ちゃんちゃんこ

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980131

 

むかしむかし、子供の頃、ちゃんちゃんこを着ていた。

冬になるといろりで火を燃し、藁葺きの屋根の家の中は、けむりが充満していろりに腰掛けた子供にとって、足だけが熱くて。そんなとき、いつもちゃんちゃんこを着ていた。

ちゃんちゃんこは、寝るときには反対向きに胸側に掛けて、肩が寒くないようにした。肩からはいる空気は、ちゃんちゃんこがないとつめたくてだめだだった。

そんなちゃんちゃんこは、一枚の布ではなくて何かの古着の接ぎ合わせで出来ていた。ちゃんちゃんこのひもはよくとれてしまった。そのたびに付けてくれとかあちゃんの所へ持っていった。鼻水を垂らした子供は襟やひもで鼻をふく。セーターの袖などは拭くところが無くなってしまう。誰も見てないからと一応ためらいながら拭くのだが、誰が見ても拭いたのは明らかだ。本人は見えないので気にはならない。それでも、にたようなほかの子供をみるとキッタネー奴と思う。

今は鼻水を垂らし袖を汚した子供は見かけなくなった。

 

群馬の山のギャラリー juntoshi@mxb.mesh.ne.jp