吾妻川U

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980221

K028

かつて吾妻川は赤い流れだった。河原にある砂鉄などを錆びさせていた酸性の水も上流で中和するようになり、赤い川の流れも赤い石もなくなった。

中和が始まった頃は流れを避けた入り江に小魚が住み始めた。十数年ほどたった頃だろうか、近所の人が毎朝河原に通い始めた。体長30センチほどのクキを釣り上げてくるようだ。自分が出かける7時頃には、収穫をバイクに付けて帰ってくる。「いや、40センチのコイをつったで。」。

そんな話しも伝わってくるようになった。まったく魚の住まなかったあの吾妻川で魚が釣れる。生き物の存在しなかったあの吾妻川にコイがいる、やっと、そのことが理解できるようになった。自然の中を泳ぐ魚を見たことの無かった自分もコイを釣り上げようと竿を買い、糸をたれる。かかるのは数センチから20センチほどのクキばかり。時には全くかからず。コイなどどこにいるのだ、アッという間に飽きてしまい釣りはやめてしまった。毎日毎日釣り上げてくる人だからコイが釣れたのだ。川は完全に普通の川(?)となった。

数年前から、アユの放流が始まった。たくさん釣り人が河原を埋めるようになった。去年の夏、河原でバーベキューをした。たくさんの人が釣りや焼き肉をしている。知り合いの家族連れが子供を遊ばせていた、引っかけ?オランダ釣り?・・・。石の間の流れの強いところで小魚を針だけで釣り上げている。「ハヤがつれたで。」。

子供の頃、利根川で釣った雑魚を見て親は楽しんでいるようだ。私はその雑魚すら見たことが無く、「ふうん。」と改めて吾妻川に魚の住むことを認識する。近くには、シラサギの様な鳥が一羽来ている。真っ白な大きな鳥はよくめだつ。魚に関係した鳥は河原にはいなかった。この鳥は住み着いたようだ。

 

群馬の山のギャラリー juntoshi@mxb.mesh.ne.jp