• 塚崎朝子，「新薬に挑んだ日本人科学者たち」，講談社ブルーバックス(2013)　※上掲分子以外にもコレステロール（p.19）やインターフェロンなど，同書本文中の分子の一部および関連コンテンツを本サイト内検索で参照可。

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  よく使われている医薬品（医薬品売上高世界順位ベスト100から）
  ◎引用文献：北泰行・平岡哲夫 編，「創薬化学　－有機合成からのアプローチ－」，付録１，東京化学同人(2004)
  ◎推薦図書：佐藤健太郎，「医薬品クライシス―78兆円市場の激震―」，新潮新書 (2009)
  ※p.27にアトルバスタチンを含むタンパク質構造画像（上掲PDB 1hwk参照）

  2002年度の医薬品売上高世界順位ベスト100を点数順に並べたデータ
  （一部重複するものを含む；※の参考は本サイト内関連資料例）

  薬効分類	ベスト100中の医薬品数	備考
  血圧降下薬	10
  抗がん薬	8	（前立腺がん用：1，ホルモン：1，他：6）
  抗うつ薬	7	（SSRI：3，SNRI：1，他：3）
  抗潰瘍薬	6	（PPI：5，他：1）
  抗菌薬　※参考：抗生物質	5
  抗ウイルス薬　※参考：SARSと抗ウイルス薬	5
  コレステロール低下薬（抗高脂血症薬）	4
  抗痙攣薬	4	（抗てんかん薬：1，他：3）
  抗精神病薬	3
  抗喘息薬	3
  抗ヒスタミン薬	3
  糖尿病薬	3
  ホルモン　※参考：ステロイドホルモンの生合成と代謝	3	（卵胞：1，女性：1，甲状腺：1）
  免疫抑制薬	3	（臓器移植など：2，他：1）
  赤血球増加薬	2
  抗炎症薬	2	（COX-2：1，他：1）
  抗血栓薬	2
  骨粗鬆薬	2
  鎮痛薬	2
  抗リウマチ薬	2	（抗体：1，他：1）
  抗アレルギー薬，抗炎症薬	2
  抗真菌薬	2
  β-ラクタマーゼ阻害薬	1
  勃起不全改善薬　※参考：生活改善薬	1
  催眠薬	1
  白血球増加薬	1
  偏頭痛薬	1
  制吐薬	1
  血中グルコース測定薬	1
  抗痴呆薬	1
  抗炎症薬	1
  緑内障治療薬	1
  鼻炎充血緩和薬（消炎薬）	1
  消炎薬	1
  尿失禁治療薬	1
  脱毛症治療薬	1
  造影剤	1
  にきび治療薬	1
  経口避妊薬　※参考：低用量ピル	1

• atorvastatin（1位）：コレステロール低下薬がアルツハイマー病に効果　記憶力などの低下を緩和（Nature，2004/04/29）　→ スタチン類を含む生体分子のSITE例    アトルバスタチン関連データ例
• pravastatin（15位）：日本国際賞：遠藤章・東京農工大名誉教授らに決定（毎日，2006/01/13）　※青カビから発見した物質が高脂血症治療薬メバロチン（プラバスタチンナトリウム）の誕生につながったと評価
• pravastatin（15位）：高脂血症薬に心臓病防ぐ効果　日本で８千人臨床試験（朝日，2005/11/17）
• donepezil（51位）：アルツハイマー病治療薬（認知症治療薬アリセプトなど）
  • 杉本八郎，『アルツハイマー病治療薬の夢を追って』，化学と教育，54(3)，130(2006)
• levofloxacin（49位）：化学療法前に抗生物質を投与すると感染症を予防できる（BioToday，2004/06/14）
• tacrolimus（78位）：アトピー新薬／タクロリムス

• Googleによる日本語情報検索結果：　ベスト5，日本開発10種

• General Drug Categories - FDA

◆上掲書の記載内容や関連薬，その他の日本で開発された薬に関係するニュースなど

• 実臨床のスタチン、ロスバスタチンvs.アトルバスタチン（ケアネット，2024/11/05） [NEW!]
• スタチンが軟骨無形成症の病態を回復　～疾患特異的iPS細胞モデルによるドラッグ・リポジショニングの可能性～（京都大学 iPS細胞研究所 CiRA，2014/09/18）　※上掲ロスバスタチン（rosuvastatin）ほか利用 → Jmolトピックス
  • スタチンが軟骨無形成症の病態を回復　～疾患特異的iPS細胞モデルによるドラッグ・リポジショニングの可能性～（JST，2014/09/18）　※“ロバスタチンを投与すると、異常の見られていた細胞外マトリックスの形成が回復しました（図3左）。また、誘導後に増殖細胞も増加していることが分かりました。加えて、その他のスタチン類である、メバスタチン、アトルバスタチン、プラバスタチン、ロスバスタチン、フルバスタチンにおいても…”。
• 今年発売された製品やサービス（WSJ，2013/12/24）　※医薬の“多発性硬化症（MS）治療薬「テクフィデラ」（一般名：フマル酸ジメチル）”と“C型肝炎治療薬「ソバルディ」（一般名：ソフォスブビル）”をJmolトピックス書庫8に掲載。
• 新薬数は増加も、大型製品はほとんど登場せず（WSJ，2013/12/16）
• 奥野恭史，『コンピュータによる解析と予測に基づく効率的な医薬品開発』（理研AICS，2013/09/10）

• ノーベル賞前哨戦、米ラスカー賞に遠藤氏 臨床研究部門（朝日，2008/09/14） → The Lasker Foundation - 2008 Awards: Clinical Medical Research Award
  • 高脂血症薬のスタチン　日本発「ノーベル賞級」の声価　青カビから発見　世界で3000万人服用（読売，2008/09/14）
  • NHK教育TV サイエンスZERO「かびから発見　驚異の新薬」（2006/05/13・19:00～放映）
    
  参考：メバスタチン（左，分子モデル上掲）と同分子を含むPDBsumデータ例1hw8（右，データ集参照）

• 新薬開発加速へ国際治験で連携　東京大など６大学（朝日，2006/06/19）　※東京大，東京医科歯科大，群馬大，千葉大，筑波大，新潟大
• 非定型抗精神病薬「エビリファイ」がプリ・ガリアン賞受賞（薬事日報，2006/06/19） → 抗精神病薬 「エビリファイ」　仏プリ・ガリアン（Prix Galien）賞を受賞（大塚製薬，2006/06/16）　※参考：統合失調症治療薬（薬理学電子教科書），MLリソース：精神疾患治療薬
  • 【新薬】抗精神病薬「アリピプラゾール」　日本発・新メカニズムの抗精神病薬（日経，2006/06/08）
  • 新しい作用機序の統合失調症の治療薬　抗精神病薬 「エビリファイ」　6月8日　発売（大塚製薬，2006/06/06）
  
  アリピプラゾール（aripiprazole，商品名エビリファイ）；分子上掲　→ 同分子結合タンパク質例（GPCR）

• 売り上げ世界100位内の医薬品、日本で３割が未承認（読売，2006/06/14）
• 番組情報：NHK教育TV サイエンスZERO「かびから発見　驚異の新薬」（2006/05/13・19:00～放映）
  • コレステロール低下剤で日本国際賞をうける 遠藤 章さん（朝日・ひと欄，2006/03/02）　※同欄で遠藤氏が持っていたHGS分子模型は上掲メバスタチン（文献p.121）と思われる。
  • 2006年（第22回）日本国際賞受賞者　「治療技術の開発と展開」分野（国際科学技術財団 日本国際賞）
• プロスタグランジン（pp.64-68など）関連：陣痛促進剤の副作用による母子の死亡例（こども省，2005/12/08）