武尊山と谷川岳

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自分のディスクから、古い文章が出てきた。
何でも載せたがる自分はその先頭部分で終わっている文章を載せる。


 『武尊山』に、行って来ちゃったょー
ここ数年、ちょこちょこと山に行っているんだけどー
2年前から『武尊山』に行こうと、仲間と話していたのがー
ついに、行って来ました。 じゃー、聞くのは疲れないと思うので ちょっくら、話してしまいましょう。
 平成7年8月26日朝5時集合に、何時も通り20分遅れで到着。 ちょっと、厳しい山かなと、23時に睡眠に入ったのが、何時も通り 1時には、目覚めてしまい。うつらうつらと、朝までテレビとなってしまい 3時頃から準備準備の緊張の末となってしまったのだー。
 古くからの仲間総勢6名、今回武尊山は、一般的な登り口となっている、 武尊牧場からのコースに、途中で融合するが方向は、北側になる武尊田代湿原 経由で登ることとした。 この融合地点にある山小屋付近にキャンプして 帰ってくる予定となった。



 武尊田代湿原に至るには、水上町より奈良俣ダムのある湯ノ小屋温泉から坤六峠を経て尾瀬方面に通じる「県道水上片品線」を東に進み、約15kmで「武尊山自然休養林」入り口に着く。ここには家族連れの「森林浴コース」と駐車場やトイレも整備されていて、ハイカーやキャンパーで賑わっている。
我々は、去年整備され今年初めてとなるが、休養林手前の片道通行となっている林道に入り「田代湿原」直ぐ下のパーキングに、車を止めた。
 7時には、登り始められと考えていたのが、誰かのせいで7時半過ぎとなってしまったが、先ずは、湿原を目指す。
ブナの林を20〜30分歩くと湿原に着くが、背中には一泊泊りのための荷物で余裕はない、吐く息も山行き呼吸に変化する。
 山も不思議なもので何度か登っていると、へとへとの筋肉痛に一週間悩まされていたのが、最近は登っているときは汗もかき、疲れもするが筋肉痛や”へとへと”は残らなくなってきた。
 食物や夜の楽しみが肩にのしかかるなか、キャンプの場所までだと思えば気にはならない。



 湿原から山小屋までは平坦な登りが続く森林と熊笹の1時間コースとなっている。紅葉したらさぞかしと思えるブナの林と白樺の混じる中、笹薮がきれいに整備され歩きやすくなった道は、水気をたっぷりと含んでいる。
 ときどき歩きで熱くなった体をさますが、森林に遮られた日陰道は、笹の空気で涼しく、爽やかだ。
 山の厳しさは、斜度による。このように平坦な道が1時間も続くと枯れ葉でクッションの効いた道は、熊でも出てくるのかなーといらぬ心配をするくらい、出てくるのは大きなカエルくらいだ。 明るく静かな林の中は、何時なのか解らなくなる。
 やっとこさっとこ、木の間から山が見える「武尊山」だ。
木々の間に、カラマツが増え、道の倒木にはコケが増えてくる、やがて山小屋に着く。


追加 (97/02/10)
 この後、武尊牧場との合流地点にある小屋周辺に宿泊の荷物類を置き。山頂まで行って来た。ここから、つづく尾根伝いのなだらかな道から、木が低くなり鎖場の石の道を進む。 見晴らしのきく道を進み、川場コースからの道と合流する。
笹の斜面脇からでる水場「笹清水」で水を飲み。神秘的な雰囲気の「三ツ池」の脇を進み 石斜面から大きな日本武尊像を見て山頂に着く。
この後分岐まで戻り、豪華夕食の後。翌日下山した。



山での時間は、とても重要になる。
上州武尊山で1泊するとはと思う人もいるかもしれない。
時間を考えるとき。まず、山道は平地の倍2キロで1時間と考える。
次に、山歩きの本から、コースタイムを見て2倍する。時間の余裕をとる。夕方、3時〜4時に下山するには?


もう、昔の話。山なれた3人と共に谷川岳に行った。9月末か10月初めだったか。マチガ沢脇の新道を登った。日の出には間に合わなかったが、山頂は一面の紅葉で尾根を通り過ぎる雲が印象的だった。赤い木の実をかじり、「これはくえねーやー」と騒いだの覚えている。帰りは、中芝新道を下りた。
翌年は、これに味をしめ、さらに人数を増やし、会社の同僚と10名近くで同じ季節に登ることとなった。定年間際の人は、地下足袋だったと思う。自分もジーパンに雨具はヤッケーと傘だった。そう、暗闇の中、出だしから雨だった。途中二人が違う道を進んでしまい呼び合いながら不安な思いをしたがやがて合流した。山頂間際の尾根に付くと雪になってしまった。寒い、すでに全身びしょ濡れだった。雪を見てさらにふるえはとまらなかった。山頂付近に着くと雪と霧、山なれた二人は山小屋の在処を探しに「ここから動くな」と言い残し出かけた。自分は、雪と霧と風と闇に囲まれ寒さに震えもう待てないと考えていた。待ったのはわずかだと思う。「小屋が在った」と戻ってきた。小屋にはストーブが有り、管理人もいる。自分は、パンツまで濡れて着替えも持たず、ストーブに抱きついたがふるえが止まらなかった。小屋で1〜2時間で外は明かりが見え始めた。ストーブに抱きついても震えが止まらない自分は明るくなるのを待ちこがれていた。明るくなれば暖かくなると。
 外の光が元気づいた。下りは、ロープウェイ方面に下りた。笹の間をひたすら歩いた。もう、雪もやみ、明るく日差しの中、歩いていれば決して寒くは無いはずだが、何か震える心が、笹だけを心に残し。周囲を楽しむ気持ちは無くなっていた。長い長い道のりを進んだ。



 昨年、96年夏ロープウェーで天神コースから谷川岳に行った。出だしから雨だった。しかし、今は装備が違う、しっかりした雨具、直ぐ乾く下着。水のしみ込まない靴。豊富な食料。ピッケル。 山頂の人のいる小屋は、立て替えられ。無人のしっかりした建物になっていた。数十人が休めるだろうか。外は、雨と風やはり寒い。でもあのときの不安な気持ちはない。にぎわう小屋のいすに腰を下ろし。おにぎりやラーメンを作り食べる。あの雪山では水とわずかのおにぎりのみ、暖かい物など?!
登る途中、多くの人にぬきつぬかれつの中、50歳代だろうか、女性3人と男性のパーティーがさっき先に行ったはずなのに戻ってきた。一人の女性が靴が壊れたらしい。勇気ある撤退だ。97/02/09
 

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