2000年3月発行 (価格:本体650円+消費税)
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本書が環境省の化学物質と環境に関する学習関連資料データベースに収録されました。 → 更新版(2005/08/29)/本書 UPDATE! …リスクコミュニケーションホームページからもリンク 2003年9月から新潟日報に連載した『くらしと環境問題』は第12回の“誠実さ”で終了。 アスベスト(石綿)問題の掲載開始。 |
2000年代は山積している環境問題を解決し,生態系への負荷を軽減するシステムを構築していく時代ともされています。政治・経済・法律・外交・科学技術・情報などすべての分野で対応を迫られていますが,個々人の生活スタイルの見直しも必要です。自分なりのやり方で環境問題に対処していくときに,まずその本質を知る必要があるでしょう。
本書は代表的な問題を取り上げ,それぞれの問題がお互いに連関していることにも言及しながら基本的な解説をおこなったものです。約90ページというコンパクトなつくりで入手しやすい価格設定であることから,環境問題の勉強会のテキストなど,いろいろな使い方をしていただければ有り難く思います。
またより詳しく学びたい方のために,このページでは本文で紹介したサイトへリンクを張り,詳細な解説のあるサイトや関連資料を参照できるように便宜を図っています。環境問題については1ヶ月たつと情報が古くなるような状況もありますので,できる限り最新情報も追加していきたいと考えています。
書籍とインターネット情報の融合という視点で利用していただきたいと思います。
「環境問題」という言葉が日常的なものになり、毎日のように新聞、テレビ、雑誌などで取り上げられるようになってからずいぶん長い時間が経ちました。ここ数年の間に普及したインターネットのホームページでも、環境問題を専門に扱ったものが増えてきています。大学の入試試験などでも、環境問題に関する出題が増えているようです。
他の生物たちと同等な存在であった人類が、食料を自前で調達する農耕・牧畜の時代を経て工業社会を築き上げ、大量生産・大量消費によって独自の豊かさを手に入れてきました。諸科学の進歩で災害や疫病から身を守るすべも手中にし、1999年には人口が60億人に達しました。
その陰で、あぶり出しのように次々と突きつけられたのが、様々な環境問題です。日本における水俣病、四日市ぜんそくなどの特定地域に限られた公害の時代に続いて、酸性雨、地球温暖化といった地球規模の問題が次々と明らかになり、その解決の道筋も見えないうちに、環境ホルモン(内分泌攪乱化学物質)や化学物質過敏症などの耳新しい問題がさらに追い討ちをかけています。これらの問題は、植物や小動物などの弱い生物に対してまず悪影響を及ぼし、高等生物全体にもじわじわと複合的な好ましくない作用を与えつつあります。
そのような現状の中で、環境問題に関する様々な用語だけが飛び交って、それぞれの意味や本質が多くの市民に正しく理解されているのかどうか、心配される側面もあります。この「2時間即決環境問題」は、多くの問題の中から代表的なものを取り上げて、図表を多用してなるべくわかりやすく解説するとともに、参考書やインターネット上の有用なサイトを紹介し、読者がより深く学習していく助けになるように構成しました。環境問題の解決のほうは即決とはいきませんが、複雑に絡み合っている環境問題の実態を本書で短時間で理解していただければ幸いです。
本書の内容 → 出版社による紹介
◎人工化学物質の光と影
1 生物世界と人工化学物質
2 環境ホルモン
3 化学物質過敏症
◎この地球(ほし)の空でくりひろげられていること
4 地球温暖化
5 酸性雨
6 オゾン層の破壊
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ページ/該当個所 | 誤 | 正 |
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p.31脚注の書籍紹介およびp.35図3-3引用 (文献著者名) |
石田哲・宮田幹夫 | 石川哲・宮田幹夫 |
本書に掲載したホームページへのリンク集と追加情報
★ : プラグイン“ChemscapeChime”により分子モデル表示可能(MDL
または 収録CD-ROM 参照)
2001年に実施された省庁再編にともなう各サイトのURL変更(参考情報)にしたがい,厚生省・環境庁関連など本ページ掲載資料のURLを数回にわたって修正しました(2002/04/25に最終作業). 環境省の資料については新URLにリンクしましたが,*印を付記した情報は現在参照できなくなっていますので,ご了承ください.今後も環境省の過去の報道発表資料などから再検索して可能であれば修正する予定です. また,# 印は2001/04/23現在接続できなかったサイト・資料です. |
生物世界と人工化学物質
◆掲載ページ
◆追加&新規ページ
◎本書掲載図の例
p.9,図1-2 DNA分子モデルの部分構造の例(構成元素はC,H〔上図では省略〕,O,N,P → 上図のChimeデータ ★)
※タンパク質を形成するアミノ酸の構成元素は,C,H,O,N,S
→ アミノ酸のChimeデータ ★
[参考] セントラルドグマとコドン
化学物質過敏症
◆掲載ページ
◆追加&新規ページ
「生活環境化学の部屋」ホームページ | 環境ホルモン情報 | 化学物質過敏症情報