしたものだ。昨年のグラスボックスに対しって特に多く寄せられた批判のいくつかに対処することで、このモデルを進化させるというブランドの姿勢が示されている。カレラ グラスボックスのコレクションで、私はこれが一番好きかもしれない(まあ、本当の一番はゴールドなのだが)

TAG Heuer Carrera glassbox panda
タグホイヤー スーパーコピー代引き新しいカレラ グラスボックス(Ref.CBS2216.BA0041)は、昨年のブラックとブルー文字盤のモデルに採用されていた直径39mm × 厚さ13.86mm(ラグからラグまでは46mm)のステンレススティール製ケースを採用している。以前にも触れたようにラグが少し短く感じられるが、これは手首にコンパクトに収まるということでもある。文字盤はサンレイシルバーでブラックのインダイヤルを持ち、針、クロノ針の先端、ミニッツトラックにはレッドのアクセントが施されている。

TAG Heuer Carrera glassbox panda
カレラ グラスボックスの内部には、自社製のCal.TH20-00が搭載されている。このCal.TH20-00は2万8800振動/時で駆動し、80時間のパワーリザーブを誇る、高性能な自動巻きクロノグラフムーブメントだ。この新しいブレスレットモデルにおいても、ムーブメントのスペックはこの価格では頭ひとつ抜けている。Cal.TH20-00は、タグ・ホイヤーが2017年に発表した自社製ムーブメント、ホイヤー02の後継機だ。コラムホイールと垂直クラッチ機構を搭載し、まさにラグジュアリーな自社製クロノグラフムーブメントに求められるものを備えている。同ムーブメントは、サファイアのシースルーバックから見ることができる。このインダストリアルな仕上げにはあまり目を引かれないが、コラムホイール(要するにクロノグラフ機構のオン・オフスイッチ)が動いているさまはいつ見ても楽しい。

TAG Heuer Carrera glassbox panda
グラスボックスが私の手首にどうフィットするかについては、これまでにも長々と書いて語ってきた。コンパクトでつけやすく、スロープのついた文字盤は、1週間つけているうちに奇抜なものから説得力のあるものへと変化していった。

昨年にタグ・ホイヤーはブルーとブラック文字盤のグラスボックスを発表したが、この2本を分類するのはとても簡単だった。ブルーはモダンで、ブラックはヘリテージインスパイアだ。しかし、今年のパンダはこのふたつの要素をうまく融合させたことで、昨年のブルーとブラックを凌駕しているように見える。Ref.7753SN パンダのヴィンテージインスピレーションを受け継ぎながら、ほんの少し現代的な要素を取り入れている。6時位置の控えめなランニングセコンドとカットアウトデイトについては今ひとつピンとこないが、赤のアクセントは私好みだ。

グラスボックスのもっとも奇妙な特徴といえば、背の高いサファイアクリスタルを埋めるように傾斜した凹状の文字盤だろう。しかし、この新バージョンはタキメーターをブラックにすることで、その傾斜を緩和する視覚効果を与えている。これはデザイン的に素晴らしい選択だと思うし、昨年のどちらのモデルよりも優れた文字盤に仕上がっている。

TAG Heuer Carrera glassbox panda
シンプルな3連リンクのブレスレットは全面サテン仕上げ。フォールディングクラスプはポリッシュ仕上げで、ふたつのプッシュボタンで開く。つけ心地は快適で、手首を優しく包み込む。Hコマと半コマがあるため、適切なフィット感を見つけるのは簡単だろう。このブレスレットデザインは、3針のカレラ デイトに見られるのと同じものだ。

カレラには良質なブレスレットがふさわしい。ヴィンテージのホイヤー カレラの多くは美しいゲイ・フレアー製ブレスレットを装着して世に送り出されていたため、そのオプションが少なくともカタログに掲載されていないのはいささか不十分な気がしていた。3連ブレスレットのスタイルはグラスボックスにぴったりだと思うが、私はタグ・ホイヤーがカレラのフラッグシップたるクロノグラフのためにゲイ・フレアーブレスレットの伝統に真摯に取り組み、何か新しいものを生み出すのを見たかったのだ。

とはいえ、タグ・ホイヤーは、ブレスレットの新しいパンダカレラの価格を83万6000円(税込)としており、これは日本円ではストラップモデルの86万3500円(税込)をわずかに下回っている(スイスフランではブレスモデルが6500スイスフラン、ストラップモデルが6450スイスフラン)。革新的で新しいブレスレットではないが、タグ・ホイヤーもまた、高額な請求をしているわけではない。

ヘリテージにインスパイアされた新しい文字盤とブレスレットが追加されたことで、タグ・ホイヤーはカレラ グラスボックスをブランドのフラッグシップにするという決意を示しているように見える。これはコレクションの力強い前進であり、今後の展開が楽しみだ。

タグ・ホイヤー(TAG Heuer) カレラ グラスボックス Ref.CBS2216.BA0041のサイズは直径39mm × 厚さ13.86mm(ラグからラグまでは46mm)で防水性能は100m。3連リンクのステンレススティール製ブレスレットが装着されている。価格は83万6000円(税込)。

パテック フィリップ 新しい5330Gのような優れたモデルのおかげで、

パテック フィリップ ワールドタイム 5330Gは控えめながらも世界初の快挙を達成

パテックフィリップ時計コピーNランク 代金引換はワールドタイマーであり、ワールドタイマーはパテック フィリップである。パテックがそのコンプリケーションを発明したわけではないが、新しい5330Gのような優れたモデルのおかげで、この機構は何十年にもわたってブランドと強く結びついてきた。

パテックは昨年開催した“ウォッチアート・グランド・エキシビション / 東京2023”にて、日本市場のみを対象とした300本限定の5330Gを発表した。そして今回、オパラインブルーグレーダイヤルを備えたこの新しいワールドタイムモデルを通常カタログへと追加した。文字盤中央のカーボンパターンは、2020年に新しい製造工場開設を記念して発表された、カラトラバ 6007Aを思い起こさせる。

patek philippe 5330G world timer dial
5330Gには、パテックが昨年のLEで発表した新しいパテック製Cal.240 HU Cを搭載している。これは各時間帯に対して24時間制の昼夜表示を備えたワールドタイマーであるが、最も注目すべき点は、ローカルタイム(すなわち12時間制)に忠実に追随する日付機能を備えた初のワールドタイムであることだ。パテックによると、キャリバーの厚みを1mm未満の増加に抑えながら実現したという。これは、パテックがどの時計ブランドよりも、特にワールドタイムやトラベルタイムにおいて、実用的な機械的革新を続けた典型的な例だ。Cal.240は、2万1600振動/時で時を刻むオートマチックムーブメントであり、パワーリザーブは約38~48時間だ。

patek philippe 5330G world timer
ホワイトゴールド製ケースのサイズは40mm径×11.57mm厚。プロポーションがよく、薄いまま手首に装着でき、まさにパテックのドレッシーなラインで求められるものそのものである。ラグはコンパクトで、5330Gの直径がわずかに大きいことを考慮しても、快適な着用感を維持している。ラウンドケースとステップドラグは、ワールドタイムのようなクラシックな複雑機構にふさわしい伝統的な雰囲気を醸し出している。

日本限定は好みが分かれるようなギヨシェ装飾のパープル文字盤であったが、メインカタログの5330Gでは、中央にブルーグレーのオパラインをあしらっている。文字盤中央にあるテクスチャーカーボンパターンは、滑らかなワールドタイマーのリングとコントラストを成している。先端に赤があしらわれたガラス製デイトポインターは、洗練されたタッチのように感じる。

patek philippe world time 5330G
挑戦的にも、パテックはアップデートされた5980Gと同様、5330Gにもデニムスタイルのカーフスキンストラップを配した。パテックのようなブランドが、いかにもオーソドックスなワニ革以外で現代的なドレスウォッチを提供しても損はないと、しばらく前から言い続けてきたので、今回のようにパテックから新しいものが見られるのはうれしい。HODINKEE Radioの最初のエピソードで述べたように、本作はAPのトラヴィス・スコットコラボモデルにおける、ブラウンデニムに近いストラップを思い起こさせる。

パテックのワールドタイムが世界を驚かせることはないだろう。これは単にパテックが常に行っていることを、今回は約10%改善しているに過ぎない。この場合、それは時計をより使いやすくする実用的な革新を意味する。しかし、ワールドタイム 5330Gは、古典的な複雑機構を現代風にアレンジしたよくできた時計であり、これこそ私たちがパテック フィリップに求める時計なのだ。

ワールドタイム 5330Gは、40mm径×11.57mm厚のホワイトゴールド製ケース、30m防水。パテック製Cal.240 HU Cを搭載し、ワールドタイム、ローカルデイト、24タイムゾーンのデイ/ナイトを表示する。ブルーグレーのカーフスキンデニムパターンストラップ付き。

カルティエによる、時計とバングルのハイブリッドモデル。

カルティエの新しいオープンバングル、「リフレクション ドゥ カルティエ」には見えない時計が付いている

カルティエが新たなバングルカフウォッチのハイブリッドモデルを発表した。新しい「リフレクション ドゥ カルティエ」のスタイルは、「ベニュワール」のバングルよりも伝統的なハイジュエリーウォッチのデザインに近い。しかしその全体的な本質は、同様のメッセージに従っている。女性はモダンかつ彫刻的、そして重厚なゴールドジュエリーに対して強い欲求を持ち、それに時計というひねりを加えているのだ。

Cartier reflection rose gold yellow gold
© Cartier © MAUD REMY LONVIS

カルティエコピー販売おすすめ優良サイトイエローゴールド、ピンクゴールド、そしてホワイトゴールドに宝石をセットした、3種類のオプションが用意され、クォーツウォッチはオープンバングルの開口部の内側に、隠れるようにセットされている。開口部の反対側をポリッシュ仕上げのゴールドに仕上げることで時計が“反射”し、まるで時間がさかのぼるかのような錯視を生み出す。脊椎のようなブレスレットを持つ「クラッシュ [アン]リミテッド」や、専門的なことを言うなら、呼吸をする、あるいはしぼんでいくような「クッサン ドゥ カルティエ」など、ここ数年、カルティエは明らかに魔法のようなトリックに傾倒している。

Cartier reflection yellow gold closeup
© Cartier © MAUD REMY LONVIS

「リフレクション」コレクションには、伝統を重んじる人に向けたダイヤモンドセットのオールホワイトモデルなど、たくさんの宝飾品が揃っている。なかでもクリソプレーズ、オブシディアン、エメラルド、パライバトルマリンに虹色のブルーグリーンラッカーを施した、クジャクのカラーをイメージしたものと、オパール、アメジスト、スペサルタイトガーネット、タイガーアイをセットしたカフスは、さらに大胆な人向けにつくられている。

Cartier reflection gem-set
© Cartier © MAUD REMY LONVIS

我々の考え
これらの5型の時計のうち3本は、ハイジュエリーウォッチのカテゴリーにきちんと収まっているにもかかわらず、残りのPGとYGモデルは、より現代的で洗練された女性向けのウォッチデザインに属している。「リフレクション ドゥ カルティエ」は、「ベニュワール」と対をなすやや大胆なバングルであり、ブルガリ セルペンティやヴィンテージピアジェのカフに匹敵する、より重厚で幾何学的なデザインを持つ。

Cartier reflection all diamond
© Cartier © MAUD REMY LONVIS

カルティエが「ベニュワール」バングルの成功に浮かれているのは間違いない。女性をターゲットに時計を直接マーケティングする能力は、今のところどの大手ブランドよりも優れている。「リフレクション」は前作のバングルよりも商業的な魅力が少ないのは確かだが、私はそこに引かれている。とても実験的で、ブレスレットのスタックに溶け込むようなものではなく、際立つ逸品だ。まさに洗練された魅力そのものである。ラ・メゾン・カルティエにそれを求めない人はいないだろう?

Cartier reflection all diamond
© Cartier © MAUD REMY LONVIS

基本情報
ブランド: カルティエ(Cartier)
モデル名: 「リフレクション ドゥ カルティエ」(Reflection De Cartier)
型番: CRWJMC0003(アメジスト)、CRWJMC0002(エメラルド)、CRWJMC0004(WG)、CRWGMC0002(PG)、CRWGMC0003(YG)

直径: 18.4×17.5 mm
厚さ: 8.9 mm
ケース素材: オパール、アメジスト、スペサルタイトガーネット、タイガーアイ、ブリリアントカットダイヤモンドを配したホワイトゴールド(アメジスト)、クリソプレーズ、オブシディアン、エメラルド、パライバトルマリン、ブリリアントカットダイヤモンドを配したホワイトゴールド(エメラルド)、ホワイトゴールド(WG)、ピンクゴールド(PG)、イエローゴールド(YG)
文字盤: ホワイトまたはダイヤモンドパヴェセット
インデックス: ローマ数字またはなし
夜光: なし
防水性能: 日常生活防水

ムーブメント情報
機能: 時・分
巻き上げ方式: クォーツ

価格 & 発売時期
価格: アメジストは2719万2000円、エメラルドは2719万2000円、WGは1148万4000円、PGとYGは各590万400円(すべて税込予価)

レッセンス Type 8 “インディゴ” シェルマン限定モデルが登場

日本の著名な時計小売店のために作られたこのスペシャルエディションは、未来的なデザインと繊細な手仕事の融合を実現している。

これまでで最もシンプルかつ未来的なデザインを持つType 8を発表した。このモデルは42.9mm径のケースと一体化したヒドゥンラグ、そして同社の象徴的なレッセンス・オービタル・コンベックスシステムを極限まで簡素化し、コバルトブルーで表現したデザインを特徴としている。翌年にはセージグリーンのバリエーションが追加され、現在はこれら2種がType 8シリーズを代表するモデルとして継続されている。

今年、最信頼性の日本スーパーコピー時計代引き専門店レッセンスはシェルマンのために新たなType 8をデザインした。この日本の小売店はヴィンテージウォッチと独立系時計製造の分野で世界的に高い評価を受けている。今回のモデルはわずか8本限定の特別仕様で、新たな試みがなされている。その挑戦とは、文字盤に見られるブルーがすべて日本の伝統工芸である藍染めによって染められたシルク糸であしらわれている点である。

Type 8 “インディゴ”でレッセンスは日本の藍染めの中心地である徳島県に注目し、藍染めの全工程をてがけるBUAISOUという企業が染色したシルク糸を使用している。藍とは単なる色の名称ではなく人類最古の染料のひとつとされており、日本では藍色を生成する蓼藍の栽培と染色が何世紀にもわたり受け継がれてきた。収穫された藍の葉を水と混ぜ、数カ月にわたって発酵させることで合成染料では再現が難しい特有の色合いを生み出している。

このスペシャルモデルのために、湾曲したチタン製の文字盤には糸の厚みに応じた彫り込みがなされている。しかし外周のミニッツトラックの一部が藍染め糸のセクションを“分断”していることに気付くだろう。これはレッセンスいわく構造上の制約によるもので、カーブしたサファイアクリスタルの内側に糸を収めるために必要な0.2mmまで削ることができないという理由によるものである。該当部分には外周のミニッツトラックや内側の時表示と同様にグレーのPVD仕上げが施されており、彫り込まれたインデックスにはブルーのスーパールミノバが充填されている。

無地のチタン製文字盤(右)には、シルク糸を収めるために彫り込まれたスペースが見られる。

2.5mの長さと0.2mmの太さを持つ藍染めのシルク糸を文字盤に配置するために、レッセンスはジュネーブに拠点を置くアトリエ、GVA Cadransを利用している。同社では、ひとりの職人が1枚の文字盤に対し2日かけて作業を行う。糸は分断されず1本で使用され、文字盤の外縁から始まり、彫りが施されたセクション上に幾度も織り込みながら配置される。レッセンスによれば、文字盤上で繊維の鮮やかな藍色を保つために特別な接着材料が用いられているという。

Type 8におけるほかの仕様に変更は見られない。特に重要なのが、時間の経過とともに分表示と時表示のディスクが規則的に回転するレッセンス独自のオービタル・コンベックス・システム8である。このシステムは大幅に改良が施された自動巻きムーブメントETA 2892と、その上に搭載された独自モジュールにより実現されている。ケースの直径は42.9mm(ただしラグがないことを考慮する必要がある)で、厚さは11mm。防水性能は1気圧と控えめなので、雨やプールからは遠ざけたほうがよさそうだ。一般的なリューズがないため、ケースバックが巻き上げと時刻設定の役割を果たしている。

レッセンス Type 8 “インディゴ”は8本限定の特別エディションであり、伊勢丹新宿店の時計売り場にあるシェルマンでのみ購入可能である。

我々の考え
side shot of these dials
この時計はいい意味で私の頭をかき乱してくれた。レッセンスの未来的で工業的なデザインを踏まえ、職人的な手仕事を取り入れた文字盤を発表するなんてまったく予想していなかったのだ。しかしシェルマンのための特別モデルである以上、最善を尽くす必要があったのだろう。Type 8 “インディゴ”においてレッセンスは、藍染めを日本文化の重要なピースとして紹介しようというシェルマンの取り組みにうまく応えている。その仕上がり、完成度ともに非常に素晴らしく、8枚の文字盤それぞれが光を受けた際に“織り”の違いによってどのように見え方が変わるのか、個体差が気になるところである。

closeup of finished dial
とはいえこのモデルの価格は、通常のType 8から大幅に上昇している。標準モデルの価格(237万6000円)のほぼ倍となる495万円(税込)だ。確かに高価であり、“価格に見合う価値がある”と断言するのは難しい。しかしエナメルや革の寄木細工、ミニチュアペインティングといった職人的な技術を用いた文字盤を持つ時計において、“費用対効果”は本質的に問題とされないのだ。この時計は特別な存在であり、たった8本しか生産されないという点でその希少性は際立っている。日本のコレクター市場において、シェルマンのVIP顧客や経験豊富なコレクターによって即座に完売するのは間違いないだろう。この時計が存在していること自体に感謝したい。そして実物(そして実際のシルク糸)を目にする機会に恵まれた一部のコレクターたちからは、実物は驚くほど美しいという声が挙がっている。

基本情報
ブランド: レッセンス(Ressence)
モデル名: Type 8 “インディゴ”
直径: 42.9mm
厚さ: 11mm
ケース素材: チタニウム
文字盤色: インディゴ(天然染めのシルク)とグレー
インデックス: エングレーブ
夜光: あり
防水性能: 1気圧(防滴)
ストラップ/ブレスレット: ウォームグレーのサフィアーノレザーストラップ、チタン製バックル

closeup of dial on stand
ムーブメント情報
キャリバー: ROCS 8(レッセンス・オービタル・コンベックス・システム8)
機能: 時・分表示
パワーリザーブ: 36時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 31

価格 & 発売時期
価格: 495万円(税込)
発売時期: 発売中
限定: シェルマンにて8本限定販売

オーデマ ピゲロイヤル オーク コンセプト トゥールビヨン “コンパニオン”が登場

キャラクターウォッチをチープなノベルティではなく優れた手仕事で真の高級機械式時計とする──2021年にスタートしたオーデマ ピゲのチャレンジは、新たな才能とのタッグで複雑時計と現代アートを融合させた。

キャラクターウォッチの歴史は古く、1902年に出版されたアメリカの漫画マスター・ブラウンの顔をダイヤルに描いた懐中時計が発見されている。そして1933年、インガソール社がミッキーマウスの腕を針としたキャラクターウォッチを開発。以降、キャラクターウォッチは、ダイヤルの飾りである静止画タイプとメカニズムに取り込んだアニメーションタイプとが次々と登場していく。それらの大半はチープなモデルであったが、1980年代以降、高級時計の表現手段としてさまざまなキャラクターとのコラボレーションが試みられるようになった。

オーデマ ピゲスーパーコピー時計 代引き専門店は2017年からマーベルと長期的なパートナシップを模索し、2021年、メゾン初のキャラクターウォッチを世に送り出した。それは静止画タイプでもアニメーションタイプでもなく、キャラクターを立体的なモニュメントとして設えダイヤルに配した、まったく新しい表現であった。2023年には、その第2弾が登場。そして今年誕生したオーデマ ピゲの3Dキャラクターウォッチでは、現代アーティストが生み出したキャラクターの世界観をメカニズムと融合させるという、新たな試みに挑んだ。

オーデマ ピゲが目指すのはより良いものを成し遂げ、まだ存在しないものを創ること。そのための手段のひとつが、伝統と前衛の共存であるという。伝統はメゾンに息づく。そして前衛は、さまざまなカルチャーとともにインスピレーションを与え合うことで新たな創造の領域を得てきた。

マーベルとの提携では、前述したようにそれまで存在しなかった3Dキャラクターウォッチが生み出された。それをさらに発展させるため、メゾンが新たなパートナーとして選んだのは、世界的な人気を誇る現代アーティスト、KAWSであった。そのコラボモデルとなる「ロイヤル オーク コンセプト トゥールビヨン “コンパニオン”」のダイヤルは、その名の通り彼の代表作であるコンパニオンの立体的なモニュメントで埋め尽くされている。

ミッキーマウスから着想を得たと言われる、顔をスカルに仕立て目を“××”としたキャラクターはフィギュアでも人気で、グラフィックとしてもさまざまなブランドで用いられてきた。その上半身をオーデマ ピゲはチタンを使って立体的に創り上げ、サファイアクリスタル風防に手を押し当てて、外側を好奇心いっぱいにのぞき込んでいるかのように配した。そしてその胴体の真ん中は丸く開口され、トゥールビヨンの動きを見せている。

これまでの2作のマーベルウォッチは1作目のブラックパンサーがフライングトゥールビヨン、2作目のスパイダーマンがトゥールビヨンであったが、いずれもキャラクターとは切り離され、関連性を強く主張していなかった。それが今回、胴体に組み込まれたのは、KAWSには“解剖シリーズ”という作品群があるから。つまり機械式時計の心臓部を、解剖されたコンパニオンの心臓に見立てたのだ。これは、KAWSの世界観とメカニズムとの幸福なマリアージュだと言えよう。


ロイヤル オーク コンセプト トゥールビヨン “コンパニオン”

Ref.26656TI.GG.D019VE.01 価格要問合せ(250本限定)

チタンケース、43mm径、17.4mm厚。手巻きCal.2979搭載、約72時間パワーリザーブ。10気圧防水。

サンバースト模様のチタンダイヤルプレート上に、グレートーンのチタン製ミニチュア KAWS “コンパニオン”。サンドブラスト仕上げのライトグレーチタンインナーベゼル、暗闇でブルーに発光する蓄光加工を施したチタンのペリフェラル式ロイヤル オーク針とアワーマーカーを採用。

また過去2作のモニュメントと比べ、ペイントを最低限にしているのも新たな試みである。色は、ライトとダーク、2つのグレーのみ。そしてサテン仕上げとサンドブラスト加工によるコントラストの違いで立体感を際立たせ、コンパニオンのフォルムを純化してみせた。さらにケースも同じチタン製として異なる仕上げを組み合わせ、グレーのトーン・オン・トーンによる静謐な外観を創出している。

ロイヤル オーク コンセプト トゥールビヨン“コンパニオン”を見る

KAWSのクリエイティビティを全身で表現

キャラクターの純化はメカニズムでも図られた。ご覧のようにダイヤルを埋め尽くすコンパニオン上には、針がない。代わりにその外側で、分・時の各指標が回転するペリフェラル式時刻表示を、メゾンとして初採用したのだ。ムーブメントの縁に設置した遊星歯車を調速し、分・時の各指標が載ったリング状の歯車を回す仕組みは、ミステリーウォッチや今年各社から登場したセンタートゥールビヨンで試みられてきた。それを、時分針がキャラクターを邪魔しないために用いたのは、おそらく過去に例がない。

このモデルのために開発されたCal.2979は、ケースバック側の造作にも凝る。主輪列を覆うのは、ブラックPVDを施したティアドロップ型の立体的なブリッジ。これはKAWSのキャラクターたちのパデッド(詰め物)デザインからインスピレーションを得ているという。中央には約72時間のパワーリザーブをかなえる大型の香箱が鎮座し、そのラチェットホイール(角穴車)にも、KAWSを象徴する“×”が象られている。さらに香箱の上を小さく開口し、巻き戻りを防ぐクリックを見せているのも、ユニークである。


時計製作の世界に魅了されると同時に、オーデマ ピゲの職人たちの技術力が真に傑出した存在であることを知りました

– KAWS

真のコラボレーションを実現したキャラクターウォッチ

前に述べた通り、KAWSは現代アートの範疇を大きく超えて、実に多岐に渡る製品・ブランドとコラボレーションをしてきた。スニーカーやTシャツ、バッグにマウンテンパーカー、香水のボトル、スマホケース、スケボーデッキなど。しかしメカニズムとの融和が図られたのは、今回が初である。開発期間も、過去のコラボレーション作品と比べ圧倒的に長かったという。


「このプロジェクトの実現にあたり、2年という時間をかけてオーデマ ピゲと仕事ができたことは素晴らしい経験でした」と、KAWSは振り返る。

1974年、ニュージャージー州で生まれたKAWSは、高校生だった10代の頃、タギング(グラフィティで壁などに自分の名前を残す行為)をはじめ、その際にKAWSとのタグを用いた。名前を残すのは、それがコミュニケーションの手段だったから。一方で時計は、人と時間とのコミュニケーションツールである。だからだろうか、KAWSは今回のプロジェクトを通じ、「時計製作の世界に魅了された」と語っている。同時に、

「オーデマ ピゲの職人たちの技術力が真に傑出した存在であるということを知りました。卓越した時計を100年以上にわたり造り続けているオーデマ ピゲの作品リストに、私の時計が名を連ねることを光栄に思います」

他社にもキャラクターウォッチは数多い。しかしその多くは、キャラクターをモチーフにしているに過ぎない。対して本作は、ただKAWSのキャラクターを引用するだけに留まらず、作品の世界観をさまざまな工夫で時計の内で外で表現してみせた。オーデマ ピゲにとってコラボレーションとは、インスピレーションを与え合うこと。KAWSとのタッグで、メゾンと創造的な世界との間に新たな橋が架けられた。

オーデマ ピゲ公式サイトを見る

オーデマ ピゲによるキャラクターウォッチたち
2021年ブラックパンサー

立体的モニュメントという、キャラクターウォッチの新たな領域を開いたオーデマ ピゲとマーベルとのパートナーシップ締結がアナウンスされたのは、2021年3月のことだった。しかしプロジェクトは、2017年から極秘裏に進められていた。きっかけは、メゾンの前CEOフランソワ-アンリ・ベナミアスが、友人である俳優ドン・チードルに、「マーベルとの提携は、昔からの夢」と打ち明けたことだった。チードルは、その場でマーベルに電話をかけ、オーデマ ピゲとのミーテングを設定したのだ。

数あるマーベルのキャラクターの中から最初に選ばれたのは、ブラックパンサーだった。2021年4月に発表された「ロイヤル オーク コンセプト “ブラックパンサー” フライング トゥールビヨン」は、WG製のブラックパンサーの立体的なモニュメントを、フライングトゥールビヨンをまたぐように設置。その上で大型の針が時を刻む、力強い外観を創出している。ヒーローのスーツの質感はレーザーカットとハンドエングレービングで表現。さらにハンドペインティングでリアルな陰影のコントランストが描きされた。キャラクターを工芸技術を駆使して、立体的なモニュメントすることで高級時計へと昇華する。キャラクターウォッチの新時代を開いた、これはまさに金字塔である。

2023年スパイダーマン

マーベルとの提携のニュースは、実は時計ファンの間で賛否が議論された。キャラクターウォッチは、チープなトイウォッチとのイメージが強かったからだ。そんなネガティブな声をブラックパンサーは吹き飛ばし、250本が即完売。期待が大きく膨らんだ第2弾では、マーベルのキャラクターの中でももっとも人気が高いスパイダーマンが登場した。

その「ロイヤル オーク コンセプト トゥールビヨン “スパイダーマン”」は、ダイヤルから飛び出さんばかりに、蜘蛛の巣を発射せんとするスパイダーマンの姿が、実に印象的だ。このモニュメントはWG製で、塊から職人の手で1つずつ彫り出され、スーツの模様まで繊細にエングレービングされている。この彫刻と手作業による塗装には、計50時間以上を要するという。

大人気のオーデマピゲ時計コピーNランク代金引換搭載するCal.2974は、既存のCal.2948のスケルトン仕様。残されたフレームの間から、スパイダーマンは裏蓋側へ足を突き出している。そのブーツの底のパターンまでメゾンの職人はエングレービングしてみせた。

精緻な工芸技術を注いだ2つの3Dキャラクターウォッチは、それぞれ仕様が異なるユニークピースも製作され、オークションにかけられた。その落札で得たお金は、すべて世界各地の恵まれない家庭の若者たちに均等な教育の機会を与えることに使われる。

ドバイで開催されたスパイダーマンのユニークピースオークションでオーデマ ピゲは、「2025年には新たなキャラクターとのコラボモデルの登場を約束します」と、力強く宣言。どのキャラクターとどんな新しい表現でコラボレーションするのか、ファンの想像と期待は膨らむばかりだ。

ヴィンテージ911を完全電動化した新しい解釈のクルマを運転する機会。

数週間前、オードレイン・ニューポート・コンクール&モーターウィークの目玉イベントであるコンクール・デレガンスのPhoto Report記事を紹介した。このイベントは週末の日曜日に開催され、豪華絢爛なギルデッド・エイジ時代(1865年の南北戦争終結から1893年恐慌までの時期)のロードアイランド州の邸宅の芝生に、驚くほど素晴らしいクラシックカーが並ぶ壮観な催しである。今日はその前日の出来事について語りたい。オードレイン・ツール・デレガンスに参加し、予想外、いやむしろ場違いともいえるクルマを運転する機会を得た時のことを。

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1964年製の非常にクールなイソ・リヴォルタ GT。

具体的なクルマの話に入る前に、まずはツアー自体について少し背景を説明しよう。通常、知名度があるコンクールイベントの多くにはツアーが併催される。このツアーではクルマがパレードのように決められたルートを走行する。これにより地元の人々や、チケット制のイベントには参加しない人々にもクルマを見る機会が提供される。そして何より重要なのは、これらのクルマが自走可能な状態で動いているのを目にできるということだ。もしあなたが熱心なカーファンでなければ(ここまで読んでくれたことに感謝する)、この種のイベント(たとえばオードレイン・コンクール・デレガンスなど)に登場するクラシックカーの多くは、極上スーパーコピー時計代引き専門店そら~必ずしも完璧な状態で走行できるわけではないことを知っておくとよいだろう。

そういったクルマが実際に走る姿を目にすることができると、それは特別な体験となる。戦前のレーシングカーやヨーロッパのクラシックカーが、ニューポートの絵のように美しい街並みを駆け抜ける様子はまさに見ものだ(あるいは僕のように運よく今年だけでこうしたツアーに2度参加できたなら、モントレー近郊のハイウェイ1を駆け抜ける光景もまた格別だ)。

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1956年製のジャガー XK140 DHCのヘッドライトとグリル。

オードレイン・ツール・デレガンスでは、ニューポートのドックに180台以上のクルマが並び、各グループがツアールートへと出発した。このイベントの模様はオードレイン・コンクール・デレガンスのPhoto Report記事で広く紹介したが、今回はクルマの細部にさらに注目してみた。ヘッドランプ、ステアリングホイール、計器類、ボタンやノブ、そして精巧に組み合わされた装飾品…これらに焦点を当てる機会としたのだ。

僕にとって、特にこれらのクルマを運転する機会がどれほど貴重なものであるかを理解しているからこそ、こうしたディテールは写真でも非常に映えるし、時計愛好家を引きつける要素とも直結していると思う。金属、木材、革、ガラスが一体となり、時代を超えて美しく存在し続けるものを生み出している。それも現代では到底再現できないような方法でつくられていることが多いのだ。

ドライブについては後ほど触れるとして、まずはオードレイン・ツール・デレガンスに登場した美しいヴィンテージカーやコレクターズカーの細部をじっくりとご覧いただきたい。

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1957年製、ガズ・ヴォルガ M-21Vの車体とマッチしたカラーリングの内装。

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1957年製シトロエン DS 19のヘッドライト。

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DS 19の何ともクールなリアウインカー。

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1959年製トライアンフ TR3A。

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1969年製のプリムス・バラクーダ、魅力的なエンブレム。

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ハーレーダビッドソン EL "ナックルヘッド" 1938年製のシフトレバーノブのディテールに注目。

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1938年製、リンカーン・ゼファーの美しい装飾。

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鮮やかなイエローが印象的な1965年製フェラーリ 275。

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まったく異なる黄色のクルマ(今回は1974年製サーブ ソネット III)。だがステッカーもいい感じ。

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ルノー アルピーヌ A110、1973年製。ピンク・フロイドの『狂気(Dark Side of the Moon)』がリリースされた年と同じだ。

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アルピーヌ A110のディテール。

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さらに詳しく。

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さらにもっと。そしてよく知らないブランドのロゴ。しかしこの混沌感は愛おしい。

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もう1台のヴィンテージハーレーダビッドソンに見られる、オードレインのディテール。

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ツアーの開始を待つ年代物のポルシェ 911。

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1958年製、デビン SSのダッシュボード。

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1958年以来、デビン SSが走り抜けてきた道とレースの記録。

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1954年製、メルセデス・ベンツ 220の見事な木製ダッシュボード。

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1953年製の非常に希少なPBX H モディファイドレーシングカー。

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秘密を抱えた黒いポルシェ 964 911 カブリオレ(続けて読んで)。

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もうひとつのアングルから見るフェラーリ 275。ただただ美しい。

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1932年製、フォード モール・スピードウェイ・ホットロッド。低い位置にセットされたユニークなセンターランプに注目。

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モール・スピードウェイの燃料計は座席うしろの壁に埋め込まれている。バックミラーで確認できるよう、逆向きに設置すべきだったかもしれない。

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フォード モール・スピードウェイの素晴らしいディテール。金属、革、ガラス。シフトレバーのノブにはファイアストンタイヤのエンブレムが刻まれている。

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露出したシフトリンケージをチェック。

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かつてのテールライトは実に美しかった。

サクリレッジ・モータース・ブラックバードを運転する。964世代の911を完全電動化したモデル
 オードレイン・ニューポート・コンクールを控えた数週間のあいだに、A.ランゲ&ゾーネのチームからツアーでクルマを運転する機会があるかもしれないと言われた。その提案には即座にぜひと返事をした。あまりに即答だったので、実際に運転するクルマについては一切気に留めていなかった。戦前のクルマか、あるいはオードレインやイベントスポンサーが提供するデモ車か何かだろうと思っていた。しかしその予想は大きく外れていた。

 ツアー用に並べられたクルマの列を歩いていると、ブラックバードの製造元であるサクリレッジ・モータースの創設者のひとり、フィル・ワーゲンハイム(Phil Wagenheim)氏を紹介された。このブラックバードは1992年製の964型ポルシェ911をベースに、完全電動化をしたモデルだ。後輪軸に500馬力のモーターを搭載し、ポルシェ911への深い愛情と、電動化された911というコンセプトに魅力を感じる特定の購入者層に訴求できると信じる哲学のもと設計されている。見た目、走り、そしてほとんどのフィーリングは確かに911そのものだ...エンジンを除いて。

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 現在では一般的となった911のレストモッド(再改造車)の流れを汲む製品として、たとえばシンガーやワークショップ5001、カネパ、エモリー、ガンサーなどを思い浮かべて欲しい。サクリレッジ・ブラックバードは、その一部に似ていながらもまったく異なる個性を持っている。停車中のサクリレッジを見かけても、それが単なる標準仕様の964カブリオレではないとすぐに見抜けるのは鋭い目を持つ人だけだろう。確かにこのクルマはリバッジ(エンブレムの付け替え)されているし、ポルシェのロゴは車内のメディアユニットにしか見当たらない(これもポルシェ純正だ)。さらに、リアのライトアレイにはブランドのロゴがあしらわれており、それはバッテリーの回路記号を模したデザインとなっている(このひねりは実にクールだ)。

 しかし車内を覗き込んでも、この車が電動化されている秘密を明かすものはほとんど見当たらない。多くのEV(電気自動車)がデジタルスクリーンを重視するのとは異なり、サクリレッジ・ブラックバードには中央メーター内にごく小さなスクリーンが設置されているだけだ。それよりもサクリレッジはディテールにこだわり、911でおなじみ(いやアイコニックと言ってもいい)な5つのメーターを、新しい動力源に対応した表示に改良している。たとえば温度やバッテリー残量、そしてもちろんスピードメーターだ。内装は外装と同様、オリジナル車両をとても丁寧に再現している印象を受ける。つまり、サクリレッジ・ブラックバードに乗り込む感覚は、これまで僕が964型に乗った経験とほとんど変わらないほどなじみ深いものだ(とはいえ、カブリオレに乗るのも、バッテリーで動く964に乗るのもこれが初めてだったが)。

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 このクルマの完成度は見事であり、それは実際に運転する前から感じられるものだ。サクリレッジは、ほとんどポルシェそのものを感じられるものを見事につくっている。ただし元のシフトセレクターの位置に取り付けられたシングルプレーンの“ギアレバー”だけは例外だ。サクリレッジは、ベース車両として964型をドナー車に使用しており、改造プロセスはボディを切断することなく行われている。そのため、この電動化を完全に元に戻すことも可能だ。とはいえその価格は驚くほど高額である。この車両は元々ポルシェの初期型ティプトロニックオートマチックギアボックスを搭載した、964カブリオレから始まったものだ。クラシックカー愛好家がコレクター車両への改造を嘆く気持ちは理解できるが、この時代のティプトロニック搭載カブリオレに関しては、そういった感情はそれほど当てはまらないのではないかとも思う。

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 サクリレッジを運転するというのは、いちどにふたつの場所にいる感覚を教えられるようなものだ。一見すると、これはクラシックな964の思想と現代の電気自動車技術が融合した矛盾そのものだ。だがクルマに乗り込み、バケットシートの低い位置に腰を沈める感覚は、まさにいつものポルシェそのものだ。それ以外の部分は、まあまったく新しい体験だった。視覚や触覚が伝えるのはまさに1990年代のポルシェそのものである。しかしエンジン音がほとんど聞こえないまま、クルマはすでにスタンバイしている。レバーを引き、ブラックバードをドライブモードに入れる。アクセルペダルを軽く踏むだけで、僕たちは静かに走り出した。

 最も興味深いのは、964そのものの運転感覚をほぼそのまま得られるにもかかわらず、ノイズが完全にないことだ。エンジン音だけでなく、トランスミッションの作動音や微かなガタつき音、振動などがすべて中和されている。その結果運転は非常に落ち着いたもので、きわめて扱いやすく、乗り始めた瞬間から安心感を抱かせる。


 ツアー中、基本的には低速でのんびりと進む場面が多かったが、僕の落ち着かないADHD的な思考が時々、前を走る改造ミアータとのあいだに少し距離を取らせようとすることがあった。しかしいざ距離を詰める必要が出ると、どのモードであれその隙間は一瞬で埋まった。スポーツモードでは500馬力が解放され、無限にも思えるトルクが味わえる。ゼロから60まで(0-60mph)は3.8秒と言われているが、それ以上に速く感じる。そして一度アクセルを深く踏み込んだらスピードメーターを気にしたほうがいい。気づけば法定速度を大きく超える速度に達しているだろう。戦前製の三輪オートバイのうしろで退屈な時間を過ごしたあと、アクセルを踏み込んでツアーの大半をバックミラーの向こう側に置き去りにした時、それを身をもって実感した。

 スピードそのものは大した話ではない。もし粗悪な冷蔵庫(いや、便利で非常に速い冷蔵庫)を運転しても構わないのなら、テスラでもそのスピードを手に入れられる。だがここで際立っていたのは、アクセル操作やエンジン音の欠如を除けば、操作感が間違いなく964らしいという点だ。車体が重たいと感じるわけではないが、間違いなく911としての特性を持ち、正統派スポーツカーらしく攻めて欲しいという意思を感じさせる。ステアリングは重さがある一方で鋭く、ドライバーに明確な情報を伝えてくれる。そしてグリップ性能は申し分ない。964を運転したことがある人ならこの操作感にすぐなじむだろう。ただし、ペースについては標準の964とはまったく異なるため、少し頭を切り替える必要がある。そしてもしクルージングしたい場合(たとえば、クラシックカーラリーで他人のクルマを責任を持って運転するよう頼まれている時など)、エンジンノイズがないことでカブリオレがさらに魅力的に感じられる。

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 もし2025年向けの964をつくるとしたら、サクリレッジは少なくとも魅力的な選択肢のひとつとなるだろう。特に、数多くの911を所有してきた経験があり、新しい何かに興味を持つような購入者層には強く響くはずだ。ただここで大きな問題がある。ブランドが非常に限られた台数しか生産しないという点だ。そしてその価格は85万ドル(日本円で約1億2900万円)にも達する。さらにドナー車の条件や仕様の個別カスタマイズによって、価格は多少変動する可能性がある。このクルマは間違いなく非常に印象的な仕上がりだが、その価格を考えると当然と言えるだろう。

 サクリレッジが提供する内容についてさらに詳しく知りたい方は、彼らの公式サイトをこちらで確認できる。またThe Curmudgeon Showのジェイソン・カミーサ(Jason Cammisa)氏とデレク・タム=スコット(Derek Tam-Scott)氏による自動車ジャーナリストの視点をこちらで見ることもできる(この番組は非常におすすめだ)。最後に、サクリレッジと僕をつないでくれたランゲのチームに感謝したい。またドライブ中に同行してくれたフィル氏にも、ブラックバードについて僕が投げかけた数千もの質問に辛抱強く答えてくれたことに心から感謝する。

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サクリレッジの共同創設者がオードレイン・ツール・デレガンスで何をつけていたのか? もちろん、ランゲ1だ。

 ツアールートを走り終えたあと、フィル氏が僕をオードレイン自動車博物館の近くで降ろしてくれた。そこで集まったクルマを眺めながら、少し時計探しを楽しむことにした。以下はニューポートで過ごした素晴らしい朝の最後に撮影した写真だ。クルマが好きな人にとって、これほどオープンで親しみやすくフレンドリーなイベントはほかにそう多くないだろう。

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来世は、秋晴れの日にカーショーを散歩するのが大好きな飼い主に飼われる犬として生まれ変わりたいものだ。

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別タイプのグリーンの911。

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ボンネットピンのディテール。

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フェラーリ 550 マラネロのヘッドライト。

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ヴィンテージポルシェ 356のボンネットとヘッドランプのディテール。主電源のマスターカットオフが非常にクールだ。

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1962年製のポルシェ 356のバッジ。

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ツアーの終わりに見られたハイ・ローな雰囲気の一例。ここには美しいセイコー 5 スポーツ SSK005が。

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そしてこちらは2019年の名作のひとつ、A.ランゲ&ゾーネのダトグラフ・パーペチュアルカレンダー・トゥールビヨン。

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アストンマーティンのバッジ。

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ヴィンテージポルシェ 911に装着された追加ライト(こうしたライトはほぼ間違いなくクールだ)。

デジクールウォッチが洗練された姿で再登場!

70年代のある時期は、画期的なアメリカらしいフューチャリズムが日本から押し寄せる波をくい止めるかに見えた。世界初のデジタル時計、パルサー・タイム・コンピュータは、ジョニー・カーソン(Johnny Carson)が司会を務める『ザ・トゥナイト・ショー(The Tonight Show)』にも登場した。とはいえ、ボタンを押すと数秒間、赤いLEDの数字が光る“タイムスクリーン ”には、ジョニーは感銘を受けなかったようだ。それでもこの時計は大ヒットし、アメリカの電子機器メーカーがウォッチメイキングに参入し、オメガにLEDモジュールを供給するまでになった。悲しいことに革新的なLEDの輝きはアメリカのウォッチメイキングと同様すぐに色あせてしまったが、70年代が復活を遂げつつあり、LEDはこれまでで一番輝いているようだ。

ゴールド風味で復活したGP キャスケット2.0
 ジラール・ペルゴ キャスケット Ref.9931は、LEDシックの象徴的存在だ。しかし1976年、日本製クォーツの波が押し寄せるなかで登場し、ブランドの忠実なバイヤーたちに衝撃を与えた。マットな宇宙産業御用達のマクロロン複合材やスティール、さらにはゴールドメッキを施したケースは、まるで空気力学に基づいたヘルメットのようだった。キャスケットという名称も実のところ、サイクリストがレースや練習で使用するぴったりとした帽子のことで、現在は主に表彰台で着用される。しかしそのワイルドなSF的ルックスにもかかわらず、2年間で8200本が生産されるヒット商品となった。

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 さて、ロンドンのジョージ・バンフォード(George Bamford)氏がOnly Watchのために鍛造カーボンファイバー複合材の有機的な渦巻き模様でカルトクラシックを復活させた2021年まで話を進めよう。ジラール・ペルゴはこの“ユニークピース”を経て、2022年に42.4mm×33.6mm、チタン製ケースバックのセラミック キャスケット2.0を発表した。しかし今回は、ラバーを裏打ちしたきわめて革新的なセラミック製ブレスレットに、真新しい多機能クォーツムーブメントを搭載したのだ。オリジナルのダークバージョンは、2023年にサンローランのクリエイティブ・ディレクターによる限定バージョンがいくつか発表され、(映画スター・ウォーズに登場する)シスの世界観を体現していた。

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 先月、ジラール・ペルゴはデジタルルネサンスのさなかに、サテン仕上げのチタン製キャスケットを発表した。試着してみたところ、正直に言えばすっかり魅了されてしまった。最新技術のLEDスクリーンを備えたこの時計は、視認性が最高な時計とは言えないが、起動ボタンを押すのはちょっとした儀式である。このキャスケットは私の感性に完璧に響き、身につけることでまるでタイムトラベルをしているような感覚に包まれる。ジラール・ペルゴはその最終モデルとして、18Kのアプライドケースロゴとプッシャーが鮮明な輝きを放つ、洗練されたフルチタン製バージョンを発表した。

gp casquette
 軽量なチタンは常に歓迎されるものであり、口コミ第1位のカルティエ スーパーコピー 代引きブレスレットを快適につけられるラバーライニングが隠されているのも粋な計らいである(ほかのブランドも学んで欲しい!)。称賛に値する動きとして、キャスケット2.0のために開発されたCal.GP3980もリバースエンジニアリングされており、1976年製のキャスケットに後付けできるようになっている。先月69万3000円(税込)で発表されたキャスケットは、すでに完売間近もしれないが、ゴールド風味が効いたオールドスクールなLEDエレガンスを味わいたいのであれば、神に祈るしかない。

 詳細はジラール・ペルゴ公式ウェブサイトまで。

スイスの洗練を身につけたアメリカのパイオニア、ハミルトン PSR
hamilton PSR
 ツールウォッチに重点を置くハミルトンが、2020年に復活した伝説的なパルサーのパワーアップ版、PSRを発表するとはうれしい驚きだ。しかし限定生産のキャスケットとは異なり、主力モデルへとアップグレードされている。我々は2020年に発売されたパルサーを取材したが、今では最新技術の有機ELディスプレイを誇るこの堅牢なスポーツウォッチには3つのバージョンが展開される。70年代のパルサー・タイム・コンピュータを短期間で再現したこのモデルは、100m防水と分厚いARコーティングサファイア風防を備え、日常使いに最適と言える。

hamilton PSR
 厚さ13.3mmのケースのスリム化とレトロ回帰の願いは、ハミルトンが先月発表したPSR 74(上の画像)で叶えられた。2020年モデルを購入寸前までいったのだが、PSR 74のファンキーなアルマジロのようなシングルリンクブレスレットに軍配が上がり、PVDゴールド仕様で決まりだと思った。

 バングルのようなこのPSR 74は、H-40eクォーツキャリバーを搭載し、反射型LCDと有機発光OLEDのハイブリッドディスプレイを搭載している。31mmのクッションケースは幅が狭いと感じる人もいるかもしれないが、私はすでにトッド・スナイダーのブラウンのカシミアタートルネックを合わせる準備ができている。小売価格は13万5300円(税込)。

 詳細はハミルトン公式ウェブサイトまで。

ブローバ コンピュートロン
 MADE IN USAのLEDウォッチのなかで際立っているのはハミルトンだけではないし、ウェッジの効いたブローバ コンピュートロンほどワイルドばものもない。元同僚のジャック・フォースターが2019年に発表したその復活に関する記事を読むと、私は過去の栄光を復活させようとする限定的で勇敢な試みだと思った。しかしこの時計がパンデミックを乗り越え、その過程でより洗練されたダークバージョンへと変貌を遂げなかったとしたら、私は納得できない。

bulova computron
 このことは、70年代や80年代を受け入れ、団塊の世代に似合う時計を身につけるZ世代を含む、時計バイヤーの想像力豊かなセンスについて多くのことを物語っている。コンピュートロンは厚さ13.8mmのドラマチックなしま模様のウェッジケースが特徴的で、鮮明なディスプレイと今ではおなじみの側面となったアクチュエーターを備えている。プッシュを繰り返すと、秒表示、日付表示、セカンドタイムゾーンまで表示される。レストアされたAMCグレムリンで近所を流しているときに、ディスプレイで気を散らさないようにしよう。

bulova computron
 2022年にデザインを一新したブローバ コンピュートロンは、ゲームチャンピオンのD-Caveとのコラボレーションによるトロン風ブラックバージョンでゲーマーを魅了した。しかし私が即座に気に入ったのは、スリムな31mmケースに赤いLEDを備えたRef.97C110の派手なゴールドだ。私はスター・ウォーズ(CGI以前の)ファンなので、C-3POのドレスウォッチを思わせる輝かしいルックスで4万4000円(税込)なら十分だ。

 詳細はブローバ公式ウェブサイトまで。

GPHGノミネートのメカオルタナティブ、アミダ デジトレンド
 なぜ非LED表示のデジトレンドを選んだか、理由を説明しよう。私は最近、クルマにインスパイアされた時計について書いた。そのなかにドライバーに対してダイヤルが向いたキャスケットを加えたかったが、起動ボタンを押すためにハンドルから手を離す必要のある本機は安全上の配慮から省くことにした。しかし最近、スイスの競合モデルとして、ドライバー中心のデジタル表示を備えたアミダ デジトレンドが復活を遂げた。視認性のイロハを押さえたものではないが、視覚的なひねりを加えた70年代の雰囲気を提供してくれる。

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 デジトレンドには3つのオプションがあるが、私はベイダーを思わせるブラックエディションを選ぶ。このモデルは70年代復刻の第2弾で、2024年のGPHGにノミネートされた。スイス製自動巻きムーブメントのソプロード社製P092を搭載したデジトレンドは、1976年のアミダを忠実に再現し、素晴らしいディスプレイ技術を搭載している。ダイナミックなフォルムはモーターレースにインスパイアされたもので、ドライバーに向いたサファイアクリスタル風防には1974年に取得された光学特許が使用されている。

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 ブラック地にオレンジのジャンピングアワー、回転するミニッツ表示の少し歪んだ縦型表示は、ディスクがムーブメントに水平に取り付けられていることから、潜水艦の潜望鏡に例えることができる。時刻表示は1974年に特許を取得したプリズムをとおして表示され、潜望鏡の光学系をほうふつとさせる。

 アミダ デジトレンドは50m防水に対応し、日常での使いやすさを徹底的にモダナイズしている。また約44時間パワーリザーブとサファイアケースバックを特徴とし、そこからジュネーブストライプやサンドブラスト、サーキュラーグレインを眺めることができる。デジトレンドはポップなオレンジのカーフライニングが施されたアンスラサイトカラーのアルカンターラストラップが3250スイスフラン(日本円で約57万円)で提供され、わずかな追加料金でブラックDLCブレスレット仕様も選べる。

グランドセイコー SBGH349 “氷瀑”を実機レビュー

グランドセイコーを目にした。穂高連峰の朝焼けをイメージした記念モデル2型(SBGA497とSBGE305)に始まり、厳美渓(げんびけい)の景観を型打ち模様とライトグリーンカラーで表現したSLGH021、Kodo コンスタントフォース・トゥールビヨン“薄明”ことSLGT005もあった。横浜髙島屋限定モデルのヘリテージコレクション SBGH361も実に印象的だったし、特に約50年ぶりになるという10振動の手巻きCal.9SA4を搭載し、Watches & Wonders Geneva 2024でも話題を集めたSLGW003 エボリューション9 コレクション“白樺”については動画を交えてじっくりとその魅力を紹介することができた。だが、2024年に見たグランドセイコーのコレクションのなかで、もっとも心を引かれたのはこのモデルかもしれない。“氷瀑(ひょうばく)”をモチーフにした新ダイヤルを持つSBGH349、そしてSBGH347だ。

氷瀑(ひょうばく)とは、冬の厳しい寒さで滝から流れる水が氷点下でゆっくりと時間をかけて凍りついていく自然現象のことで、アイスフォールとも呼ばれる。特に本作は、岩手山の厳冬期に見られる氷瀑から着想を得たアイスブルーのカラーリングと縦方向のテクスチャーダイヤルが特徴で、ダイナミックさと繊細さが共存した質感はまさに氷瀑をほうふつとさせる仕上がりだ。水々しいアイスブルーとシルバーカラーのみで構成されたダイヤルは、絶妙かつ大胆な型打ち模様が光の反射により豊かな表情を生み出す。“白樺ダイヤルに”代表されるようにグランドセイコーは感情の琴線に触れる質感に優れたダイヤルを生み出してきたが、この氷瀑ダイヤルは、個人的に最もエモーショナルなダイヤルだと感じている。

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そうした感情的な部分を抜きにしても、この氷瀑ダイヤルモデルは注目に値する。というのも、このアイスブルーのカラーリング(モデルによって微妙に表現は異なるが)は、エレガンスコレクションではいくつか見られるものの、グランドセイコーにおける王道デザインである独自のデザイン文法、グランドセイコースタイルを確立した44GSを現代的に解釈したスタンダードなヘリテージコレクションでは、限定や専用モデルに用いられていたもので、レギュラーモデルとしては意外とまれな存在となっている。

上の写真を見てもらえるとわかるが、この氷瀑ダイヤルモデルにはSBGH347とSBGH349の2モデルがラインナップされている。大きさが違うのは一目瞭然だが、このふたつは何が違うのか? まずはSBGH347から紹介しよう。こちらは37mm径で、ケースとブレスレットに耐食性に優れたエバーブリリアントスチールを採用している。一方のSBGH349は40mm径で、ケースとブレスレットにSSよりも軽量で錆びにくく、傷がつきにくいブライトチタンが用いられている。大きな違いとしてはサイズと外装素材で、搭載ムーブメントは共に毎秒10振動のハイビート自動巻きキャリバーである9S85を搭載しており、時計の性能としては同等だ。

なお、この2モデルは同時に発表・発売されているわけではない。SBGH347は2024年10月に発表されておりすでに購入可能だが、SBGH349は先日発表されたばかりで発売は2025年1月10日(金)を予定している。まもなく、同様のスタイルを持つ2モデルの購入を比較検討することができるようになる。

どちらのモデルが好みでおすすめか。普段なら間違いなく37mm径のSBGH347と答えるだろうが、このモデルに関しては異なる。どちらも実際に触ったうえで心引かれたのは40mm径のSBGH349のほうだった。サイズこそSBGH349のほうが大きいが、それ以外の数値を比較するとSBGH347が37mm径に対して、ラグ・トゥ・ラグが44.6mmで厚さは13.3mm、重さはフルコマ状態の公式値で142g。対してSBGH349は40mm径に対して、ラグ・トゥ・ラグが46.6mmで厚さは13mm、重さは104g。これは好みが分かれるポイントだが、個人的にはブライトチタン仕様のSBGH349のほうがつけ心地が軽く好みだった。

理由はそれだけではない。つけたときの印象としてもSBGH349のほうがサイズが少し大きいこともあり、よりダイヤルの存在感を感じられるところも気に入ったポイントだ。ダイナミックでありながら繊細な質感を持ち、手元がよく映える時計であり、時計を外したときにも思わず見惚れてしまうダイヤルは本当に魅力的である。

先行発売されている37mm・エバーブリリアントスチール仕様のSBGH347をすでにお持ちの人であっても、40mm・ブライトチタン仕様のSBGH349は十分に購入検討の価値があると思う。そしてもしこれから購入を検討しようを考えているなら、SBGH349が発売となる2025年1月10日(金)を待つことをおすすめしたい。どちらもそれぞれに魅力的なため、これはぜひとも店頭で2モデルを比較しながら自分の好みはどちらか、どちらがより自身の琴線に増えるのかを確認したうえで選んだほうがいいと思うからだ。それほどに、ふたつの氷瀑ダイヤルモデルの魅力は甲乙つけがたかった。

ブリューウォッチがスーパー メトリック クロノグラフでレトロを極める

ブリューウォッチ(Brew Watch Co.)にとって2024年は間違いなく実り多き1年だった。最近はしばらく製品紹介が途絶えていたが(2024年3月に放送されたトニー・トライナによるブリューウォッチ創設者ジョナサン・フェラーとの素晴らしいポッドキャストのエピソードに言及しないのももったいないだろうけれども)、このブランドが沈黙していたわけではないのは確かだ。今年ブリューウォッチは、いくつか例を挙げるだけでもチタンを使用した初のメトリック クロノグラフ、経年変化を極限まで追求したアルトン・ブラウン(Alton Brown)氏とのコラボレーション、そして文字盤全体に蛍光塗料を施したレトログラフなどを発表している。しかし、ホリデーシーズンが近づいてもフェラーは仕事納めはしていないようだ。ブリューウォッチは、スーパー メトリックという名で4つの新しいデザインのメトリックを発表したのだ。

brew orange lying on side
先に断っておこう。これらは増え続けるメトリックコレクションの新しい文字盤バリエーションである。つまり、大部分はすでになじみのモデルと非常によく似ている。シルエットはこれまでと変わらず、直径36mm、厚さ10.75mmのスティール製のスクエア気味なクッションケースだ。

ただ注目するべきなのは文字盤だ。極限までレトロに仕上がっている。ルミナイエロー、エレクトリックブルー、バーントオレンジ、ロイヤルブルーの4色。フェラー氏に数日間これらの時計を貸してもらった。もちろん、私のお気に入りのバーントオレンジも見せてもらったし、もっとカラフルなエレクトリックブルーも見せてもらった。

lumina yellow
ルミナイエロー

burnt orange
バーントオレンジ

electric blue
エレクトリックブルー

royal blue
ロイヤルブルー

極上ロレックス スーパーコピー代引き専門店そら~スペックは通常のメトリックと同じであるものの、スーパー メトリックという名前はしっくりくる。4モデルとも文字盤デザインによって見た目が完全に一新されているのだ。これまでのメトリックは、古典的な円形インダイヤルとこざっぱりとした外観を備えていたが、スーパー メトリックは直線的な図形と直線を多用している。箱のような長方形の凹型インダイヤルと多くの直線が文字盤上の空間を巧みに埋め、80年代の美的感覚へといざなう。インダイヤルがクロノグラフの分針とスモールセコンド針に対して非対称に配置されているのがとても興味深い。結果として読みにくくはなるが、視覚的な満足度はきわめて高いし、セイコー製VK68 メカクォーツムーブメントのレイアウトを見事に活かしていると思う。

orange dial
これら4つのモデルは、エレクトリックブルーを除き、すべてブラックのテクスチャー文字盤がベースである。ほかのメトリック同様、3時位置にはブリューウォッチの看板であるコーヒー豆のロゴがあしらわれている。これまでの伝統的なバトンインデックスの代わりに、スーパー メトリックは丸みを帯びた四角いフォルムの夜光塗料入りアプライドインデックスを採用。文字盤のほかの要素を引き立てるとともに、ふたつのインダイヤルやそのあいだに引かれたリーディングラインに注目させる気の利いたやり方である。

ケースの縁と見返しリングのあいだを埋めるフルポリッシュの鏡面は、光をドラマチックに反射し、直接光が当たらないと黒く見えることもある。カーボン、ゴールド、チタンといったほかのメトリックモデルと同様、デイト表示はない。文字盤上の非対称的な要素を増やさないための正しい選択である。

wrist shot of blue
top corner of blue dial
bottom of blue
もちろん、これらの文字盤最大の見どころはその色づかいだ。バーントオレンジとロイヤル ブルーはこのなかでは落ち着いた2色だが、それでも全体に豊かな色のアクセントが散りばめられている。コーヒーにインスピレーションを受けたブリューウォッチのブランドストーリーを物語るように、25秒と35秒のあいだのミニッツトラックはエスプレッソの理想的な抽出時間を示すショットタイマーとして着色されている。私は最近ハンドドリップにハマりはじめたばかりのため、これについてはブリューを信じることにしよう。

dial closeup near 2 oclock
case side with pushers
closeup of dial orange
スタンダードモデルにはない新しい要素として、色付きのスタートプッシャーの採用がある。メトリックでこのプッシャーが見られたのは2023年に発表されたブリューとWorn & Woundのコラボモデルが初めてだったと思うが、スーパー メトリックにも採用されたのは非常に喜ばしいことだ。ルミナイエローのように文字盤の配色が驚くほど派手なものもあるが、フェラーは天性のデザイナーであり、それは時計を見ればわかる。いろいろな要素のすべてが高次元で均衡しており、それがカラフルながらやり過ぎ感のない時計を実現している。大学時代に数多くのデザイン批評を受けた身としてそこは高く評価したい。

vertical wrist shot of orange
スーパー メトリックを手首に乗せるととてもコンパクトで、つけていてとても楽しい。このモデルは475ドル(日本円で約7万5000円)であり、ブリューはこの価格帯においてほかとは異なる楽しいことを多く行っているブランドとして確固たる地位を築いていると思う。このスーパー メトリックはその証拠である。“たかが”文字盤の変更についてこれだけの長文を書くのは通常であれば難しいだろう。しかしこれらの時計を実際に手にして、文字盤を近くで見ると常に新しい発見があるのだ。

ブリューウォッチ スーパー メトリック クロノグラフ。ルミナイエロー、エレクトリックブルー、バーントオレンジ、ロイヤルブルーの4色展開。直径36mm、厚さ10.75mmのステンレススティール製ケース、フォールディングクラスプ付きスティール製一体型フラットリンクブレスレット、サファイアクリスタル。セイコー製VK68メカクォーツ クロノグラフムーブメントを搭載、ソリッドケースバック。50m防水。小売価格は475ドル(日本円で約7万5000円)で、ブリューウォッチの公式ウェブサイトで購入可能。