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2008年11月02日() [n年日記]

#1 メシアン・プロジェクト2008第四回

コンサートIII
児玉桃(p)
会場:フィリア・ホール(横浜市青葉区)

O.メシアン「鳥のカタログ」全曲(1956〜1958)

今日はメシアンのピアノ曲としては最大規模と思われる7集13曲から成る作品群、
「鳥のカタログ」の全曲演奏会です。
これ、普通に弾いても全部で3時間近くかかる訳ですが、
その全曲演奏を聴ける機会というのは滅多にありません、貴重です!(^-^;)

曲は、メシアンがフランス国内を渡り歩いて採譜した「鳥の声」そのものをピアノで再現するという、
作曲する方も演奏する方もありえない技巧を要求される曲集です。
鳥の声なので、当然西洋の12音階では表現できない音(微分音)や、
何分の何拍子、では割り切れないリズムなど、全ての制約が取っ払われている感じなので、
自然界の音そのものを音楽として聴く。そんな感じの音楽です。

どう聴いても楽譜は真っ黒だろうというものすごい数の音符を延々弾きまくる児玉桃さんの腕には本当に感服しました(^-^;)
指何十本あるんだ!!
しかも音が綺麗なのですよ〜。

で、終演後(休憩も含めて3時間半後!)エレベータの前で、
何というかひらひらの王子様風のシャツを着た男性がそのお連れの方(女性)
に向かって話をしていたのですが、
「今回の曲は一番酷い!」とか言ってますよ(´д`)
「こんなのは音楽じゃなくてドキュメントだ。全部同じにしか聞こえん。」
ああああ、フランスの国家的作曲家をばっさり全否定です(笑)

判ります。自分も最初にこの曲をCDで聴いたときはそう思いました。
延々鳥が囀っているだけの(当初はそれすらも判らなかった)超長い曲、
という認識しかできなかったのですが、
それは「音楽というものの概念」に囚われていた聴き方が間違っていたのだ!という事に気付いて、
それからはちゃんと鳥の声とか情景描写とかが聞き取れる(感じ取れる?)ようになりましたですよ。
よく鳥の声や川の音を収録した環境音CDというのがありますが、
これはそれをピアノで再現していると思って聴くのがいいのだと思います。
そういう意味では前述の男性の「これは音楽ではない」という意見は(語弊はあるにせよ)正しいかと
(同時に激しく勘違いしているとも言えます)。
しかしこの王子様、「こんな曲ばっかりじゃん」とピアノを口真似していたのですが、
それがこの長い曲集の特徴を端的に表しすぎていてワラタwwww
一言で要約できてしまうとは(笑)

2008年11月03日(月) [n年日記]

#1 サンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団日本公演2008

ユーリ・テミルカーノフ70歳記念チャイコフスキーフェスティバル
会場:サントリーホール

指揮:ユーリ・テミルカーノフ
デニス・マツーエフ(p)
管弦楽:サンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団

P.I.チャイコフスキー
1:ピアノ協奏曲第一番変ロ単調op.23
Enc:E.グリーグ 組曲ペールギュントから山の魔王の宮殿にて。
2:交響曲第五番ホ短調op.64
Enc:E:エルガー 愛の挨拶
Enc:組曲くるみ割り人形よりトレパック

ソ連時代はレニングラード・フィルと呼ばれた名門オケ、サンクトペテルブルク・フィル二年ぶりの来日です!
音楽監督テミルカーノフは70歳という事ですが、
歩く速度は慎重なものの、指揮台の上では全く歳を感じさせない力強さがあって安心しました。

そして、チャイコフスキーも自作を振ったという由緒正しいオケによるチャイコフスキーが
日本に居ながらにして聞けるというのは、実は凄い事ではないかと(^_^;)。

で、最初は超有名曲であるピアノ協奏曲。
ホルンによる冒頭の動機は、ベートーヴェンの運命と並びクラッシック音楽の代名詞のようになっている名曲です。
ピアノのマツーエフは二年前のモスクワ放送響とのラフマニノフで唖然騒然の超テクを披露してくれた方なので
今回も期待大(^_^)

で、冒頭のホルンからロシアン・ブラス炸裂!
西欧化したとか丸くなったとか言われるサンクトペテルブルク・フィルですが
ロシアらしさは健在だとこれだけで実感(笑)
マツーエフですが、最初の和音からもう力強くてそこからワクワクしっぱなしでしたw
加えて弱音はひたすら繊細に、神秘的に奏でていて、
ただの力押しのピアニストではない所も見せつけてくれました。
オケも、陶酔するような第二楽章の響きとかとても美しく、繊細な表現力はさすがとしか言いようが。
そして怒濤の終楽章、炸裂するブラス隊とマツーエフの攻撃的なピアノによる一騎打ちがすごすぎる(笑)
そしてめくるめく熱狂のうちに曲は終了。
鳴り止まない拍手に何度もステージに呼び戻されたマツーエフは、何回目かでやおらピアノに向かうと、
ペールギュントの終曲、激しい和音が連打される音楽をガシガシ弾きだして、
どこまでクレッシェンドするのかという大音響をホールいっぱいに響かせ、聴衆は口あんぐり(笑)
挙げ句、鍵盤全部を使ったグリッサンド→大声で吠えながら
(本当に「がおぉぉぉっ!」って言ってた!(笑))最低音を叩きつけて終了という超激しいアンコールに
客席が収拾つかなくなりました(笑)

そして、休憩の後にチャイコフスキーの5番。
この曲は「自分に幸せが見いだせない時は、人混みに行って、誰かの幸せを自分の事のように喜びなさい」
という究極の哀しみを歌った4番と、
死に彩られた6番「悲愴」との間にあってイマイチ自分では理解できていない曲でした。
しかし今回の演奏で、これは「取り返しのつかない悲劇」を表した曲なのではないかと解釈した次第。

第一楽章は冒頭から、クラリネットによる死にそうな「運命動機」が地の底から呻くように響き、
憂鬱に盛り上がったかと思うと最後は再びコントラバスの呻き声で地に戻って行くという暗鬱な楽章。
第二楽章はノスタルジーに満ち満ちていて、全ての良い事は過去に置いてきた、
と言わんばかりの悔恨の念さえ聞き取れる音楽。
第三楽章は現実逃避に華やかかりし頃のサロンを思い浮かべているのか、優雅なワルツが繰り広げられますが、
最後にクラリネットで不気味な運命動機が聞こえると曲は急速に萎んでそのまま第四楽章へ。
ここで突然「運命動機」が荒々しくファンファーレを鳴らし、暴力的な行進曲へ突き進む訳ですが、
これは「運命の勝利」以外の何者でもないでしょう。
故に「主人公」はここへ来てようやく「運命」に戦いを挑みます、
しかし為すすべもなく押し潰され、最後は更に荒々しく暴力的になった「運命」の勝利宣言にかき消されるという、
悲愴交響曲以上に救いのない音楽という印象を受けました。
色々な解説では「苦悩から勝利に至る王道すぎる交響曲」とか書かれていて、確かにそうかも知れませんが、
しかし、ここで勝利するのは「人間」ではなく「運命」なのですよ〜。
人が運命に蹂躙され踏みつぶされる様を描いた音楽。
そう考えて聞くと最終楽章は背筋が寒くなるくらい恐ろしい音楽に感じられました。

いわゆる通俗名曲でも全く手を抜くことなくこんな濃密な激演を繰り広げるサンクトペテルブルクフィルとテミルカーノフは
やはり凄い!

最初は今日は昼夜二回公演が予定されていたのですが、
「ちょwwwwそれ絶対ミリwwww!!」とテミルカーノフ氏から断られて昼公演が中止になったのは非常に頷けます。
こんな演奏を聞いてしまったら。
というかフツーに考えて無理だろ梶本音楽事務所(;_;)
無茶な日程組まんといて下さい・・・。

2008年11月05日(水) [n年日記]

#1 [コミックマーケット75] コミックマーケット75当選しました!

12月30日 火曜日 西地区 え 03 b です!
皆様よろしくお願い致します('▽')

2008年11月09日() [n年日記]

#1 モーツァルトの魔笛

W.A.モーツァルト 歌劇「魔笛」K.620 全二幕
出演者は多すぎるので公式をどうぞw
ttp://www.nissaytheatre.or.jp/opera/mateki.html
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・わかりやすい魔笛のあらすじ
1:光の世界の王、ザラストロと夜の女王が対立を続ける世界。
  ザラストロに(なぜか)娘パミーナを誘拐された夜の女王は、ザラストロSATSUGAIを狙う。
3:夜の女王は世界の支配権と娘を取り返すべく「王子」タミーノを陣営に引き入れ、
  ザラストロ全てを奪ったら娘をくれてやる、と約束。
  パミーナの写真を見ていきなり恋に落ちるタミーノはあっさり快諾(笑)
4:本能に忠実な自然児パパゲーノをお供に光の世界に乗り込むタミーノ。
  しかし簡単にザラストロの配下(今回は研究員)に捕まってしまう。
5:タミーノの前に現れたザラストロは「夜の女王こそ古い迷信や恐怖政治で民を縛る悪」
  とし、パミーナを誘拐したのは「その悪から救い出すため」と説く。
  あっさり信じてザラストロ陣営に寝返るタミーノ(笑)
6:夜の女王に騙されないように(古い迷信や因習に囚われないように)するためには儀式が
  必要。人間性を高めて高貴な精神で真理に近づくのだ〜という非常に宗教っぽい展開
  となり、そして全ての誘惑、迷いに打ち勝ち、見事パミーナを手に入れるタミーノ。
7:それを知ってブチ切れた夜の女王がザラストロ暗殺を企てるも、一瞬で倒され糸冬了(´・ω・`)
8:最後は試練から戻った主人公二人を、ザラストロやその配下、国民たちが(そして
  なぜか殺された筈の夜の女王まで!)拍手で祝福し「おめでとう、おめでとう」して終わる
  というどこかで聞いたようなやっつけエンディング(´・ω・`)
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↑本当にこういう話です(*´Д`*)

指揮の上岡氏はドイツ、ヴッパータールの歌劇場を預かる言わば逆輸入指揮者で、
日本で歌劇を振るのはこれで二回目という非常に貴重な機会。

演奏は多少テンポがゆっくりめで重厚な雰囲気でしたが、
ものすごく自然で、舞台に没頭できる理想的なものでした。

で、今回のプロダクションは、高校生のための日程も設けられるなど、
普段オペラを見ない層向けの「とっかかり」という意義もあってか、
舞台装置、衣装ともに全て現代仕立てになってました。
主人公タミーノが突然放り込まれる夜の世界の入口は、
落書きだらけのコンクリート壁に鉄扉、更に周囲には金網という、
何か場末のライブハウスの様な雰囲気w
しかもタミーノは「王子様」という設定から、純白スーツですよ(笑)
冒頭から登場する夜の女王の侍女は、その落書きが実体化したという設定のようで、
壁に三人分の絵が描いてあったり、その三人の衣装がフツーにメイド服(ミニとロングの混成w)
だったりと、おおよそ18世紀に作られたオペラとは思えない装置の数々が新鮮でした(笑)

夜の女王(役の方はまだ学生だとか!)もラメの入った濃い紫色のスーツで、
背中で三人のメイドたちが長い羽根をクジャクのように広げるんですが、
これがまさしく「悪の小林幸子」状態(笑)
さらわれた娘を救出して欲しいとタミーノに懇願する訳ですが、
出て来た瞬間に「こいつはヒールだ!」と判る衣装でした(^-^;)
新人さんらしいのですが、夜の女王の超難しいハイトーンなアリアをすごい声量で歌いきって、
本気で「女王」の風格がありました。
(第二幕のハイトーンで上下する超有名なアリアも堂々と歌って、会場を飲む勢い!)

で、今回、主役二人も夜の女王も食ってしまった感があるのが、
お笑い担当のパパゲーノ役、折河宏治氏。
歌から演技から、本気で舞台を駆け回る大活躍に場内爆笑と喝采の渦w
囚われた先での王の手下(白衣を着た研究員という設定)との掛け合いが絶妙でした。
…しかし、時事ネタやCMネタ多数だったので、このプロダクションは今回限りだろうなとw

しかしこのオペラ、筋書きはツッコミどころ満載というか、支離滅裂です('▽')
話がブツ切りで矛盾だらけなのは初演時から延々言われ続けてます。
にも関わらず見てて飽きずに面白いと思えるのは、場面場面できちんと見せ場がある所と、
やはりモーツァルトの音楽が良いからで、一番の「魔笛」はこの音楽自身ではないかと(^-^;)

現代風な演出については賛否両論のようですが、
自分としては十二分に楽しめたので、とても満足な公演でした!

以上、4 日分です。
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ヲドル駄目人間 / Master:一柳眞木
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