2002年(J1)1stステージ観戦記


第8節 コンサドーレ札幌戦 7月13日(土) 神戸ユニバー記念競技場 (8,810人)


○神戸 1−0 札幌●
(0−0)
(1−0)

  【得点】
   土屋

  【メンバー】
   掛川
   吉村
   シジクレイ
   土屋
   岡野
   佐伯
   菅原(後44分 北本)
   平野
   望月
   薮田(後半0分 播戸)
   三浦知

  【警告】
   菅原


 いやー 久しぶりだなあ。なんだかふるさとにもどってきたかのような感覚だった。
 でも、この日、ワタシは仕事があって、大阪の職場から駆けつけたときはすでに前半も35分を過ぎていたのだな。この時間までに得点が入っていたらどうしよう、しかも、その1点だけで勝敗が決まってしまっていたらどうしよう・・・。という不安な気持ちでユニバーのゲートをくぐったのだった。

 札幌はここまで1勝6敗で16位(最下位)。対する神戸は1勝1分け5敗で14位。なかなかスリリングな対決である。

 大阪からの長旅の間ノドの乾きを我慢したせいでワタシのノドはカラカラだった。そして待望のビールを買おうとしたら、なんだかビールサーバの調子が悪いらしくやたら手間取っている。しかも前の人が生ビール4杯とかを注文するもんだから、よけいに時間がかかる。ワタシは
「こんなときに生ビールを4杯も買うんじゃねー!」と心の中でののしった。
 それでも我慢してその代金550円を握りしめて並んでいたらスタジアムの方で「うぉー」っと歓声が上がった。うー、はよせぇー。
 そしてワタシはもうたまらなくなってビールを買うのをあきらめていつものA自由席に急いだのだった。
 こういうときのビールか、サッカーか、というのは究極の選択だよなあ。

 試合は神戸のペースとはいえない展開だった。
 掛川らDFががんばってなんとか失点を防いでいた。攻撃では岡野のサイドからの突破は何回か見られたが、その後のツメが甘かった。
 
 得点シーンは右からの岡野の突破からのセンタリングが相手の足に当たり、得たコーナーキックだった。
 平野のコーナーキックに対して土屋がヘッドでぴったり合わせて相手ゴールを割ったものでジャンプをして身体をひねりキレイに叩き込んだ。すごいきれいだった。
 スキンヘッドの場合、ヘディングしたらボールが汗とかで滑って方向をコントロールできないんではないか?というような余計な心配を吹き飛ばす見事なプレーだった。
 「J−Ole!」で動画を改めて見てみるとCKの直前まで土屋は相手ゴールの中にいてDFを引きつけているんだよな。で、キックと同時にボールの落下点まで下がっていって身体の動きとは逆方向へのヘディングだ。
 また吉村が相手DFと土屋の間で壁になってヘディングしやすいような位置取りをしている。得点を上げたものだけでなくこういう影の働きをしている選手も評価してあげてほしいと思うのだ。

 この日はDFがしっかりしているのでこの1点で大丈夫という感じだった。
 カズも動きは悪くない。フィジカル面だけでなく、相手DFの厳しいファールに対して激しく抗議するなどメンタルな面でもチームを引っ張るという気迫が感じられた。

 今期2勝目を地元ホームであげ、順位もひとつあがって13位になった。
 次節もホーム。相手は京都だ。ぜひ連勝したい。
 


(写真はこのホームページの作者)




(C) 2003 Masanao"Maa"Shimizu . All Rights Reserved.