今年のリーグ戦も今日の試合を含めて3試合。J1残留がいまだ決定していない神戸である。
今日は当面のライバルである仙台との戦いである。ここはきれいに勝ってJ1残留を決めようではないか。両チームともこの試合に勝てば残留が決定するという大事な試合だ。(神戸は勝ち点27で14位、仙台は28点で12位)
J2降格の最有力候補といえば、広島であるが、アウェイでの鹿島戦でなんと2-0の勝利だ。これはイケナイ。予想が狂ったぞ。
ワタシの予想では神戸の試合前に広島が鹿島に負けてJ1残留が決まっていて、ビールをゆっくり飲みながら試合を観戦する。というものだった。(鹿島VS広島戦が2時試合開始で神戸は4時試合開始だった)しかし、そんな悠長なことは言ってられなくなった。
試合はいきなり、神戸の失点から始まった。
神戸のゴール前にフィードしたボールを掛川がクリアキックしようとしてなんと空振り。
それをマルコスが難なく決めたもの。試合開始後16秒の出来事だ。前節も0分での失点だったし、どういうものか。
その後7分にもマルコスに決められ、2点のビハインドになってしまった。
でもペースは神戸が握っている。仙台が2点を取ったということで引き気味で試合を進めていたのかもしれないが、よく攻めている。たまにカウンターで攻め込まれるが神戸の得点は時間の問題かと思えた。
その待望の神戸の得点は前半30分。コーナーキックからシジクレイがヘッドで決めたものだ。ジツはアウェイ側のゴールだったし、よく見えなかったのだな。しかもゴール前ごちゃごちゃしていて得点したのかどうか一瞬わからなかった。まわりの観客も一瞬何が起こったのかわからなかったようだ。歓声がワンテンポ遅れたもんな。
これで面白くなった、と思ったのもつかの間。今最も期待している播戸がレッドカード一発退場になってしまった。44分の出来事だ。公式記録をみてみると同じ44分に播戸にヒジ打ちをくらった小村がイエロー処分になっているので、小村の反則に対する報復行為だったようだ。でも見ていて、あれは退場も仕方ないなという感じだった。せっかく攻勢だったのに非常に惜しいプレイだ。
後半も神戸のペースだった。一人少ないにもかかわらずよく攻めている。
特に薮田の運動量が目立った。攻めに守りにジツによく走っていたな。気持のこもっているプレイだった。また、オゼアスは身体を張ったポストプレイが頼もしかった。ボールを受けてフリーで走り込んだ人間にパスを供給する、または身体を回転させてゴールを狙うプレイスタイルはいままで神戸になかったスタイルだ。とりあえずオゼアスへ、という感じか。
そして同点弾はそのオゼアス。コーナーキックからヘッドでキレイに決めたものだ。これは嬉しかったなあ。
そして同点のまま延長となり、前後半得点なく引き分けた。
これはしかし、素直には喜べないな。今日は絶対勝たねばならない試合だった。
「最初に2点取られたが気迫で引き分けた、勝ち点1」で喜べない。ホームでもあるし・・・。
勝ったら残留決定という試合に同じく残留を争っているチーム相手に2回戦って2回とも勝てない、というのはだめだ。
ここぞという時に柏はホームで東京Vに4-1で勝利したし、J2ではセレッソ大阪がホームでライバル新潟相手に3-0で快勝し、J1昇格を決めた。こういうところが客を呼べるチームとそうでないチームの違いなのだろう。
2ndステージ第13節終了時点の年間成績(残り2試合)
順位 |
チーム |
14節 |
15節 |
|
12 |
仙台(29)[-17] |
札幌 |
東京V |
90分勝、延長勝、引分で残留確定 |
13 |
柏(29)[-10] |
広島 |
G大阪 |
90分勝、延長勝、引分で残留確定 |
14 |
神戸(28)[-12] |
市原 |
清水 |
90分勝、延長勝で残留確定 |
15 |
広島(23)[-16] |
柏 |
札幌 |
1敗でJ2降格確定 |
16 |
札幌(10)[-34] |
仙台 |
広島 |
J2降格確定 |
(勝ち点 90分勝ち3点 延長勝ち2点 引き分け1点 ()は勝ち点 []は得失点差)
こうやって見ると、次節の柏VS広島がポイントだなあ。広島はホームでの試合だし、万が一広島が勝ったら大変なことだ。
神戸はとにかく市原に勝って残留を決めてもらいたい。最終節勝負になると広島の相手は(気落ちしているだろう)札幌で神戸の相手は三都主、アン・ジョン・ファンのいる清水だ。とほほ。
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