この日のライブの模様が
DVDで発売された訳ですが、
こういう大人数でのライブでよくあるレコード会社間の権利問題によって
一部出演者が丸々カットされています。
そのカットの仕方が乱暴で大騒ぎになっている訳ですが…。
ここでYMOの欧米ライブCD「公的抑圧」を思い出しました。
当時ツアーにはギタリストの渡辺香津美が同行していた訳ですが、
その所属レコード会社からクレームがついてギターパートは全編カット。
その箇所を後日スタジオで教授がシンセでオーバーダビングして発売されたのです。
本当にこういう契約問題は洋の東西を問わず昔っっっから延々と続いており、
もうファンの熱狂を削ぐためにわざとやってるんじゃないかと思うくらいですよ(;´д⊂
レコード会社は(契約に基づいて自社の権利を守るのは当然の行為ですが)
もうちょっと柔軟に対応してもらいたいものです。
ただ、ライブの記録物(DVDにしろCDにしろ)は当日のその空間にあった熱気全てを内包する事は不可能で、
毒舌で有名な指揮者チェリビダッケの言ったところの「CDは音の出るパンケーキに過ぎない」
という言葉にある程度は賛同できます。
という事でそういう記録物を更に不完全な形で発売するという行為は
ライブを見た人にも見れなかった人に対しても悪影響しか及ぼしません。
なのでこの場合の発売会社の「英断」は「問題が片付くまで発売しない」
これ一本だと思います。
オクラになりそうな作品を無理矢理切った貼ったして発売する事は決して「英断」ではありませんよ(;´д⊂