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谷川岳・オキノ耳
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97/08/09
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白毛門(しらがもん)より
1720
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白ガ門山は、谷川岳(1963)の北東に位置する勇壮な旭日岳(1945)の手前の険しい山です。
地図には急坂3時間とありましたが、わたしたちは5時間かけて登りました。
朝6時30分の土合駅の前には山に行く人たちがたくさんいました。
「ループで名高い清水トンネル」の途中に位置する土合駅は水上温泉の奥、谷川岳の玄関として山へ向かう人たちが降りてきます。会社の先輩の話では、「昭和30年前後はこれといって楽しみもなかったので、夜勤が終わると終電に乗り夜中に土合について雪の谷川岳によく登ったものだ。」と聞きました。夜のうちについたと思われる若者たちのグループを見ていたらふとそんな話を思い出しました。
谷川から流れ落ちるマチガ沢や一ノ倉沢の水を集めた湯桧曽川の右の尾根をひたすら登りました。山頂までは3キロほどの一筋に続く安定した登り坂、その前半は冬の積雪に耐え抜いた原生林の巨木の下を歩きます。雨に流されるのか道の土はしかり固まり、巨木のたくましい根をはり歩きやすい道を作っています。朝から晴天に恵まれ、木の下とはいえ暑い、急な登りとなりました。この日持った2リットルの水は、下山までには完全になくなっていました。
山頂への中ほどの木が無くなったころにやっと谷川岳の絶壁が見え始めた。晴天の山並みの緑が眩しいマチガ沢の雪がまだ残っていて輝いている。あの上の絶壁をロープで登る人もいるのかと眼前に広がる目のくらみそうな谷間を眺めました。
マチガ沢の残雪を写真に収め、ここから低木の間に咲く高山植物の観察撮影が続き、山頂の手前にはヤマユリが大きな花を開いていました。
ここまでに行き会ったのは、山なれた単独行2〜3名と3時間で登ったと言う中年夫婦でした。山頂に着くと3名の若者いずれも単独行。谷川の一の倉沢と旭日岳が眩しい。
尾瀬への下山が解禁された至仏山(2228)やヒウチ、それに群馬一の高峰である日光白根山(2578)がくっきり見えるました。
後から山頂に着いた二人組みは、腰にロープを使う装備をして、独りの若者と話しています。この人たちは、必死で登山道を登ったわれわれとは違い、白ガ門沢を登って来たようです。沢登りの興奮覚めやらぬこの人たちの感動はどれほどだろう。
四時過ぎ、土合に戻り缶ジュースをいくつも飲んで、飲んでも飲んでもまだのどが渇くようでした。
土合駅の前で、休暇を利用して100名山の挑戦者に出会った。
穂高に登ってきたそうだ。明日は谷川岳、そして苗場山(2145)、さらに巻機山(マキハタ)に行く予定とのことだ。
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