ついに準々決勝まであがってきて、聖地神戸ユニバーに戻ってきたVISSEL神戸である。
って、言っても2試合勝っただけだもんなあ、それも1試合はロスタイムに同点にされてPKでかろうじて勝ったというもので、あまり胸張って堂々と「勝ち進んできた」と言えないような気がする。
とはいえ、あと2試合勝てば元日に国立で試合ができるというのはモチベーションとしてはかなり盛り上がるものだ。またまた、今日の相手はリーグ戦の最終戦でぼろぼろにされたセレッソ大阪とあってはいやがうえにも盛り上がってくる。
聖地神戸ユニバー記念競技場は工事中だった。
トラックがはがされて地面が見えている。特にメインスタンド前では走り幅跳びの砂場部分の基礎が丸見えでまるで、縄文遺跡の発掘現場のようであった。
てなことはさておいて、この日は神戸の勝利も楽しみだが、セレッソ大阪の大久保が楽しみなのだ。やっぱり今、最も旬な若手FWなので、しっかり見ておきたいと思う。
日本代表の旬の選手が生で見られるというのもサッカー観戦の楽しみのひとつである。
試合は神戸が先制した。カズのゴールだ。コーナーキックからのボールをヘッドで合わせたもの。そして追加点はシジクレイだ。またもやセットプレイからの得点。遠くてよく見えなかったがいいペースだ。
注目の大久保の方はというとここというときのスピードは目を見張るものがあると感じた。チャンスに一気にスペースに走り込むシーンはすごい。また、ヒジの使い方がうまいというか、あれは危険だと思うなあ。かなり強引に攻めてくるという印象だった。あれくらい強引でなければ代表はつとまらないのか。
ま、あとでだいぶ神戸の選手にケズられていたが。。。
2点差のリードで後半を迎え、徐々にセレッソが押し込んでくるようになってきた。
森島に1点入れられて、その後動揺したのか、バロンに2点を立て続けに入れられてしまった。森島の得点が79分でバロンの2点目が87分なんで、その間約8分間の悪夢だ。
8分で3点入れられてはいけません。 この時間帯だし。
そして、立て直す時間もなく、試合終了のホイッスルが鳴った。
あーあ。脱力状態である。
せっかくの2点リードが、あんなに簡単にひっくり返るんだもんなあ。サッカーって恐いスポーツであるというのがよくわかった。
ということで、今年最後の試合は大久保のフィジカルな強さと神戸のメンタルな弱さを見せつけられたのだった。
この1年を見てみると、弱い部分ばかりが目についたシーズンだったなあ。それにしても残留できてよかった。
来年はチームの母体企業も替わるし、監督も替わる。これまでのような残留が目標というようなチームではなく、優勝争いに参加するような強いチームとなって私たち神戸市民を楽しませてほしいと思う。
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