2002年(J1)1stステージ観戦記


第14節 FC東京戦 8月10日(日) 神戸ユニバー記念競技場 (8,747人)


 ○神戸 2−1 FC東京●
(0−1)
(1−0)
延長
(0−0)
(1−0)

【得点】
 アマラオ(横浜) 20分
 シジクレイ(神戸) 82分
 三浦知(神戸) 115分

【メンバー】
 掛川
 土屋
 シジクレイ
 北本
 吉村
 菅原
 佐伯
 平野
 望月
 播戸
 城

【警告】
 北本×2

【退場】
 北本(次節出場停止)


(800x600)

 さーて。
 J2降格圏内の15位に入った神戸。ジツはここから真の実力を見せるチームなのだ。今まで何度もこういう危機を乗り越えてきた。この手に汗握る緊張感は磐田や鹿島のサポーターにはわからないだろうな。うらやましいだろ。いや、あそこは優勝かどうかの神戸とは違った意味での緊張感があるのだろう。・・・やっぱり磐田や鹿島のサポーターがうらやましいぞ。

  この日はなんということか隣のグリーンスタジアムで「イリュージョンナイトinグリーンスタジアム神戸」というイベントが行われる。なになに打ち上げ花火5000発だと? 7月に行われた「みなとこうべ海上花火大会」でも2300発だぞ。それより多いじゃないか。
 そんなことより、まさかサッカー試合中に打ち上げて選手と観客の集中力を無くしてサッカー人気を下げ、グリーンスタジアムに来てもらおうという作戦じゃないだろうな。きたないぞ。グリーンスタジアム!。
 というワケでワタシは花火が見えるバックスタンド側に座って静かにビールを飲みながら花火の始まるのを、イヤ、サッカーの始まるのを待っていたのだった。
 結局花火はサッカーのハーフタイムの時間と本来なら試合の終わる9時すぎに打ち上げられ、こっち側への被害は最小限にとどまった。延長になったのではしかたないわな。

 

 

 試合前半は城のオーバーヘッドシュートなども見られ、白熱した進み方だった。
 しかし、前半18分相手CKのときにゴール前でDF北本がケリーに対してファールをしてイエローをもらう。それだけでは終わらなかった。CKを相手がキックしたその直後、またもや笛がなった。なに? と思うと北本2枚目のイエローで退場となってしまった。1回目のファールのときにケリーがなんだかニヤついていたのでいやな感じだったのだった。クサるな、北本。
 そのPKをアマラオが入れて先制される。

 後半12分あたりには東京のロングシュートがあった。掛川、前にはじく。それをアマラオ(?)がシュートして2点目、かと思ったらノーゴールだった。助かったがなんだか判定がおかしいぞ。
 後半30分には播戸が中央から一瞬抜けてループ気味のシュート。キーパーの手をかすめてクロスバーにあたる。惜しい。神戸のペースなのになかなか点が入らない。

 と、イライラしていたとき、神戸CKのチャンス。左から望月が蹴り込んだボールをゴール前で相手DFがヘッドでクリア。ボールが真上に上がってゴール前で待っていたシジクレイのところへ落ちる。そのボールをシジクレイが後ろ向きでゴール方向へ流し込んで同点とする。時間は終了10分くらい前のことだ。このまま負けるのか、と思い始めた時のゴールなので非常にうれしい。

 試合は延長へ。待ちかねたようにとなりのグリーンスタジアムから花火が打ち上がる。
 そして延長後半、延長から交代で入った岡野が右サイドから突進。速い! いけーーーーー! それを東京DFが身体で止めようとして激突。ペナルティエリア内だった。
 そのPKをこれも後半土屋の替わりに入ったカズが冷静に決めてVゴール勝ちを得た。

がおーーーーーー! やったぜぃ!

 あー、なんだか久しぶりにしぶとい神戸を見た気がするなあ。
 ひとり少なくなってもそれを感じさせないくらい、よく動いていたと思う。厳しい日程の中疲労もあるだろうがよくがんばったと思う。
 試合後、会場を1周するイレブンもとても嬉しそうだった。ワシもウレシイ。

 うちの女房は、「延長にさえならなかったら、花火がもっと近くで見られたのに・・・」と残念そうにつぶやいていた。



切り込め! 望月!



勝利の笑顔・笑顔

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